談話弐室 新撰組編
左桜「新撰組の皆様、お疲れ様でございます」
沖田「疲れるほど登場させてもらってませんよね(天使の微笑)」
土方「だな」
左桜「えっと・・・ほら、皆さんを一杯書くとですね、なんというか、(汗臭い男の)友情物語になりそうなんで・・・」
バン!
扉を盛大に開けた近藤さん登場。
近藤「私が京都守護職配下新撰組直腸近藤勇だ!」
そして静寂。
土方「(突っ込むなよ)で、あんた入隊するって?」
左桜「(わかってます)いつどこでそんな事を言いました?」
藤堂「近藤さん、局長が直腸になってますよ(小声で耳打ち)」
近藤「どこだ?」
藤堂「↑です」
近藤「新撰組"局長"としたことが! もう一度登場し直す!」
永倉「誰も気にしてませんから」
近藤 「いいよいいよ・・・」← いじける
沖田「題名もかわりますよね(天使の微笑)」
近藤「なに! タイトルが『新撰組の宴』になるのか!?」
左桜「近藤さんがずっーーーっとお酒飲んでる小説になりそうなんで却下致します」
近藤 「どうせ俺なんて・・・」← 再度いじける
土方「言い切るとは、いい度胸してんじゃねぇか」
左桜「すぐに柄に手をやるそれ、やめてもらえません?」
沖田「タイトル何がいいんですか? 近藤さんは」
近藤「よくぞ聞いてくれた! 『新撰組勇士録』て言うのはどうだ!」
原田「なんか、古い時代劇みたいっすね、それ」
近藤 「どうせ古い人間だよ俺は」← またいじける
沖田 (責任とって、原田さん)
藤堂「『新撰組血風録』ってのもあったよな」
原田「斬りまくってます、って言ってるよなその題名」
近藤 ←考え中
赤井「ちょっと左桜さん! なんで俺の腕斬っちゃったんですかぁ(泣)」
左桜「なんでって言われても・・・物語の都合上?」
赤井「ひでぇぇぇ」
左桜「その辺は考えてますから、泣かないで下さい・・・」
近藤「『新撰組、京を守る!』てのはどうだ?」
原田「・・・・・」
土方「いつまで題名にこだわってんだ!」
近藤「だけどよう、歳」
伊東「『新撰組奇譚 狼達の宴』でよろしいんじゃありませんか?」
土方「!」
近藤「おおおおおおおおっ! さすがは伊東さん!」
原田「感激屋だよな、近藤さんって・・・」
伊東「どうでしょう、山南さん」
山南「発言しても取り合ってもらえない総長ですし、なんとも」
土方「あんた、俺を責めてるよな?」
山南「さあ、明里。あちらでゆっくり話しをしようか」
明里「はい♪」
土方「・・・・・」
伊東「あなたにも少しは良心の呵責というものがあるようですね」
土方「おい、『伊東襲撃』をとっとと書いちまえ(ニヤリ)」
近藤「歳! ばらしちゃあいかん!」
原田「そうだよ、藤堂も斬られるんだし、そこに触れたらだめっすよ」
藤堂「俺、やっぱ死ぬの!?」
土方「近藤さんが逃がしてくれる」
斉藤「だが隊士に○ぐ☆※っ■!」
永倉と原田が口を塞ぐ。
沖田「とどめささなくていいから」
伊東「今後、近藤さん達のお誘いにはのらないことにします」
近藤「それは困る! 藤堂が死ねなくなる」
藤堂「近藤さん!?」
近藤「あ、ちがう。いや、あってるのか?」
永倉「松平殿を呼んで説教してもらったら?」
容保公「ここにおる」
一同「!!!」
近藤「こ、これは松平殿。ささ、こちらでお茶でも一服」
容保公「んむ」
土方「あんた、ほんとに会津藩に弱いよな」
左桜(小説の話ができん)
沖田「銀○でも結局幕府に弱い人でしたからね」
斉藤「銀○の新撰組は、近藤さん以外も各方面からクレームついてるからな」
