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スキルが一つしかない世界で、魔王は倒せますか?  作者: けいけき
東部最大都市リースト・ランブレッジ
18/21

18話 門番

まーた長くなってしまったー!本当にすみません!

俺たちは暗い暗い洞窟の奥へと一歩ずつ進んでいた。


「できるだけ、固まって歩こう。先頭は私が行くから」


クリファは勇敢に松明を持ち、歩いた。

さっきの会話通りの展開になってきている。

もしかしたら、本当に獣類が来る…?


すると、前方に他のパーティーが止まっていた。


「どうしたんですか?」


俺たちは声をかける。

その声を聞いて、くるりと後ろを向いた。

俺達を見て安心したような表情をして、今の状況を

説明した。


「あれを見ろ。」


……!!

崖…!洞窟の中に崖なんてあるのか!?


「その崖の奥に…まだ洞窟があるんだ。」


あそこまで行くにはこの崖を越えないといけないのか。


地面が見えない……。

どうやって越えるんだ…みんな。


俺たちは一旦戻り、どうやって崖を越えるか話し合った。


「スキルで何とかできないかな…?」


「あいにく、そんなスキルを持っている人はいないよ。」


ここにいる人は全部で7人。

俺たちが3人で他の人たちが4人のパーティー。

ここはみんなで協力を図りたい…。


「ロープを持っている奴はいないのか…」


相手のパーティーのリーダーが聞いて来た。

それを聞いてクリファはリュックからロープを取り出し、「はい」と言って渡した。

そのロープを取り、他のパーティーの人達はまた崖へと移動する。


「そのロープじゃ足りないよ。」


移動しようと立った所でクリファが言った。


相手のリーダーは舌打ちをし、「あーそうかよ」と言ってクリファに投げ渡す。

それを見て俺は居ても立っても居られなくなった。


「おい、お前。何だよその態度。」


それを聞き、その仲間達は武器を取り出し俺に突き立ててきた。


「これはな〜奪い合いなんだよ。報酬の!」

「協力する気なんかね〜〜んだよ!」

「とっとと、武器と道具を置いて帰れ!ガキ共!」


本当に冒険者って治安悪いのか…?と思いつつも、

3対4か、勝てるかな…

ミラも戦闘体制をとる。


「私たちは争う気はないんです!ただ洞窟の奥に行きたいだけです!」


ミラが叫んでもお構いなしか…

剣を構えてどんどん俺たちの方に詰め寄ってくる。

俺たちを追い払う気だ。

ミラも手が震えてる…。怖いよな…

俺はミラの前に立ち、ミラを守る。


クリファ…どうするんだ。お前は…


「おいコラ!そこの青髪ショート!何ずっと座って考え込んでんだ!」


「クリファ…逃げよう!こいつら本気で斬るつもりだぞ!」


クリファは下を向き、ずっと考え事をしている。

どうすればいいん…

すると、ミラが耳元で囁いた。


「玲、アレはね…クリファちゃんは解決策を考える時、すごく集中するの。誰の声も聞こえないらしくて、もしかしたらあの時からずっと崖を越える方法を考えているのかも…」


クリファ……。


「リーダー、この女もう斬ってもいいですか?」


相手のリーダーは頷き、その仲間の1人がクリファに斬りかかる。


ガキン!ギギ、キー。

間一髪で持っていた杖で剣を止めた。


「クリファを守るぞ!ミラ!」


ミラが「うん!」と頷き、高速3連発で矢を放った!


それを喰らった下っぱ達3人は剣を地面に落とした。

それを見てリーダーは高笑いをし、俺たち2人に剣を向けた。


「なんだ、結構つえーじゃん」


シュン!……

消え--……キーーーン!!

嘘だろ…まったく見えなかった。

凄く早い、、しかも強い!


「おいおい、杖ってのはそう使わないだろ!」


俺は腹を蹴られ、後ろに突き飛ばされる。

その隙にミラは矢で援護をするが、全部避けられる。


「玲、大丈夫!?」


腹を見てみると、なんと…出血していた。

…!あの野郎、靴の裏に刃物を仕込ませていたな。


「もう終わりか〜?」


俺達は一旦距離を取り、冷静になる。

それを見て逃げると思ったのか。

本気で走って来た!

