表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

~飼育に必要なものを具体的に語る編~

 はい、ではこちらでは、具体的に飼育環境や、餌、お手入れ、温度管理について語っていきたいと思います!!



~飼育環境について~

 ここでは飼育に必要な道具を具体的に挙げていこうと思います。


・ケージ

 飼育ケースのことです。

 特にこれといったものはありません。

 虫かごから、プラケース、水槽、テラリウムといった専用のものまでピンキリです。

 サイズもそこまで大きいものは必要ありません。

 横幅30cm、縦20cmもあれば生涯飼育できてしまいます。

 見た目的に少し狭く感じますが、ヒョウモントカゲモドキは狭い処でもストレスを感じません。逆に広すぎるとストレスを感じてしまう子もいます。

 どんなものにするかは自分次第です。予算や場所を考慮し、しっかりと決めていきましょう!


・床材

 床に引くものです。

 これがないと掃除の手間が掛かりますし、床がツルツルで歩きにくくなりますので、しっかり用意しましょう。

 どんなものを使うのかというと、キッチンペーパーなんて、どの家庭にでもあるもので構いません。それを床一面に引きます。

 そして、糞が溜まるなどして汚れてきたら、定期的に取り替えましょう。

 他にも、ペットシーツ、砂、木のチップなど色々存在しますので、色々調べて考えましょう。

 また、赤ちゃんのときは、飲み込むと大変なので、キッチンペーパーなどの簡素なものが推奨されています。

 間違っても、庭の土などは使用しないでください。しっかりと専用のものを購入しましょう。

 個人的には、ペットシーツがオススメです。

 キッチンペーパーより値は張りますが、糞の水分を素早く吸収してくれて、乾燥して小さく縮んでくれるので、それを取り除いていれば、取り替える頻度も少なくなりますし、脱臭効果もあるので、愛用しています。


・シェルター(隠れ家)

 ヒョウモントカゲモドキは狭い処を好み、活動外の昼間などは、よくシェルターに篭って過ごしています。

 これがないと、落ち着かず余分なストレスを感じてしまうので、必ず置いてあげましょう。

 市販で安価で購入可能です。

 他にも、タッパーと水苔みずごけを使った、ウェットシェルターというものもあります。


・水入れ

 ヒョウモントカゲモドキに限らず、水分は生き物にとって必要不可欠なものなので、必ず設置しましょう。

 水は数日で腐ってしまうそうなので、2~3日に一度は水を新しくしてあげましょう。

 安価で専用のものが売っています。


・温度計

 温度調節はとても大切なので、必需品です。

 湿度も一緒に計れるものが望ましいです。

 小型でかつ薄く、温度と湿度を一緒に計れるものが、市販で安価で売っています。


・パネルヒーター

 文字通り、薄いパネルのヒーターです。表面温度が程よい温かさをしていて、体温調節をするのに使います。

 これをケージ内の3分の1程度の部分に敷き、温かい場所と涼しい場所を作ることで、体温調節できるようにします。

 程よい温度とは言っても、直接触れるとやけどしてしまうかもしれないので、ケージの下、または床材の下に引くなどしましょう。

 値段はサイズやメーカーなどで異なりますが、2000円~4000円程度です。

 電気を使いますし、もしものことが怖いので、値段をケチるのはオススメしません。


 その他にも、レイアウトに拘るのもまた一興です。

 床材から始まり、流木を置いたり、かわいい置物、中にはハムスター用の回し車などなど、一度拘りだすと止まりません。

 これもまた楽しみの一つですね。見栄えがいいと、観察もまた捗ります!



