談話壱室 長州・薩摩編
左桜「どうもどうも、お疲れ様です」
高杉「そう思うなら、とっとと俺を休憩(成仏)させてくれ」
左桜「え! だめですよまだ。もう少しがんばって下さい」
桂「そんな事はどうでもいい。問題はだ、左桜くん」
高杉「そんなことって・・・(泣)」
左桜「はい」
桂「私に女装させた真意を聞かせて頂こうか!?」
左桜「え、乞食の方が良かったんですか?」
桂「・・・・」
高杉「着物を脱がさんと、男だとわからん。って書かれちょったなあ」
立ち直りが早いのも高杉の特技。
桂「脱がされたくもないわ!」
中岡「脱がしたい方ですよね」
ゴン! ← なぜか高杉殴られる。
高杉「ったぁぁぁ!!」
左桜「(あえてスルー)いや、ほら。乞食の桂小五郎、より、美麗なる桂小五郎、の方がイメージ的にもいいかと思いまして」
桂「確かに僕はいい男だし、高杉よりもてるのは確かだ」
高杉「うわっ、言った、言い切りよった(頭いてぇ!)」
武市「変装がなんだ。俺よりましな扱いだと思うが」
のっそりと高杉の背後から顔を覗かせる。
高杉「どっから出て来るんじゃ!」
武市「どこからでも構わん」
中岡「武市さんって、変な扱いされてました?」
武市「作者が主人公に男装させたせいで、変態扱いされただろうが!」
中岡「和太郎の男装って言えば・・・俺だけ最後まで知らないとか、酷い扱いは俺の方だと思うんですが。(大久保さんまで知ってたし)」
左桜「それはですね、世間じゃ女の子に刀を持たすのが流行ってるもんで、ちょっと反抗してみたくなったんです」
大久保「タイムスリップした女性が、何故か男装して刀を振るう話しも多いではないか」
一同「うわっ!?」
いつの間にか、宇治茶の入った湯飲みを飲みながら、輪の中央に座って居る大久保。
桂「どっから沸いたんだ・・・」
大久保「人を虫みたいに言わないで頂きたい」
桂「人を虫扱いしたのはどなたでしたっけ?」
大久保「そんな失礼な奴がいるのか、けしからんな」
桂 (おまえだ)
武市「そもそも、タイムスリップ自体時代遅れなネタだと思うが?」
中岡「武市さん、膝の上に和太郎を抱えないで下さい」
和奈 (汗)
左桜「後々の作品の関係上、昭和と平成と幕末を繋げないと続かないもので」
高杉「あの二作目か。あの不当な設定も我慢ならん! なんで俺が桂さんの弟になるんじゃ!」
左桜「最初は、沖田君とおなじく、桂さんの恋人の役だったんですよねー。あ、その方がやっぱ面白いかも! ちょっと筋書き変えてきます!」
高杉・桂「待て!!」
左桜「ぐうぇ!」 ←二人に襟を引っ張られたらしい。
高杉「女役にされるのは中岡と沖田だけで十分じゃ!」
左桜「ぐふふっ(何か思いついたらしい)」
武市「あの設定は笑ったな。土方の女が沖田君とは・・・」
左桜「いつも仲良しでしょ」
以蔵「俺と中岡は仲良しでもなんでもないぞ!」
中岡「ですよ!」
武市「それについて、意見するところはない」
以蔵「先生(号泣)」
左桜「二作目の話題はおいといて。途中から大変でしたよ。松陰先生がどうしても出たいって、夢枕に立たれたんですから、連日」
手を返すと、松陰先生がその先に畳の上から少し浮て正座しています。
松陰先生「死しても、天君天下の為に僕でも役に立てるのであればとお願い致しました」
高杉「先生、正座する足ないんじゃないですか?」
松陰先生「高杉くん、細かい事に気を取られている様では、広くを見る事はできませんよ。士と謂うものは-」
桂「松陰先生、講話は後ほど枕元でじっくりと高杉に聞かせてあげて下さい」
高杉「!!?」
そそっと大久保が松陰の前に座る。
大久保「一度お会いしたいと思っておりました。薩摩の大久保一蔵と申します」