どうする。あいつの速さはクリファ並みだ。

スキルを使ってもあいつと同等それとも以下か…

いや…そんな事考えてる場合じゃない!


俺はスキルを発動し、正面から対峙する。

当然、剣技も何も出来ない俺はこいつには絶対勝てない。でも、、!俺はサポーターだ!

仲間を活かし、チームの為に戦う。それが俺のやり方だ!


「アホが!わざと斬られに来たか!」


ザシュ…!

俺は腹を斬られ、地面に倒れた。



バカな奴だ。わざと囮になったか。よく頑張った方ではあるが、残念だったな。お仲間さんは矢を放ちませんでした〜。恨むならビビった仲間を恨みな。


「さぁーて、1人は斬られ、1人はずっと座って考え込んでる。後はお嬢ちゃんだけだぜ!」


ミラはずっと弓を引いている。


「言っとくけど、歯食いしばった方がいいよ」


「へぇーあっそ!」


走り出そうとした瞬間!玲が後ろから取り押さえる。



「な!?なんでお前が生きてる?!離せ!」


「お前の敗因は…俺をサポーターだと気づかなかったこと…そして、ミラのことを舐めたことだ!」


そうか…!サポーター特有の魔法があるじゃないか…回復魔法が!

地面に倒れた時から、俺の魔力探知に反応しないように少しずつ腹の傷を回復していたのか!

クソガキがー! 


「なにか言いたいそうな顔してんな。でも、もう話せなくなるぞ!」


ミラが位置を合わせ、ゆっくりと狙いを定める。


「安心しろ…多分石とかだから。」


リーダーは「ヒィー!」とビビり倒した。

「ミラ!」と言い合図を送った。

ド……!

石が放たれた音がしなかった。

どうやら石は股間に当たったらしくそれで気絶したっぽいな。

……痛そう。


ミラが俺の方へ駆け寄ってきた。

すると、ミラは俺の服を上げて腹の傷を確認し出した。


「ちょ、ミラ…大丈夫だから!」


ミラは俺の腹を撫でたり触ったりして傷がない事に安心し、俺の服を離した。


「す…すごい!回復ポーションでも数分はかかるのに!一瞬で回復した!」


ミラは回復魔法の凄さを知って嬉しそうにし、また俺の服を上げ、俺の腹を確認した。


「ミラ!ハイタッーチ!」


「うん!」


初めての対人戦での勝利。俺とミラは熱いハイタッチを交わした。


「おーい!玲、ミラ〜どうやって渡るかやっと思いついたよ〜」


クリファは立ち上がり、俺たちを読んだ。

そして、崖の方へと移動する。

するとクリファは後ろに下がり、助走をつけてジャンプした。


俺とミラは驚き、止めようとしたが既に遅かった。

クリファは持っていた紐にフックをつけ、向こうの壁へと投げた。


見事に引っ掛けることに成功し、クリファは壁を登り洞窟についた。


「今から、同じロープをそっちに投げるから、私と同じ動きをして!」


ロープを投げ渡され、ミラがそれを受け取った。

そしてさっきのクリファの動きを真似同じように向こうの壁にフックを引っ掛けてよじ登った。


そして、俺の番。

すごく怖い。この高さを跳んで、向こうの壁にロープで結んだフックを投げて引っ掛ける。

…念の為に、スキルを使っておこう。

助走をつけ、一気に走り出す!

うぉーー!


俺は勢いよくジャンプし、跳ぶ。

あれ…俺結構高く跳んでない?え?届く…まさか。

ギリギリ届くが…足を踏み外してしまい崖に落ちてしまいそうになる。

……パチ!ミラとクリファが俺の腕を捕まえてなんとか落ちずに済んだ。


そして、やっと奥に進む事ができた。

少し進むとクリファが止まる。


「この先から、凄い魔力を感じる…。多分今回のクエストのボスかもしれない。」


「よし!俺たちなら勝てる!行くぞ!」


俺達に怖いという概念は消え、どんどん先へ歩いた。

---

「でっかい扉!?」


洞窟の奥には俺たちの数倍もでかい扉があった。

この先に…ボスが!