~餌について~

 ヒョウモントカゲモドキは先程述べたように、人口餌のみでの飼育も可能です。

 なので、今回はその人口餌をメインに説明してきたいと思います。

 人口餌は主に、グラブパイという粉末から作成するものと、レオパゲルというチューブから出す練り餌タイプのものがあります。


・グラブパイ

 粉末を熱湯でかき混ぜしばらく放置すると、温度の低下と共に固まり、固形状の餌になります。

 そして、それを丁度いいサイズにカットして与えます。羊羹みたいな感触をしています。

 とても手軽に作ることができ、また、冷蔵庫に入れておけば2週間程度の保管ができますので、タッパーなどに多めに作り置きすることもできます。

 ですが、冷たいまま与えるとお腹を壊してしまうので、しっかり常温に戻してから与えましょう。

 栄養価についてですが、本来、生き餌などには、足りない栄養分をまぶしてから与えるのですが、グラブパイはこれ一つで必要な栄養を補っているので、そのような手間がないのも、人口餌の利点といえます。

 値段ですが、店によりますが、具体的にはレギュラーサイズの170gで3000円程します。

 1度買ってしまえばかなり長持ちするので、割高という訳ではないのですが、餌にこの値段となると少し躊躇ってしまいますね。

 ですが、値段も170gで1匹に使うのであれば半年は持つので、実質、月500円程度で済みます。

 後は、海外のものだからか、爬虫類専門店でもない限りは、店に直接置いてあることは稀ということです。

 なので、近くに専門店がないとネットでの購入になるのですが、流通の関係からか、送料無料で買えるところがないのが悩みどころです。

 ですが、便利で手軽な餌なので、愛用している方の多いとても画期的な餌です。

 これが発表されたときは凄い注目度でした。


・レオパゲル

 これは最近販売された、チューブに入った練り餌になります。

 中身を一口サイズ程搾り出し、それをちぎって与えます。こんにゃくゼリーのように少し固めな感触なので、ちぎるのに少しコツがいります。

 1度開封したら、冷蔵庫に保管し、かつ消費期限が1ヶ月という制約があります。

 ですが、このレオパゲルは常温に戻す必要がないそうなんです。ゼリー状で消化しやすいからでしょうか……。

 しかも、栄養価も同じくこれ一つで補えます。

 と、手軽さにおいてはグラブパイを更に上回っているのです。

 しかも、これは日本で開発された餌なので、よく流通していて、ホームセンターなどで見かけるなんてこともあります。

 そんなレオパゲルの値段は定価で1180円と、グラブパイと比べると割高になります。近所の店やネットなど安く買える場所をリサーチしておくのも手でしょう。

 レオパゲルも注目度の高い餌で、特に常温に戻す必要がないというのは画期的で、利用者の方も多く見受けられますね。



 ――と2種類の餌を挙げましたが、ヒョウモントカゲモドキが、どの子がどの子も人口餌を食べる、という訳ではありません。

 固体によって、多少なり食の嗜好というものがあります。

 なので、もし購入するのであれば、事前にしっかりとお店の人に確認を取っておくといいでしょう。

 ですが、別に一度食べなかったからといって諦めるのは早いです。

 例えば、今までコオロギを食べていたのであれば、冷凍コオロギに人口餌の匂いを付けて食べさせることで、匂いによって餌だと認識させる、といのも手もあります。

 また、急にその餌を食べなくなる、ということもあるので、最悪、冷凍コオロギなどには手を出す覚悟が必要でしょう。

 