松陰先生「ご丁寧な挨拶をありがとうございます。僕は吉田虎次郎と申します」
膝を付き合わせてお辞儀しあう二人。
武市「ご無沙汰しております」
そこへ武市も加わる。
松陰先生「これは、武市瑞山殿。確か、切腹なされたと伺いましたが」
武市「作者の身勝手な構想で生きながらえております」
松陰先生「ああ、そう言えば僕も幽霊で登場致しました。感謝すべき事です。また話しを聞いてもらう機会ができた事は嬉しい限りです」
周布「ちょっといいかぁぁぁ!」
桂「!」
高杉「周布さん!?」
周布「おい、左桜!」
左桜「は・・・はい(汗)」
周布「わしの登場が、なんで川長楼の○ぐ☆※っ■!」
桂と高杉が周布の口を塞ぐ。
桂「誰だ、周布さんを召還したのは!」
松陰先生がニッコリと笑う。
高杉「先生、無謀な行いも大概にして下さい」
それでも静かに笑っている松陰先生。
周布「ええぃ! 放さんか!」
桂「長州藩の恥を晒さないで頂きたい!」
左桜「お酒、出します?」
桂「いらん事を言うな! 酒なんぞ出されたら余計にややこしくなる!」
大久保「これ、薩摩の芋焼酎「薩摩藩」です。いつぞやのお礼にどうぞ」
桂「!!」
周布「これは忝い! さすが内務卿を勤められたお方だ」
左桜「あのう・・・」
容堂公「酒か?」
武市「!」
容堂公「おお、武市ではないか。久しぶりじゃのう。息災か?」
武市「・・・」
中岡「容堂公、切腹言い渡したの忘れたんですか?」
周布「駆けつけに、ささ」
容堂公「コクコク」 ←渡された「薩摩藩」を一気飲み。
周布「今日は愛人をつれ○ぐっ☆※む■」
桂「語るな!」
左桜「えーーーっと。主だった方が登場なさったので、ここいらで一つ今後の方針を考えたいと思うんですけど、意見とかあります?」
乾「私の登場回数を増やす、というのはどうだ?」
武市「げっ!」
乾「げっ、とはなんだ、武市」
武市「ボウフラの様にいきなり沸かないで頂きたい」
大久保「虫か?」
桂「まだ引っ張るんですか、あなたは」
大久保「はて?」
左桜(焦)
和奈「あの、いいですか?」
左桜「はい!」
和奈「私、いつになったら自分の事が解るんですか?」
左桜 (ギクッ)
桂「戦闘シーンが少なくなったからな。なかなか表に出し難いのでは?」
左桜 (ギクッ)
周布「ささ、も一つどうぞ」
容堂公「うむ」
桂「・・・」
左桜「だ、大丈夫です。ちゃんと松陰先生がフォローしてくれます」
松陰先生「僕はお酒はあまり・・・」
周布「無礼講だぞ寅次郎!」
容堂公「一本では足りぬな」
高杉「松陰先生は誰のフォローもせんのじゃ!」
桂「諭すのが趣味だからね・・・」
左桜「それそれ、それです! 諭してくれます」
和奈 (不安だ・・・)
大久保「そろそろ大政奉還が近いが、あの男は来てないのか?」
武市「呼ばなくて結構!」
龍馬「た~け~ちぃ」
武市の腕に顔をすりすりする龍馬登場。
武市「とっとと暗殺されてこい!」
龍馬「酷い言いようやき」
左桜「そういえば龍馬さん。お聞きしたい事があるんですけど、いいですか?」
龍馬「おう、なんちゃー聞いとおせ!」
左桜「途中から倒幕意欲より、商売意欲が勝ってる気がするんですが、その辺のところどうなんですか?」
松陰先生「孟子曰く、慮らずして知る所の者は、その良知なり」
高杉「さすが先生、よく見ていらっしゃいますね」
大久保「考えなし、と言う事ではないか・・・」
龍馬「当たっちゅう!」
武市・中岡「おい!」
龍馬「商売は楽しいもんぜよ。倒幕へ繋がる土台は作ったんだ、後はみんなーに任せちょいたら大丈夫やき」
武市「土台の2/3は慎太郎が周旋したお陰だと言う事を忘れてはいまいな?」
