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妖艶

何度目になるだろうか、咲夜はゴミを見るような視線で再度口を開く。


「お主など戦闘狂でもバーサーカーでもなんでもないただの力に翻弄された変態じゃ。」


「おばえになにがわがryjf」


「お主の過去などしらんし興味もない。ただ、お主は強者との戦いを求めてるなど全くもっての偽りじゃ。

ただ単に力を誇示して自分よりも弱者をいたぶるのが好きなただの変態じゃ。現にそうじゃろ?

クロスとの戦いもそうじゃ。自分の力が及ばないとなると、すぐに紛い物に手を出し己の力でもないのに優越感に

浸っておったでわないか。うぬとの戦いもそうじゃ。お主が勝てないと感じたときからギャーギャーと騒ぎまるでガキのようであったぞ?

と言ったところでもう聞こえておらぬか。」


「・・・・・・・・」


身体全ての細胞が硬化し真っ白にまるで石像になったかのようなヘクターだった物が鎮座していた。


咲夜は何もなかったのようにクロスの元に再び歩みだす。


「クロスよ。見ておったかうぬのエロカッコイイ姿を!」

無い胸を強調するかのように胸を張って両手を腰にやる咲夜。


「あ・・あぁ。」


「なんじゃその気の抜けた返事は?もしや感動して言葉もでぬか??」

ククっとさも満足げに頷く咲夜とは対照的に、もはやあきれ顔に近いなんともいえぬ顔でクロスは

咲夜を迎える。


「ありがとな咲夜。」

そっと咲夜の頭に手を置く。


咲夜はまんざらでもない表情を浮べる。


「ふっ。当然のことをしたまでじゃ。礼などいらぬわ・・・・

しかしじゃ、唇が汚れてしまったのはまぎれもない事実じゃ。クロスが責任をもって消毒してもらわないと困るのじゃ。」


そう言い終わると咲夜は上目遣いでクロスを見上げる。

その瞳にはいまにも零れおちそうな涙を浮かべて。


クロスはその姿を見て若干の罪悪感を抱く。

「そ、そうか。消毒とやらをどうやってするのかはわからんが俺ができることはなんでもするつもりだ。」


(ひゃーーーーーーーーー。言質はとったのじゃ!!!!くくくっ。やはり堅物といってもやはりクロスも男じゃのう。

案外ちょろかったの。これでクロスのファーストキスは頂いたのじゃ。にしししっ。雑誌のa○a○もたまには役立つものじゃのう。)

心の中と表情は全くもって逆であった。

咲夜恐ろしい子・・・・


「まずはクロスよ目を瞑るのじゃ。そして片膝をつくのじゃ。」


「ん?こうか?」


クロスは咲夜の言われるがままに片膝をつく。


このとき咲夜の顔は、しおらしい先程の表情とうって変わっていやらしいおやじの如きにやけ顔全開の表情に変貌していた。


「そうじゃ。それでよいのじゃ。グフフフッ。おっと涎が。。。」


「ん?何か言ったか?」


「なんでもないのじゃ。でわ・・・頂きます。」


そう言うと咲夜はクロスの頭を両手で包み込み自らの顔を徐々に近づけてゆく。


妖艶。


この言葉は咲夜のこの表情の為に出来たのではないかと言うほどに、妖艶な表情でクロスに近づく。

そして、唇同士が今まさに重なろうかするときだった。


「ちょっとまったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」


可愛い叫び声が木霊する。


その言葉にクロスは瞳を開け言葉のする方に顔を向ける。


咲夜は顔の方向が急に変わったことにより、ただクロスの首元に抱きつくだけの形になってしまった。


「ミレイなぜお前がここにいる?」


to becontinued



短くて申し訳ありません。。。。。

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