左桜「特に桂さんの扱いが酷くで泣けてくる(号泣)」
永倉「高杉晋作だけだよな、シリアスって」
左桜「『狂』の部分だけ強調されて可哀想(泣)」
土方「てめぇ、倒幕派の味方か?」
左桜「だから、刀を抜こうとするの、止めてくださいってば・・・」
沖田「坂本さんなんて、あれ、もう道化ですもんね」
左桜「あれはあれで、個性を掴んでると言うか、あの独走内容は、視聴率を得ようと奔走した放送業界が生み出した結果です・・・(あ・・・銀○談義してる場合じゃない)」
沖田「労咳で姉上を殺した作者を僕は許せません(笑)」
近藤「親藩に対する義は通さねばなりませんから・・・云々」
容保公「わしは、早く会津に帰りたい」←幕府・朝廷からお役御免(辞任)を拒否された人。
近藤「そんな事を申されずに、いましばしの我慢を!」←幕臣取立てまで待ってて欲しい人。
土方「で、なんで俺達呼び出されたんだ?」
沖田「さあ」
左桜「はっ! そうでした。小説についてご意見を聞こうと思ってたんですよ(やっと本題に入れる)」
土方「桂を斬らせろ」
沖田「僕は岡田以蔵を所望します」
左桜「桂さん殺されたら話が終りますって」
近藤「! 次幕から『新撰組奇譚 狼達の宴』か!?」
土方「・・・・・」
藤堂「赤井くんも希望言ったら?」
赤井「隻腕で役立たずですから、俺(泣)」
大石「女に負けてちゃあなあ・・・」
赤井 (グサッ!)
藤堂「突然出て来てトドメさしちゃだめ」
左桜「(焦)えーと、ともあれ、人斬り以外でなにかあったら助かるんですが」
土方「それ以外の事項が思いつかん」
沖田「僕も♪」
左桜「だから人斬り集団って言われるんじゃないですか(焦)」
近藤「事実だしなぁ・・・」
土方「だな」
左桜「鴨さんといい、これから斬られる人(伊東をチラリ)といい、なんで正攻法で斬らないんですか?」
近藤「芹さんは神道無念流免許皆伝だし、これからの人も(伊東をチラリ)北辰一刀流塾頭を務めた腕前だから」
沖田「単に怖かったんですよね(微笑)」
左桜「沖田さん、フォローしてあげて下さい」
沖田「持病の癪が・・・」
近藤「い、いかん、良順先生(幕医)をよべ!」
原田「労咳はどこいった?」
沖田「いいんですよ、そんなもん」
土方「やっぱり思いつかん」
左桜「ずっと考えてたんですか・・・」
土方「聞かれたからな」
左桜「(律儀な人だ)そう言えば、土方さんって女性に大変もてたそうですが、本命は誰なんですか?」
沖田「女装した桂小五郎」
土方「!」
左桜「!?」
桂「呼んだか?」
一同「!!!!!!!!」
土方「捕縛しろ!!」
桂「じゃ、また」←全力疾走で逃走
左桜 (高杉さんを無謀って言えんな、あの人)
土方「何しにきやがったんだ!」
沖田「土方さんが女装した桂にお酌されて、照れてる姿を思い浮かべてしまった」
土方「変な想像してる間あったら追跡しろ!」
沖田「だって、赤井君に僕も変な想像されたし」
赤井「根に持ってたんですか(汗)」
近藤「あの女装なら、わからんでもないが」
藤堂「実物の桂は、女装しても決して美女にはなりません」
近藤「あれも変装か!」
藤堂「近藤さん、話のつじつまがおかしいよ」
土方「・・・・・」
左桜 (倒幕派とは違った個性派揃いだ・・・)
土方「で、次はどんなお題を出すつもりだ?」
藤堂「あ、俳句はどう!?」
土方「!!!」
永倉「地雷踏んだな」
沖田「平助のばか」
左桜「えっとあのその! ああ、そうそう! 新撰組に入るのに資格なんてあるんですか!?」