龍馬「わしも走りまっちょったがやか。お陰で大宰府じゃー風邪引いてしもうたし、熱は出るし、後藤さんにゃ見つかるし。苦労は一杯しちゅうんだぞ」
桂「坂本くんの場合、身から出た錆の様な気もしないではないが・・・」
高杉「俺の出番がない」
久坂「まあ、飲め」
中岡「久坂さん! お久しぶりです!(涙)」
左桜 (もうあそこは法治権外だな)
大久保「坂本くんの行動については予測が立てれないのは事実だな」
桂「それが一番厄介なんですよ。大体幕府を潰すのに、新政府に幕府の人間入れてしまうのはどうかと」
左桜「そこまで書いてないから討論しないで下さい(怒)!」
龍馬「勝先生は来てないのか?」
乾「土佐藩邸に遊びにおいで(笑顔)」
和奈「いえ、あの、武市さんに叱られるので遠慮しておきます」
武市「乾さん!」
大久保「章を作り直したり、UPした内容を改変したりと余計なまねをするから遅くなっているのだろう」
桂「確かに」
左桜「う・・・」
大久保「しかも、だ。知らなくていい場面までご丁寧に書いてくれたな、君は」
左桜「ああ、【奇譚十六幕七難八苦 其之ニ薩摩と長州】のラストら辺ですね」
大久保「アピールせんでいい!」
左桜「あれはですね、大久保さんのイメージを良くしようと努力した結果でして」
大久保「私のイメージが悪いと?」
桂「確かに、独裁者扱いされてましたね、新政府では」
大久保「仮病を使って朝議を欠席する男に言われたくもない」
桂「(ムッ)どこか南の方が聞き分けなくて、苦労されられた挙句の病ですよ」
左桜「まあまあ、お二方とも落ち着いて下さい」
桂・大久保「至って冷静だ!」
松陰先生「左桜くん」
左桜「は、はい!」
松陰先生「孟子は言われました。自ら反みて縮くんば、千万人と雖も吾往かん、と。あなたも、正しいと思った事は相手が誰であろうと、立ち向かう努力を惜しまぬ事です」
左桜「あ、ありがとうございます(孟子、勉強しとこっと・・・)」
桂「先生、それ、嗾けてませんか?(苦笑)」
松陰先生「ああ、お酒がなくなりましたね」
桂 (聞いてないし・・・)
周布「おーーーい、薩摩の人、焼酎が足りんぞーー」
容堂公「畳み回しはいつ見れるのだ?」
大久保「!」
左桜「喋っちゃったよ周布さん・・・」
高杉「俺も三味線弾いていい?」
久坂「詩吟を一つ」
龍馬「ピストルならあるんじゃがのう」
桂「いっそ、回して来たらどうです?」
大久保「桂くん。今、薩摩に来ている事を忘れるでないぞ」
桂「威すんですか?」
大久保「忠告に決まっているではないか」
中岡「そう言えば、和太郎に女装させるとか、大久保さん言ってましたよね?」
武市「!?」
左桜「中岡さん、女装って変でしょ、それ」
高杉「そんな趣味があるのか、大久保さん」
周布「畳回したしのぉ、かっかっかっ(大笑)!」
桂「男装させるからややこしくなるんだ」
武市「女装させてどーすると言うのだ、大久保っ!」
大久保「君まで何を言うか。元々あ奴は女子ではないか」
乾「着物なら私が手配しよう!」
武市「あんたは引っ込んでろ!」
容堂公「つまみはどこじゃ?」
松陰先生「鰯の干物でよければ」
容堂公「うむ」
周布「大体おまえが脱藩なんぞするから、久坂と爺さまが自棄を起こしたんじゃ」
高杉「謹慎くらってたの、棚上げにしてませんか?」
容堂公「鰯とは旨い物だのう(モグモグ)」
桂「・・・」
大久保「夜も更けた事だし、私は帰る」
桂「さようなら」
大久保「ああ、桂くん。畳の上なんぞで死なせはせんぞ」
左桜「すごいプレッシャーかけましたね」
桂「それがこの男の手だからね!」
左桜「考え疲れたので、辞去させて頂きます」
桂「収拾つけてからにしたまえ(怒)」
脱兎! ←左桜、猛ダッシュ!
桂「卑怯者!」