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城での生活

「うん、悪くない」

 と俺の言葉に。


「不満があるなら、言ってみろ」

 ローズの額が怖い……


「不満なんかありませんよ。嫌だなあぁ~だた、女性っぽいなあって思っただけですよ」

 あ、言ってしまった。


「そんな筋肉の付いた身体の女などに魅力はない、女はこの様な身体のラインでないとな」

 と自分の身体のラインを強調させて言う……見た目はね‥‥‥


「用意は出来た行こう!」

 ローズと一緒に城へ行く、そして両陛下の元に挨拶に行った。


「久しいな、ローズ。相変わらず姿は変わらんのだな、その秘密を教えて貰いたいぞ」


「ヴェズリン王、人は美しく老いていくものです。私はその摂理に反しています。模範にされますな」


 ローズは下を向いたまま、話す。

「今日は、私の弟子レグルスを連れて来ました、何かと物騒な話も耳にします。護衛を兼ねてこの者を王女の傍に置いて下さるようお許しが頂きたくて参りました」


「ローズが選んだ者だ。間違いはなかろう。なあ、アトリア陛下よ」


「そうですね。もう傷は良くなったみたいね」

 気にかけて下さっていたのか。


「もう大丈夫です。師匠のお陰です、あの時の顔の傷は癒えました。なので、ここでは仮面は不要かと」


 そう言って仮面を取り、帽子もとって礼をする。

 ローズが言う。

「薬のせいで目は光に弱い為、外ではメガネか仮面をかけさせて頂きます」

 そう言って顔を上げて陛下を見る。


「まあ! 珍しい。黄金色の瞳なのですね」


 ほう……と、周りの側近達が騒めく。俺も初めて見る色だからな、自分でもびっくりなんだが、

どうやら側近の女性陣達の視線が俺を捕らえているようで、他の男性は面白くないようだ。


 なので。ここは、その男性陣に向きを変えて挨拶をするに見つめる。おっと、顔を赤くする者もいる、まあな、姿は女っぽいと思った位だ。この男性陣が、俺をそういった目で見ても可笑しくはない。


「では、部屋を案内させて頂きます」


 と、侍女の1人が、先を歩く。

「明日から王女の護衛兼、教師だ。主には護衛だがな」

 と、隣でローズが笑う。


「分かっていますよ」

 と、こちらも笑顔で返す。


 俺の剣が狙われた。他国のやつがこの国に入れるって事だ。どうやって入って来たのか知らんが、

この国は守る。陛下も王女もだ! だが、ヴェズリン王って、あんな感じだったかな? 勇者の時何度か

会った事はあるが……まあ、あの時とは状況が違うからな。


‥‥‥やっと部屋に着いた。

「私はアトリア陛下と会ってくる。お前はゆっくりするといい」


 1人残された。部屋は森の家の時の倍以上はある程広い、ベッドも広い……落ち着かないが、慣れるしかない。明日からの事はローズが帰って来てからでいいか、そう思いながら外の景色を見ていた。


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