23話 対立
今日は早く投稿しました!
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北の都市の城へ行く道の道中。
流石は水の都市、至る所に噴水があってとても水が綺麗だな〜。
冒険者達もここで一休みしたり、観光したりするのかな。今度はみんなで行きたいな。
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「それにしても、何で城がこんなにも上にあるんだよ!」
東の都市とは違い、北の都市はお城が都市の上の地形にあり、そこまで行くのに一歩一歩と階段を使って登っていく。
すると、玲が何かに気づく。
お!アレは冒険者の集まり…?何というか、修行みたいな感じだなぁ。
剣を振ったり、対人で決闘してる…。
俺はそれを横目で見ながら、スルーしようとする。
「マグ!次はこれを運んでくれ!」
「…はい!」
聞き覚えのある声。気弱そうな子が頑張って大きな声を出してそうな感じ…
俺は足を止め、声の発生源の方を向いた。
そこには…先ほどぶつかってきた、赤髪の少年がいた。
俺が「あー!!」と大声を出し、それに気がついたのかその子も俺を見て「あー!」と声を出した。
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「えーと…さっきぶりですね、」
「そうだな…君はマグっていうの?」
俺の言った言葉で、下を向いていたマグは俺の目を見て、うんうんっと強く頷いた。
綺麗な赤髪が俺の目の前でチラつく。
「僕の名前は…マグ・ラレット。よろしくね…」
「俺の名前は、、島坂玲。よろしく!」
マグは気まずそうにしながらも、しっかりと俺に目を合わせ、言葉を発する。
「マグ、その者は一体?」
すると、目の前からさっきまで対人戦の修行してい
た男が現れた。
細目だな〜。なんか裏切りそう…
「ドリスさん!お疲れ様です!」
マグが立ち上がり、頭を下げ、挨拶をする。
マグが急に立ち上がったから、俺はビクッとし、椅子から落ちそうになった。
「おっと…大丈夫ですか?」
地面に頭を打ちそうな所を間一髪でドリスさんが助けてくれた。
そして、ゆっくりと俺を持ち上げ椅子に座らせた。
ドリスさんはコップ一杯の水を一気に飲み干し、椅子に座り体を休めた。
「ドリスさん…この者は島坂玲という名前で、さっきの話の人です。」
「あー!さっきのな!噴水の水を飲もうとする観光客!…君か〜」
ドリスは俺を馬鹿にするような目つきや喋り方で、俺は少し腹が立った。
マグは向こうを向いてるけど…絶対に思い出して笑ってるな!
俺はムスーとした嫌な顔をしながら、ドリスさんを見つめた。
「いや、ごめんごめん…でも普通噴水の水は飲まないよな〜!なぁ、マグ、、クク」
マグはコクリと頷き、ドリスさんは足を叩きながら、大笑いした。
ここまで馬鹿にされたのは、初めてだ。
「衛生的にダメだろ〜噴水は〜」
「はいはい、分かりましたよ。俺ここ初めてきたんで、そんなルールわかりませんでした!それじゃ失礼します!」
まだ、ツボってるドリスさんに嫌気がさし、俺はすぐにその場を去ろうと、早口で別れを告げる。
すると、ドリスさんが俺を止め、椅子に座るようにお願いした。
「玲だっけ?何で北の都市に来たの?……"きた"だけになんちゃって!」
「帰ります。さよなら」
「嘘嘘嘘!ごめん!座ってー玲!」
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「なるほど…魔王軍を倒す為に、北の都市と国際協力を結びたいって訳か!東の都市もついに動き出したか〜!」
ドリスは椅子に座り込み、ニコニコとしながら膝を組んで話を聞いていた。
緊張感という物をこの男から全然感じない。
レガニスさんと少し雰囲気が似ているな。
顎に手を当て、ドリスさんの顔を見つめる。
……まさか!ドリスさんって!北の都市を護衛しているラグネシクトのメンバーなのか!?
この堂々というか、図々しいというのか。
顔一つ変えない!細目だからそう感じるだけなのか!?
「おーい?玲ー?」
…!
ボーとしすぎて、話を聞いてなかった。
「ドリスさん、ラグネシクトって知ってますか?」
「あー…魔王討伐特別部隊か。」
ドリスは空をずっと見ながら、くつろいでいる。
どうでもよさそうな聞き方だ。
「ラグネシクトは国を魔族から守るために、都市や町を護衛してるって聞いてるんですけど……誰なんですか?…その、北の都市を護衛しているラグネシクトのメンバーは…?」
ドリスはピクっして、体を動かさず顔だけを動かして、俺の目を見た。
マグも、驚いた表情をしており、口がずっと空いていた。
まるで、俺が何かまずいことを言ったような感じな、嫌な雰囲気だった。
「おいおいお〜い、嘘だろお前」
ドリスさんが椅子から立ち上がった!