俺達が扉に手を掛けた瞬間。

後ろから…何かの唸り声がした。


クリファが「避けろ!」と言い、俺を押し出す。

何だ?何がいるんだ?

ドン!!

壁が蹴られ凹んだ。

俺はそいつを見て、絶句した。

そいつは俺の何十倍もデカく、、デカい足をもっていて、首が三つあり犬の見た目をした化け物だった。


「ケルベロスだ!!玲逃げろ!」


俺はその言葉を聞き、本気で逃げようとする。

しかし、ケルベロスは俺を逃がそうとしなかった。

そして、俺を食おうとする!

俺は目を瞑った。

キャン!キャン!


「走れ!玲!」


火炎放射器!クリファが火炎放射器を使い、ケルベロスの注意を惹きつけていた。

その隙に俺達は来た道を戻り、地面に座り込んだ。

はぁはぁ、何とか逃げれた。何だあいつ首が三つあったぞ!


「なんで…こんな所にケルベロスがいるんだよ!」


「そんなに…やばい奴なのか?」


「玲知らないのか!?ケルベロスってのは普通魔王城で門番している奴なんだぞ!門番を任されるくらい強い奴がこんな洞窟に居て、変な扉の門番してるんだぞ!」


魔王城の門番…。

でも聞いた事がある。大体門番とかしてる奴はマジで強いタイプの奴らだって。

おもしれー!やりたくなってきた!


「よし!クリファ、作戦は?」


「そんな物ない、逃げる。」


あのクリファから、放たれた衝撃の言葉。

俺は頭が混乱してしまう。


「え?嘘だろ?なんでだよ?」


「さっき言った通りだ。あいつには勝てない。」


必死の思いして、ここまで来たのに。

こんな簡単に諦めるのかよ!

俺はクリファに反発する。

だが、ミラが口を挟んだ。


「玲、ケルベロスの成績について知ってる?」


俺は横に首を振った。


「ケルベロスは、その強さ故に魔王に門番を任されたトップエリート的な存在なんだよ。

そして前に本で見た内容なんだけど、興奮したケルベロスはA級でも勝てないって書いてたんだ…。」


「A級でも……。」


「ケルベロスを倒した人達の大半は勇者や都市の中で最強のパーティーだったそうだよ。」


その話を聞き、俺は黙り込んでしまう。

そんな奴が奥にいるなんて……。

クリファは荷物をまとめ、「洞窟を出よう」とみんなに言い、歩き出した。

ミラは俺の背中を押し、一緒に帰ろうとしてくれた。


……それでも、俺はあいつに勝ちたい!


「クリファ!ミラ!」


「ダメなものはダメだ!さっきの魔物と比べもんにならない!死ぬぞ!」


「玲、悔しいのは私たちも一緒だよ。だけど今回は無理だ。手を引いて、他の人達に任せよ?」


二人は必死に断るが俺は諦めない。

あの扉の奥には何かある。何かを感じる。

俺は一人でケルベロスのいる扉の方へと戻る。

それを見てクリファは、はぁ〜〜とデカいため息を

ついた。


「ほらよ。これ持っとけ。」


何か黒い武器?みたいな物を渡された。


「いいか?作戦はこうだ!玲がケルベロスの囮になれ、その隙に私とミラがあの扉の奥に行く!」


「えぇー!俺一人なの!?」


「それはそうだ。お前一人が言い出した事なんだから。」


マジかよ。あの化け物を俺一人でやるのか。

ミラの顔が強張る。


「あの魔力は、ケルベロスの物じゃない。扉の奥から感じる。もしかしたら…ケルベロスよりも強い奴がいるかもしれない」


クリファが火炎放射器を構え、笑い出す。


「絶対にクエストクリアするぞー!!」


俺達は大きな声で掛け声をし、扉の方へと歩いた。




















読んでくれてありがとうー!!


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