20話 信頼
読んでくれるとうれしいです!
---玲vsケルベロス
はぁはぁ、何回叩けば倒れるんだよ…
全然ピンピンしてるし…
この剣が研げてさえいれば。
…いや、こんな事考えるな!
今はコイツをどう倒すかを考えろ!
「グルル、」
ケルベロスは何度も叩かれてイラついているようだ。
そして…一気に飛びかかる。
「うわ!」
俺は驚き、ギリギリで避けた。
そのままケルベロスは壁に激突。
ヤバい体力がもう…はぁはぁ…
スキルの使用、攻め、避け、それらを続けて約10分
玲の体は疲労を感じ始めて来た。
足が…もう、動かない。
しかし、ケルベロスは待ってもくれない。
ケルベロスは足で玲を払い上げ、壁にぶつけた。
その衝撃は凄まじく…玲は血を吐いた。
クソ…何でこんなに、強いんだよ。
手も足も出ない…
こんなに強いのか…
俺は反射的に死んだフリをし出す。
それを見たケルベロスは扉の方へ歩き出した。
どうやっても勝てない。無謀だったんだ。
しなきゃよかったな…。
………くそ!負けなくない!
あの犬に勝ちたい。
俺は任されたんだ。2人に…
俺はゆっくりと立ち上がり…ケルベロスの方へと歩き出す。
俺は、クリファにもレガニスさんにも言われた。
『魔力を隠すのが上手い』
ケルベロスが魔力探知を使うかは分からないけど、
今確実に背後を取っている。
ケルベロスの弱点を突いて、一気に決めてやる。
ケルベロスとの距離わずか5メートル。
あと少し……
コロコロ〜。
しまった地面に落ちてた石を蹴ってしまい、ケルベロスに当ててしまった。
ケルベロスは俺が生きていることに気づき、すぐに後ろを向き、俺を襲おうとしてきた。
俺はすぐに剣を構え、ケルベロスの1頭の目を狙い、一気に突く。
「きゃん!きゃん!」
ケルベロスの残り2頭は俺を睨みつけ、俺を蹴ろうとする。
落ち着け…視覚の外から狙うんだ…
まだ…まだ…まだ使うな。
ケルベロスの足との距離約1メートル…
……今!
スキル発動!
俺はくるりと周り、方向転換し、ケルベロスの顎に剣を思いっきり払う。
あと1頭!
集中しろ!足を止めるな…。
俺はケルベロスの腹の下に回り込み、ケルベロスの腹に剣を向け、思いっきり突いた。
その突きを喰らい、ケルベロスは地面に倒れ込む。
俺は地面を蹴り込み、高くジャンプする。
…あと1頭……
ケルベロスの頭目掛けて、剣を思いっきり振るった!
その攻撃を喰らったケルベロスは気を失って、ゆっくりと地面に寝転がった。
はぁはぁはぁ………
「よっしゃーー!!!!勝ったぞーー!!」
俺は扉に体を向けて、大きな声で吠えた。
体の疲労…魔力の使いすぎで俺はゆっくりと地面に倒れ込み、気絶した。
----「ミラ姉!」
「任せて!」
ファーララの蜘蛛の糸を矢で防いだ。
クリファは火炎放射器で、ファーララを燃やそうとする。
「火を使うなんて…やるじゃない。」
ファーララは持っていた鞭を使い、クリファのお腹を目掛けて、叩きつけた。
鞭の攻撃を喰らってしまったクリファは火炎放射器をしまい、リュックから新しい作品を出そうとする。
「私の鞭攻撃を喰らって、まだ動くなんてさすがだわ!」
またクリファに鞭攻撃を仕掛ける。
ヤバい…避けれない。
クリファは腕を前にし、リュックを守ろうとした。
……?当たってない…
「ミラ姉!!」
ミラが身を挺してクリファを守った。
「ミラ姉!血が…今止血するから!」
しかし、、ファーララの追撃は止まらない。
なんとも痛々しい鞭攻撃…服は破け、血が止まらない…
「おっほほほ!いつまで耐え続けるのかしら!」
ファーララはさらに強い力で鞭を振るった。
パチ、パチ!バチ!
背中から露出した肌が裂ける…
クリファはミラの上に乗り、ファーララの攻撃からミラを守っている。
「そろそろ…終わりによ!」
バチィィ!!
クリファがファーララの鞭を素手で掴んだ。
予想外のことが起きたファーララは一瞬戸惑ってしまうが、すぐに鞭を引く。
「は、離しなさい!」
「離さないよ。絶対に!」
その隙に、ミラは起き上がりクリファのリュックからクリファが取り出そうとしていた作品を取り出す。
「クリファちゃん!後は任せて!」
ミラは弓を引き、放つ!
ファーララの顔を掠り、壁に刺さった。
ファーララは何が刺さったのかを確認する。
これは…クナイ?