 餌やりの頻度は大人、成体で2~3日に1度に食べなくなるまであげます。

 ベビー、幼体は毎日食べなくなるまであげます。幼いうちは、消化も早く、とにかく沢山食べます。そして、食べただけ体が大きく、頑丈な子に育ちます。

 また気分屋で、急に食べなくなる、なんてこともあるので、そういうときは無理にあげたりせずに引き下がりましょう。

 最低でも大人ならば、2週間は食べなくても気にする必要はないでしょう。

 変に気を使いすぎても、逆にストレスを与えてしまうだけです。



 ということで、残りの餌もざっと紹介してきましょう。


・冷凍コオロギ

 コオロギを冷凍させたものになります。

 解凍し、ダスティングをしてから与えます。

 昆虫餌なので、人口餌を食べなくて、けれど、生き餌は嫌だ、という人の最終手段となります。

 冷凍庫にしまっておくだけなので、管理が楽です。 


・冷凍ピンクマウス

 いわゆる冷凍したねずみです。人によっては見るのも厳しいでしょう。

 栄養価が高く、たまにおやつとして与えてみるのもいいでしょう。


・生き餌

 生きた昆虫です。主にコオロギが一般的です。

 ピンセットで掴み、足りない栄養分の粉末をまぶし(通称、ダスティング)与えます。

 生きているからか、人口餌より食いつきがいいです。

 当然、生きているので、管理が必要になるのですが、コオロギもまたデリケートで、しっかりとした環境を作れないと、沢山買っても全滅なんてことがよくあります。

 ですが、それをクリアすれば、かかる費用がかなり安く済みます。

 他にも、生き餌は様々います。



 ――というわけで本当にざっとです。

 何故かというと、既に先駆者様方によって散々書かれていることですし、自分は人口餌をメインに与えているので、そんな人間が説明しても、説得力が生まれないと思うのでこのような形を取りました。



~温度管理について~

 続いては温度管理についてです。

 自分で体温を調節することのできないヒョウモントカゲモドキにとって、温度管理はとても重要なものになります。

 具体的には、温度は常に30℃を目安に維持しましょう。

 また、温度変化が激しいとストレスを感じてしまうので注意です。

 つまり、自分の部屋で飼うならば、エアコンの温度などにも注意しなくてはいけません。

 例えば、夏にクーラーをガンガンに効かせたりなどはNGです。いくら暑くても、エアコンの温度は最低でも27℃までにしましょう。


・気を付けなくてはいけないのは冬。

 ヒョウモントカゲモドキは寒さが苦手なので、対策は必要不可欠です。

 パネルヒーターだけでは到底まかないきれません。

 なので、その対策を書いていきます。


 一番楽なのは、エアコンを24時間付けっぱなしにすることでしょう。

 電気代が気になると思いますが、古いエアコンでもない限り料金が跳ね上がることはないです。

 何故なら、エアコンは付けただけ電気を使うのではなく、部屋を設定した温度にするのに電気を沢山使うからです。

 なので、一定の温度のままにしておく方が無駄に電気を使わずに済むのです。

 暖かくなったら消して、寒くなったら消す、という使い方をする方がかえって電気を使ってしまう、というのは別にペットを飼育してるとか関係なく、知っておくべき知識ですね。

 具体的な料金はいつもより電気代が1000円~2000円程度上がると思っておいてください。

 詳しく知りたい方は各自で調べてみましょう。ワット数などから、具体的な電気代を知ることができます。



 少数しか飼育しないし、その為だけにそれはちょっと……という方もいるでしょう。

 ですが、安心してください!