しかも謎に仁王立ちで上から目線!
「ラーズさんを知らない人間がいるのか〜!?」
「……え?」
ドリスさんが頭を抱え、はぁーとでかいため息を吐く。
マグも顔を手で押さえ、落ち込んでる。
常識知らずを見てイラついてる人のようだ。
「そんなに…有名何ですか、その人は…?」
「当たり前だろう!俺達メリティ騎士団の団長だぞ!?最強だぞ!?」
「ラーズさんは無敗伝説を作っているほどの超すごい冒険者でもあるんだよ!」
ドリスさんとマグが俺の顔の近くまで来て、熱く語り始める。
俺の顔に二人の唾が沢山かかる。
でも…そんなにすごい人なのかー。今すぐに会いたいな。
すると、ドリスさんが俺の腕を掴みどこかに連れて行こうとする。
「ちょ…ドリスさん!?どこに連れて行くんですか?」
マグが、必死に俺の体を掴み止めようとする。
しかし、大人と子供…もちろん、力で勝てるはずもなく…
「いいか!マグ、玲はラーズさんの凄さを全然理解していない!…だから、今から会いに行くぞ!ラーズさんに!」
「アホですか!?ラーズさんがそう簡単に会ってくれる訳ないじゃないですか!」
ドリスは一旦俺の腕を引っ張るのをやめ、くるりとマグの方を向いた。
そして、ニヤリとしながら俺を指差した。
マグはその意図を理解するのに、数秒かかったがようやく理解でき、俺を城まで引っ張る。
…めんどくさい奴らに会ってしまった。
俺は肩を落とし、しょぼくれる。
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城に着き、正門を通り抜けた。
そして中庭に行こうとする。
すごく広い中庭だ…。その真ん中に、一人ポツンと立っていた。
ドリスさんが「ラーズさーん!」と大きな声を出しその人を呼んだ。
すると、ポツンとしていた人が全速力で走ってきた。
「おい、、お前ら…今修行中だろ?何サボってここに来てんだ!」
ドリスとマグの頭を強く叩いた。
二人は叩かれた衝撃で地面に倒れ込んだ。
そして、その男は俺の方を見た。
「君は…誰かな?何をしにここに来たの?」
俺はすぐに立ち上がり、足に付いていた土ぼこりを手で落とした。
落とし終わり、顔を上げその目を注視した。
「俺は島坂玲という名前で、ここに来た理由は北の都市との国際協力を得るためです!」
ラーズさんは、とても驚き少し体を引いていた。
そんなに珍しいことなのか?国同士が協力するのって。
ラーズさんは、ゴホンと咳き込み気持ちを切り替えて俺に質問をしてきた。
「ちなみに、どこの国からの国際協力なの?」
よかった〜ちゃんと話を聞いて、優しい人だ〜。
俺は安心して、大きな声で言う。
「東の都市です!」
ゾクッ…全身から冷や汗が止まらない。
ラーズさんから感じる…殺気というものなのか…?
俺はすぐに身を退き、ラーズさんから離れた。
ラーズさんは俺の動作に気づき、すぐに殺気を消した。
「ごめん…怖がらせるつもりはなかったんだ…」
「え〜と、もしかして東の都市のこと嫌いですか?」
ラーズは深く頷き、腕を組んだ。
ラーズさんの様子を見ると…なんか生理的に嫌そうな様子だった。
「東の都市とは訳あって、今対立中なんだよね。だから急に国際協力をあっちから求めてくるなんて、びっくりしたよ〜!」
ラーズさんは、笑いながら杖を構える。
まさに狂気染みた顔だった。
「えーと、ラーズさん?」
「ごめんね。君には罪はないけど、東との関係があるなら、今すぐに帰って欲しいな。」
本気だった…。ラーズさんの目から少しだけ殺気を感じる。
多分誰がとか関係なく、ただ東に関係があるというだけで…。
「まっ…待ってください!ラーズさん!もう少し話し合いましょう!」
「残念ながら、もう君との話は終わりだよ。」
クソ…帰ってたまるか!国際協力を得るには王様とラグネシクトのメンバーの許可は絶対条件!
ここで退けば、俺の五日間が無駄になる!
それだけは絶対にダメだ!
俺は杖を構え、ラーズさんに向ける。
「話し合いが終わっても、抗うという行動は終わってないですよね?」
俺はスキルを発動し、臨戦体勢をとった。
キャラクター紹介
名前 マグ・ラレット
年齢 16歳
見た目 赤髪 気弱そう いつも元気がない
職業 棒闘士
スキル 不明
身長 165cm
Qなぜ玲に思いっきりタックルした?
A噴水の水を飲もうとしたので、止めようとしたら転けてしまい、その勢いで…バーン