こんな物当たっても痛くもないですわ!
「こんなクナイごときでこの私を、倒せると思ったのかしら!残念!外しちゃったね〜」
「そうだよ…中級魔族ファーララ。お前は今からこんなクナイに倒される!」
クリファの手にはもう一つクナイがあった。
そして…そのクナイを壁に刺した。
その意味不明な行動にファーララは固まる。
そしてクリファは印を結び、最後に手をパン!と合わせ大きな声でこう言う。
「パルス!」
その瞬間、クナイが光出し、クナイとクナイの間に電気が発生し、ファーララが感電した。
「かは…」
ファーララは体をガクッとし、感電による痺れで体にうまく力が入らず、倒れ込んだ。
「な…何を…した…」
痺れながらも、何とか喋ろうとする。
クリファはクナイのことについて説明をする。
「私の作品の1つのこのクナイ…通称電連クナイは
クナイ同士の間に、電気を生み出し、その間にいる相手を縛らさせ動かなくさせる武器だ。」
「ふざけるな…そんな威力がこのクナイにあるわけないだろ!」
クリファははぁーとため息をつき、ファーララの頭を踏みつける。
「それができちゃうんだよ。私の作品は!」
ミラがゆっくりと駆け寄り、クリファに近づいた。
「さすがクリファちゃん!信じてたよ!」
「ミラ姉もありがとう!ミラ姉の弓の技術がなかったら負けてたよ。」
クリファはファーララの顔をさらにふみふみする。
それにキレたファーララは暴言を吐きまくる。
「こんな小娘共に私が負けるなんて!ありえない!
今に見てろよ、私が起き上がったら食い殺してやる!」
「……中級魔族ファーララ。身長186cm。39年間も生きている魔族。スキルは無し。種族はアラクネ。
蜘蛛の糸は粘り気もあり、非常に切れにくい。
弱点は電気による攻撃、氷雪魔法など……くらいかな。」
クリファは早口でファーララの情報を言う。
それを聞いたファーララは言葉を失った。
その表情を見て、クリファはクスクスと笑う。
「私のスキルはね。察心眼って言って、相手の情報全てを見る事が出来るんだ。いいスキルだろ?」
「そんなすごいスキル持ってたなんて…早く言ってほしかったよ!」
ミラがクリファをぽかぽか叩く。
クリファは「ごめんってクリ姉〜」と言って謝る。
そんなスキルがあるなんて…絶対に…信じな…い。
ファーララは気絶した。
それを見たミラとクリファは鍵を使って…捕まっていた冒険者達を解放する。
「やったぁー!自由だー!」
「本当にありがとうございます!」
牢屋から出た冒険者達はミラ達にたくさん感謝をする。
そして…ミラは玲のいる扉の方へと走り、戻ろうとする。
しかし、クリファによって止められる。
「クリファちゃん、なんで!?行方不明の冒険者達を救えなんだよ?洞窟から出よう、玲を助けに行こうよ。」
「いや…まだだよ。ファーララが出てきた通路の方に進んで何のために冒険者を閉じ込めていたのか…そして、この洞窟で何をしようとしていたのかを調べないと…」
ミラは一旦考え始める。
今の状況について…優先すべきことを。
ミラは納得し、通路の奥に向かった。
---
奥に行くと、大きな鏡があり、その鏡を覗いて見ると…なんと、魔王城と繋がっていたのだ。
「なるほど…この鏡を通って、東都市に攻め込もうとしていたのね!」
「となると、この鏡はもう壊した方がいいね。」
クリファは石で、鏡を割った。
ゴゴゴゴゴ…
洞窟が急に強く揺れ出した。
「この揺れ…まずい!早く洞窟から出ないと私達全員岩の下敷きになるよ!」
扉まで戻ろうとしたが、既に遅かった。
巨大な岩で道が塞がれていた。
「他の冒険者達はもう行った…残されたのは私達だけ…」
「玲!扉を壊してくれ!」
当然玲に声が届くはずもなく…沈黙が続いた。
「クリファちゃん!何か爆弾とかない?」
「ごめん…置いてきちゃった。」
どうしよう。このまま岩の下敷きにされて埋もれてしまう…
するとクリファが何かを発見する。
「ミラ姉!見て!もう一つ通路がある!」
私達はすぐにもう一つの通路に入り、奥へと進んだ…。
---ゴゴゴゴゴ…
「なんだぁ?地震?」
天井から石が落ちてきて、玲の顔に当たる。
「イテ!」
すると…扉からすごい数の冒険者達が飛び出てくる。
な、なんだ!?もしかして…行方不明になっていた冒険者達!?
しかし、俺は冒険者達の波に飲まれ、近づけず、そのまま流されてしまった…。
読んでくれてありがとう!




