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オリハルコン

「まあな、期待してくれていいぞ」

 ニコッと笑ってみる。


「川を超える!」


 ローズの声がする。すると、ほうきに乗った魔法使い達は前列後列に分かれる。その前列から数人先頭に出る。まだ、若い魔法使いが攻撃を開始する。空を飛ぶ魔族もいる、その中に向かってその魔法使いは光の矢を放つ。その矢は途中から四方八方に分かれて、空を飛ぶ魔族達を落としていく。


 その後に続けという様に沢山の光の矢が放たれる。また違う者は雷を落とす。土煙が舞う、

‥‥‥その土煙の向こうから、多数の魔族が現れる……


 川を渡る頃には、魔族からの攻撃が始まる……戦いが、直接対決が始まった。


 剣士は魔法使いから転移魔法で川を超えた。あちこちで金属がぶつかる音がキンキンと響く、俺もファイアーボールを投げる。地面は削れ割れる。そこに落ちて行く魔族達……これは、地形を変えてしまうなあ……使うのは止めよう‥‥‥あの魔剣を使ってみよう、俺は剣を抜き構える。すると、一瞬魔族が後に引いた。


 この剣に対して明らかに恐れのそうな嫌悪を抱く様子が伝わってくる……そんなの知った事か!


 俺は剣に魔力を注ぎ込む。剣は光輝き、光の尾となって伸びて行く……その光を地上に落とし、そのまま滑らせるように剣を振る。魔族は剣の光に触れるとその姿は消滅していく……


 その一撃で魔族の数は激減した……なんだの剣は……剣は光輝く。その光に魔族達は恐れを感じたのか撤退を始める……

ローズの声がする、


「そのままでいい! 後は追うな!」


 俺は当たりを見回す……怪我人は……俺の剣で誰かが巻き添えになっていないか……怪我人は居ない……ほっとする。魔族の襲撃から、国を守った……のか……ローズが近づいて来る。


「ここまでの力を出すとは、その剣に気に入られたなあ、レグルス」


 笑顔のローズ、他の弟子達も集まって来る。俺はローズに聞く。


「この剣は一体何なんだ‥‥‥」


「オリハルコンだ」


……? ?それって……失われた大陸にあったとされる幻の剣……の名前だが……

 ローズの顔を目を細めて見る……怪しい……すると、


「私が錬金術で作った」

 ローズは、あっさりと言う……


「一度魔族相手に使った事があるが、ここまでの威力ではなかったがなあ?」


 だから、あの時一瞬引いたのか……錬金術って……そんな事まで出来るのか、驚いていると、


「その剣は100年間蔵に置きっぱなしにしていたので、毎晩磨いておったのだ。月夜の中でないと

それが嫌がるのでな」


 そう言って剣を見る。不思議だ……」何故か剣が照れている気がする……気のせいか……


 それにしても、毎晩遅かった理由はこれか……で? 俺を連れて行って何をさせようとしていたのだ?疑問は残るが……今回は、よしとするか……聞かない方がいい気がする。


「さあ、皆帰ろう、暫く魔族も来るまい」


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