19話 魔族
今日は早めの投稿かな…?いつも時間バラバラで本当にすみません。
「よし!作戦はこうだ!」
「まず、玲がケルベロスの足止めをする。その隙に私達が扉の奥に入り、元凶を倒す!」
俺がケルベロスを…
手汗が止まらない。多分俺まじでビビってるんだな。
「大丈夫!玲!私達が早く倒してすぐに戻ってくるから!」
「そうだぞ。それに…お前に渡した私の作品が助けてくれるから」
俺はクリファに渡された黒い謎の何かを取り出した。
本当になんだこれ…こんなのが助けになるのか?
クリファが「貸してみ」と言って手を出して来た。
俺はクリファに黒い謎の棒を渡す。
「これをこうして…こうやって…すると」
「ほら!できた!」
なんとそれは剣になったのだ!
黒い剣…すごくかっこいい!
「この作品は折りたたみ式黒龍斬剣っていう名前で、私が14歳の頃に洞窟で偶然見つけた黒龍の鱗から作った剣なんだ!」
「そして!私の最高傑作の1つ!」
そんな…凄い物俺が使っていいのか…。
俺は手に取り、よく剣を見てみる。
あれ?研いでない……
「あぁ〜それか。実は黒龍の鱗が硬すぎて…全然研げないんだ。本当、剣にするのに精一杯だったからさ〜」
「いや……十分だ。」
これさえあれば…!
ケルベロスのいる扉へと向かった。
---
よし、俺が先頭で突っ切るからその隙に行けよ。
クリファとミラに合図を出し、俺はケルベロスの方へ走った。
ケルベロスは俺を見て、興奮状態に入り、俺を踏み潰そうとしてきた。
俺は軽々と避け、ミラ達はバレないようにこっそりと扉に近づいた。
ケルベロスの蹴りは凄まじく、石の壁を一撃で大きな穴が出来た。
これを食らったら俺はひとたまりも無い…
……よし!あいつら扉についたな!
ミラとクリファは扉を開けようとする…
しかし、後ろを振り返ったケルベロスがそちらに気付き、ミラ達を襲おうとする。
ヤバい!このままだと…。
「おい!お前の相手は…!」
俺はスキルを使い、ケルベロスの足に近づく。
「俺だ〜〜!!」
クリファに貰った黒龍斬剣でケルベロスの足に重い一撃を与える。
だが、ケルベロスは何事もなかったような顔をし、
後ろ蹴りで俺を蹴り飛ばした。
なんとかミラ達は扉を開けて奥へと進んだようだ。
背中がとんでもなく痛い…さっきの蹴りを喰らって壁に衝突して…頭を打ったのか…?
記憶が少し飛んだ…。
「あとは粘るだけだ……なんて、ダサい事は言わないぜ。ケルベロス!お前を倒して俺がミラ達を助けに行く!」
俺はケルベロスに剣を突き立て、大きな声で宣言する。
俺のスキル脚力向上は5分で切れてしまう…また使えばいいなんて思うが…俺の魔力的にあと…3回が限界だ。
だけど…さっきクリファがケルベロスのことについて色々と教えてくれた。
---10分前。
「ケルベロスがなんであんなに強いのか知ってる?」
「………頑丈?」
「まぁ惜しいね」
そもそもケルベロスの何が強いんだ…頭が多くて視覚が広い事とか…?
すると、ミラが答える。
「魔力耐性があること!」
クリファが「正解〜!」と拍手をしながらミラを褒める。
「ケルベロスは魔力無効体質であって、魔力を使う魔法もスキルも全然効かないんだ。つまり、倒すには自分の技術力、パワーなどが必要なんだ。」
「だから…この剣なのか?クリファ。」
クリファは頷いた。
「この剣は魔力が凄くこもっていて、とても壊れにくいんだ。だから少々乱暴に扱ってもいいよ、」
まあ元からそのつもりだけど…
「ただし!この剣を使うんだ。絶対に負けんなよ。」
---
負けねぇよ、こんな犬に。
さぁて俺の剣技が火を吹くぜ〜!
ケルベロスは俺の方に突進して来た。
「頭を壁に打ちつけたのか。痛そ〜」
ケルベロスの3頭の頭が壁に埋まった。
俺はその隙を逃さず、、一気に剣を叩きつけた。
だめだ…こいつの体硬すぎる!