 しっかりと、専用の暖房器具が存在します。


 それは、『暖突』という商品です。

 具体的な商品名を挙げましたが、他にも様々な商品があるのですが、自分もこの暖突を愛用してまして、とても重宝しているので、今回はそれを紹介させていただきます。

 使い方は簡単です。ケージの上方部分に取り付けて、コンセントに繋ぐだけです。

 はい。それだけでは、バッサリしすぎですよね。なので、具体的に説明します。

 まず、サイズがS、M、Lと存在します。ケージの大きさや環境に合わせて決めましょう。

 オススメはMサイズです。

 30cmのケースなどでは大きすぎるのですが、複数飼いたくなったときに、まとめて使えたりするからです。

 形状は長方形で、厚さは2cm程で、重量も軽めです。

 そして先程サラッと言いましたが、上部に取り付ける、これが結構大変だったりします。

 何故なら、フックなどは付いてなく、裏面にあるのは、四方にネジを付ける部分とそのナットだけだからです。

 元々、金網に付けることが前提でできていて、高めのケージは天井部が金網になっているからいいのですが、プラケースや水槽などはそのような構造にはなっていません。

 しかも、表面温度は100℃とかなりの温度になります。表面が特殊な布で覆われているおかげで、人が触ってやけどすることはありません。

 が、生体が触れるとやけどしてしまいますので、最低でも25cm以上の高さを設けることや、プラスチックの蓋にくっ付けたりすると溶けてしまう、という難点があります。

 なので、それらのもので使用するとなると、必然的に創意工夫が要求されるのです。

 どんな風にすればいいのか、例を挙げてきます。

 一番よく見るのが、メタルラックを利用することです。暖突のネジの部分に紐を巻きつけ、上の段に結びつけて吊るし、その下のケージに熱を送る、という方法です。

 とても手軽ですし、ケージの置き場所的にもスッキリするのでオススメです。

 水槽であれば、専用の金網の蓋がありますので、それを購入するのが手っ取り早いでしょう。

 他にも100均の道具を駆使し、様々な工夫をしている方々も見かけますので、それらを参考にするのもいいでしょう。

 そして、お値段の方ですが、サイズによりけりですが、5000円~9000円程します。決して安いとは言えませんが……結果的には安くなるんです。

 どうしてかと言いますと、電気代が他の暖房器具と比べて安いからです。

 具体的にMサイズの暖突だと、1月付けっぱなしでも500円程度で済むのです。それは、他の暖房器具に比べ破格の値段なのです。

 つまりは、長く使う程に元が取れる、ということなのです。

 なので、初期費用の投資は押しまずにいきましょう!


 また、暖突だけだとケージ内の温度は上がり続けてしまうので、サーモスタットという道具も必要になります。

 これは、このサーモスタットを経由して、暖突のコンセントを指すことで、指定した温度に達したら、サーモスタットのセンサーがそれを感知し、自動的に電源オフの状態にしてくれる便利な道具なのです。

 これがあれば温度が上がりすぎる心配もありません。というか、必需品です。

 で、このサーモスタットのお値段は、爬虫類専用ので5000円~となります。ちょっとお高いですが、大切なものですので、しっかり購入しておきましょう。

 けれど、安く済ませる手段もしっかりあります。

 それは、熱帯魚用のサーモスタットを利用することです。

 熱帯魚用ものは水温を計測する為のものなので、陸上で使用すると、正確な温度では作動せず誤差が生じてしまうのですが、あまり大きな誤差ではありません。

 ヒョウモントカゲモキは、温度に敏感というわけではないので、アバウトに温度が高くなったら切る。という役割を果たしてくれればいいのです。

 ですが、メーカーさんが非推奨している行為なので、何かあっても自己責任ということになります。

 何故、非推奨なのかというと、微々たる差でも、温度に敏感な生き物に使用して、何かあったとしても、用途と違うし、非推奨しているのに文句を言われてもメーカーさんは困るからです。

 決して適当でいいと言っている訳ではありません。しっかりと事前に環境を整えた状態であることが前提です。

 寒くなったらいきなり投入するのではなく、問題なく作動するか、また、ケージ内でも場所によって温度は変わるので、丁度いい温度になる場所を見つけ、センサーの置き場所を決め、安定して稼動しているのを確認してから、生体を入れてあげるようにしてください。

 実験で温暖差を感じさせられるのはかわいそうですからね。



~湿度について~

 温度程ではないのですが、湿度も重要になります。

 数値的には、60%を目安にしてください。

 冬場や、エアコンを付けている環境ですと、乾燥しやすくなりますので、しっかりと湿度も計れるようにしておきましょう。

 湿度が低い場合は、水苔シェルターを導入したり、定期的に霧吹きをかけるなどして対策しましょう。

 

・脱皮もします。

 爬虫類全般に言えますが、この子も脱皮をします。

 頻度は月に2回するかしない程度です。

 前兆は体が白くなってきますので分かり易いのですが、その白いときの区間は短く、脱皮しているところを直で見ることは滅多にありません。

 もし見れたのならラッキーなので、是非見届けてあげましょう。

 また、湿度が低いと脱皮に失敗してしまう恐れがあるので、湿度の管理はしっかりしましょう。

 原理的にいうなら、皮が濡れていた方が脱ぎやすそうですよね!

 




 ――ふぅ、ついつい語りすぎてしまいました。これにて、具体的編は終了となります!

 続いては、いざお迎えや、病気について、そして個人のヒョモントカゲモドキの主観やらを語ろうと思います。

 ここまで、読んでいただいたからには、是非最後までお付き合いいただきたいですね!

次回はまだまだ未完成なので、少々お待ちを。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