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かっこよくいきる

幼稚園

消防士を目指した。

小学生

プロ野球選手を目指した。

中学生

歌手を目指した。プログラマーを目指した。

高校生

ギタリストを目指した。


大学生、今、アルバイトをしている。

ここまできて、やっと気がついた。

みんなに格好良いと言われる仕事につけるのは極一部の人間だけで、大抵の人間は普通に生きて普通に死んでいく。


かっこいー仕事したかったな…

何故?

目立てるからさ。


お膳を下げて、机を磨く。

厨房に入るか?客足も途絶えたし。


「すみませーん。お会計お願いします」


ああ、はい。


手早くレジを済ませる。

ドアを開けて、お客様を見送る。

ありがとうございました。ここまでマニュアル通り。


さて、戻ろう。と思ったが、さっきのお客様がベビーカーを階段から下ろせずに困っている。後ろから、「大丈夫ですか?」と声をかけて、下までベビーカーを運んであげる。

お客様に何度もお礼を言われた。いえいえ、大丈夫ですよ。

店に戻りながら思う。


あれ、もしかして、今の俺少しかっこいい?

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