ケルベロスが壁に埋まった頭を抜こうとする。
俺はすぐにケルベロスから離れて、様子を伺う。
俺が倒れたら、こいつはミラとクリファの方へ必ず行く。
絶対に行かせない。
2匹の門番が、バチバチに睨みつけ合う。
---扉の奥。
「玲が絶対にケルベロスに勝てるわけない。早く助けに行かないと。」
「この奥に魔力を感じるよ!」
ミラとクリファは奥の洞窟へと進む。
すると、奥の方がだんだんと明るくなってきた。
そして、声がし出した。
「助けて〜!ここから出して〜〜」
その様子を見ると、数々の冒険者が牢屋に閉じ込められていた。
そこは正に刑務所に近い、存在の場所だった…
「はははは!助けなんか来るわけないだろバカめ!扉の門番ケルベロスがいるんだからな〜!」
緑色の人っぽい薄汚い生物…あれはゴブリン!
鍵を持ちながら、捕まった冒険者達を煽っている。
「どうする?クリファちゃん…」
「そうだね…今の所敵のボスはいなさそうだし、あのゴブリンも油断している…ゴブリンから鍵を奪って捕まった冒険者達を助けよう!」
壁の影から弓でゴブリンを狙う。
私は弓を引き、ゴブリンに向けて矢を放つ。
矢は見事に命中!
ゴブリンのお尻に矢が刺さり、ゴブリンはその痛みで地面に転がる。
そしてその瞬間に、クリファがゴブリンの首を絞め、気絶させた。
「ナイス!クリファちゃん!」
「ミラ…姉もないすー。」
か、可愛い!
私はクリファちゃんを強く抱きしめた。
「皆さん!今から全員助けますので、慌てずに待ってください!」
クリファがゴブリンの腰に掛かっている鍵を取ろうとした瞬間。
奥の通路からとてつもない魔力を感じた。
「この感じ…さっき魔力探知で感じた魔力だ…」
私は弓を構える。
「あれれ〜ゴブリン、やられたの〜?たく、しょうがないんだから。」
女の人の声…でも、この雰囲気…魔族だ。
そして、通路から魔族が出て来た。
その魔族は…上半身が人で、下半身が蜘蛛の足になっており、8本も足があった…。
「そんなにジロジロ見ちゃって〜そんなにこの足が気になる〜??」
クリファがその女の魔族に質問をする。
「お前強いだろ?この感じ…さっきのゴブリンのような下級魔族ではないだろ?お前は何者だ!」
女は大きな声で高笑いをし、自己紹介を始めた。
「初めまして、私は中級魔族のファーララ。」
半分が人、半分が蜘蛛…アラクネか!
中級魔族でもかなりの使い手だな…この余裕感を見ると…
「可愛い可愛い女の子が二人…美味しそうだな〜」
ファーララが腰に掛かっていた鞭を取り出し、構える。
「優しく食べてあげるー!!」
「すみません。今急いでるん……で!」
私は矢を放った。しかし、鞭によって全て落とされてしまった。
クリファが剣を取り出し、一気に攻める。
「あらあら、この子相当強いわね。特別に糸解禁〜!!」
糸が飛び出て、クリファはそのまま壁にくっついてしまった。
やばい、、クリファちゃんは糸のせいで身動きが取れない。
私がなんとか助けないと…。
クリファを助けようと走り出す。
しかし、このファーララとかいう女。足がとても早いのだ。
一瞬で私の正面に回り込んできた…!
バチィ!!
鞭で思いっきり叩かれ、痛さで地面に転がり込んだ。
痛い…!痛い…!
それを見てファーララは不適な笑みを浮かべ、ミラを足で踏んづける。
「ほらほら!頑張って!」
それを見たクリファはキレて、糸を口で切ろうとする。
しかし、切れない。とても硬い。
ここまで力の差を感じたのは初めてだ…。
負けてしまうのか…このまま…。
クリファは諦めそうになり、武器を離そうとしてしまう。
その瞬間、玲との約束を思い出した。
『俺がケルベロスを引きつけるから、後は頼むぞ…ミラ、クリファ!』
クリファが強引に力で糸の拘束を破る。
そして、剣を持ちミラの助けに行く。
ファーララはクリファが糸の拘束を解けないと思い油断をしていた。
その後ろから思いっきり切りつけた!
「ぎゃあぁァァー!!」
ファーララはミラから離れ、、蜘蛛の足で壁を登りだす。
「ミラ姉大丈夫?」
「うん…何とかね!ありがとうクリファちゃん!」
そして、クリファがファーララに剣を突き立て、怒鳴る。
「さっさと、降りて来い!クソキモ蜘蛛!逃げんな!」
その言葉を聞いたファーララはブチギレ、糸を吐きまくる。
自分が動きやすいように、糸を設置し、戦闘体制へと入った。
「ガキ女共が!ぶち殺してやる!」
「「「掛かって来いよ!」」」
ミラとクリファは息を合わし、ファーララに思いっきり言った。
実はファーララは食うとか言ってましたが、、意外と命に感謝して食べるそうです。
Qクリファは何故ミラの事を姉と呼んでいたのか?
A兄より優しく、たくさんお世話してくれるから。




