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初戦闘

 外に出ると、当たりを一望できる小高い丘の上に出てきた。

辺りを見回してみると、前方と右側には森が広がり、左側はなだらかな斜面になっており、砂浜が見える。背後を振り返ると、先程までいた場所は無くなっており、少し進んだ先が断崖絶壁になっていた。そして四方を囲むように水平線まで広がる海が見える。


 現在地は孤島だった。


「fragment assembly」の地形は、4つの大陸と多数の島で構成されている。町の近くどころか大陸でないのは予想外だが、気持ちを切り替え、ステータスとスキルの確認を始めた。


 ある程度の時間が経ち、確認が終わった頃、空腹を訴えるようにお腹が鳴った。食料問題に気づくと、食べ物を求め、気配感知で一番近い反応に向かう。


 向かった先には2m程の大きさのカマキリ型の魔物がいた。魔物はこちらに気づいていないので、仕留めるべく刀を構え、一気に距離を詰める。魔物がこちらに気づくも、眼で捉えるのが困難な速度で振られた刀により、右腕と胴体が切断された後だった。


 最後に大きな鳴き声をあげ、魔物が倒れる。すると、気配感知で森中にいた全ての反応が近づいてくるのを感じ、仲間を呼んだのだと理解し、急ぎ魔法発動の準備をする。



 全ての魔物が集結し今にも襲い掛からんとした頃、ようやく魔法の準備が完了する。


 魔法は各属性の初期魔法以外にも1属性につき5種類まで自分だけのオリジナル魔法が作れる。


 闇魔法〔エクリプス〕

魔法の発動と同時、大地が闇に染まり、全ての魔物の足下まで広がる。やがて魔物の体は闇に蝕まれるかのように黒く染まっていく。魔法が発動し終えると、魔物達の体は黒い粒子となり崩れ去った。


 そしてその場には私と、魔法を耐えきったが、魔法の影響で衰弱している群れのボスと思しき一際大きな魔物が残される。

 食料の確保が目的の為、魔法を耐えきられた時点で相手をするのが面倒に感じており、逃げてくれる事を期待したが、魔物に退く様子は見られず、再び戦闘が開始される。


 先に動いたのは魔物だった。水平に振られた鎌は進路上にある木々を易々と切り裂きながら迫るも、後ろに下がって躱す。通り過ぎたのを見計らい接近すると、もう一方の鎌が頭上から迫って来た。少し横にずれて躱し、鎌の側面を殴りつける。殴られた衝撃で吹っ飛ぶ鎌に引っ張られ、魔物の体も前のめりになる。


 すぐさま体勢を立て直そうとする魔物よりも速く動き、首を中程まで切る。首を切られても魔物はしばらく動き攻撃を加えてきたが、段々と弱々しくなっていった。やがて動かなくなり、気配感知にも反応がないのを確認すると、ようやく戦闘が終了した。

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