藤堂「俺、まずったの?」
原田「夕餉の白飯、ないと思っとけ」
藤堂「ええええっ!」
伊東「入隊については、尽忠報国の志がある五体満足の健康な男性であればだれでも(ニッコリ)」
沖田「藤堂くんは新撰組脱退してるから、大丈夫でしょ」
藤堂「! そうだった」
土方「あんたは高台寺へか・え・れ」
伊東「赤井くん、じゃあ帰りましょうか」
赤井「えっ!?」
土方「勝手に引き抜いて帰るな!」
伊東「あら、赤井くんはもう新撰組じゃありませんよ?」
赤井「心の傷をえぐらないで下さい(泣)」
土方「それでもだめ!」
永倉「ああ、それでか」
原田・藤堂・沖田「?」
永倉「藤堂が斬られた原因は俳句だな」
原田・藤堂・沖田「あ、なるほど」
土方「てめぇらもむしかえしてんじゃねぇ」
藤堂「しくしくしく」
近藤「実技は別に見ないな」
斉藤「既婚者の場合は、屯所から十里(約40km)以上離れた所に妻子を住まわせるとかもあったな」
原田「幹部は例外な♪」←実は愛妻家で美男子
左桜「なんで近くは駄目なんです?」
土方「妻子の顔なんざ思い出されて、いざって時に命惜しまれたら困るからだ」
左桜「さ、さすが鬼の副長」
近藤「歳は一途なんだよ」
土方・沖田・藤堂・永倉・原田・斉藤(意味が解らん)
土方「幹部になりゃあ、妻でも妾でもなんでも近くに置けるんだ。文句ねぇだろ」
近藤「妾は多いほうがいいぞ!」
土方「自分で墓穴掘るのはやめてくれ、隊の士気に関わる」
近藤「ぉ・・・」
左桜「・・・ああ、あと新撰組と言えば『局中法度』も有名ですよね」
土方「禁令だ。だれだそんな名前つけたのは」
赤井「えっと、確か子母沢 寛が脚色したらしい、と書いてます」
土方「誰だそれ・・・ってどこに書いてんだよ」
赤井「昭和三年に万里閣書房から発行された『新選組始末記』です」
沖田「赤井くん、まだ昭和きてない(耳打)」
赤井「あっ・・・」
左桜「と、とにかく、その禁令を破ると切腹になるんですね」
近藤「一、士道に背きまじきこと。一、局を脱するを許さず。一、勝手に金策いたすべからず。一、勝手に訴訟を取り扱うべからず。この条々に背候者は切腹申付べく候也」
うんうん、とうなづいて納得する近藤勇さん。
土方「脱走者は発見次第、隊士により討ち果たす。って禁令も出したな」
近藤「それ出したの、池田屋襲撃前だったなぁ(遠い目)」
左桜「その禁令違反と内部抗争で隊士四十五名がお亡くなりになり、倒幕派との戦いでは六名の方が亡くなられた、と」
土方「いちいち比較すんな!」
近藤「志士より新撰組は強い、と言う事だよ夏月くん!」
左桜「近藤さんってポジティブなんですね」
土方「積極的に出るところが時々間違ってるけどな」
左桜「あ、あと確認がございました。芸州口の戦いまで引っ張らせて頂いた浅葱羽織のダンダラ、池田屋事件で着ておられたのが最後で、以後黒羽織のダンダラに黒袴なんですが、これに変更しても差し支えありませんか?」
一同「黒のがかっこいいから問題なし!」
左桜「一件落着しましたので、では、これにて辞去させて頂きまぁーす! ありがとうございました!」
土方「入隊した日に脱走するとは、馬鹿かてめぇ」
左桜「してないし! 赤井くんに使った手だしそれ!」
赤井「・・・・・」
左桜「では、また!」
沖田「まだあるんだ・・・」
左桜 ← (今回も)脱兎
土方「追え、逃がすなよ!」
隊士「承知!」
左桜 カチッ! ←加速装置
近藤「さすが桂小五郎の逃げ足だな」
土方「・・・・・」