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スキルが一つしかない世界で、魔王は倒せますか?  作者: けいけき
東部最大都市リースト・ランブレッジ
17/19

17話 現実化

今日は文字数が多くなってしまった….すみません。


トン…トン…トン…トン…

---

俺はなんで歩いてるんだ…?

暗闇の中を一人で歩き続けている。

ずっと…ずっと……


---光だ!

俺は走り出し、暗闇を抜けた。

……!そこには白いドラゴンがいた。

瞳も…鱗も…翼も……

そのドラゴンは鎖に繋がれていた…

白い鎖。魔力が使われていた。


すると、白いドラゴンがこちらを見てくる。


お前は何者だ?

脳内に声が響く…。俺は咄嗟に「俺は島坂玲って言います。」と答えた。

ドラゴンは俺の顔を鋭い目つきで見つめた。


あいつめ、また余計なものを増やしたな。

---

………「玲…………玲!…おーーきーーろーー!!」


俺はベットで飛び上がり、周りの状況を確認した。

あのドラゴンは?鎖で繋がれたドラゴン……。

なんだぁ〜夢か〜。

俺は安心し、横を見てみたらミラが鬼の顔をしながら腕を組みこちらを見ていた。


---

「本当に起きるのが毎回遅いよ!何回も起こしたのに〜!」


俺は朝ご飯を食べながら、ミラに「ごめん…」と謝る。

すると、後ろからレガニスさんが眠そうな顔で歩いてきた。そしてそのまま椅子に座り、タバコを吸った。

そういえば、昨日はお金がなくてレガニスさんの家で泊まったんだっけ。


「ほら!沢山食べな!」


クリファが作った料理をテーブルに置いた。

俺は「いただきます!」と言い、料理を食べ始める。

う…美味い!このサンドウィッチ、中の野菜とハムが絶妙にマッチしていて、噛むたびに旨みが口全体に広がる〜〜!

俺はあっという間に朝ごはんを食べ終えた。


「それじゃ、行ってきます。」


「お〜気をつけて行ってこい。」


俺達はレガニスさんの家を出て、冒険者ギルドに行く。

そこでクエストの手続きをし、、大型クエストに挑んでいく。


「手続きってどんなことをするの〜?」


「手続きをすることによって、誰がどのクエストを受けたか、報酬は金貨何枚とかそういう事だ」


へぇー。報酬とかあるんだな。まぁ確かにクエストだもんな。


俺たちは冒険者ギルドに着き、手続きを終えた。


「いいか、今から大型クエストに挑むから絶対に気を引き締めるように。」


「それじゃ、今回のクエストの事について話していくよ〜!」


ミラがクエスト用紙を取り出し、説明をする。


「今回のクエストは都市の南方向にある洞窟で、そこに住んでいる魔物を倒すというクエストだね!」


魔物退治か…前のクエストでもスケルトンを倒したし、今回も行けるか!


「なんだぁ今回も余裕そうだね!」


俺が言葉を発した瞬間、ミラとクリファが真顔で俺を見つめてきた。何というか真顔の圧って感じだ。


「いい!?玲、これは大型クエストでいつものクエストと全然違うの!」


ミラが至近距離で話してきた。

ミラが急に近寄って来たので、少し照れてしまい距離を取った。

それを見たクリファは「まだまだ子供だな。」と言いバカにして来た。


「大型クエスト…これは国に関わるクエストで、普通のクエストより危険で、下手したらクエストを受けた全てのパーティーが全滅しちゃうくらいやばいの。」


用紙をよく見てみると、前に受けたパーティーは行方不明になっている。しかもこんなに多い…

報酬も普通のクエストよりも数倍だ。


「しかも…その洞窟は突然出てきた物で、真っ直ぐな道じゃなくて、地下にどんどん降っていってる物なんだ…」


まじかよ。地下に続いていく、洞窟か…

……おもしれ〜!

俺は立ち上がり、早く行こうと先を急ごうとする。

それを見たクリファとミラは一緒に立ち上がり、洞窟まで歩く。

---

「もうすぐで着くよ!あとちょっと頑張ろう!」


意外にも地形荒れてるんだな。

こんなにも自然豊かな場所なのに…


「それにしても、結構人がいるな…」


「それはそうだ。パーティー一つ一つが単独で行ったら危険だから、日時を合わせて一斉に洞窟へ突入するようにしてるんだ。」


強そうな人たちだな。いい武器とかたくさん持ってるし、少し不安だな〜。

俺は緊張して手に汗を握る。


それを見たクリファは俺の肩をトントンと叩き、俺を元気づけようとした。


「玲、落ち着け。いざとなったら私が助けてあげるから。」


俺は少し笑って緊張を解いた。


「さっさと魔物とやり合いて〜よ。」


そして、俺たちは洞窟に入った。

---

結構降るな。急斜面だから滑りそうだぜ。

下までまだまだだな…


「ミラ。玲は魔力探知のやり方がまだわかっていないから、私とミラでサポートしていくぞ。」


「本当それ、どうやってやるんだよ。まだ魔力の込め方も分からないってのに」


壁を使いながら、俺達は段差を降りていく。

中は非常に暗く、松明を使いながら辺りを照らした。


「やっと一番下まで降りれたな。」


「気をつけろ、すごく魔力を感じるぞ。」


俺は先に進もうとしたが、クリファに止められる。

ミラもそれを見て、一旦進むのを辞めた。

最初なんで止めたのか分からなかったが、後になってようやくわかったのだ。


通路は全部で3つ。他のパーティーは全員バラバラで入って行った。

俺たちは最後尾だった。


「どうしたんだ?進まないのか?」


ミラとクリファは黙り、3つの洞窟の通路を見ながら考え込んでいた。


「ミラ、どう思う?」


「そうだね、とりあえず右はいないね。魔力が全然感じない。真ん中は魔力はあるけど少ないね。行くとしたら左かな?」


クリファはその意見を聞くと安心し、「私も同じだ」と言い、左の洞窟へ進んだ。


魔力探知か…俺も使えたらきっとみんなの役に立てるのにな。

クリファは刀を抜き、戦闘の姿勢を取り始める。


「さっきまで奥にいたパーティーの気配が感じない。もしかしたらやられたかもしれない。」


俺は杖を構えて少しずつ進む。


「ねぇ、少し息抜きで何の魔物がこの洞窟にいるか当てない?」


あまりこんな真剣な時にミラは変な事を言わないと思っていたが意外と言うんだな〜。

俺とクリファは面白そうだったので歩きながら考えた。


「私は猛毒アカリトカゲたと思うな〜!洞窟の魔物と言えばこいつでしょ〜!」


猛毒アカリトカゲ…よく分からないけど強そうだな。


「じゃあ次は私、絶対にシャドウレイパーだと思う。奴らは暗闇を好んで住み着くからね。それにアイツら魔物の中で結構厄介だからかな。」


しゃどうれいぱー?もうよくわからない。

魔物についてもっと勉強しておこう。


「玲はどう思う?どんな奴が居そう?」


「お、おれは…」


やばいな。なんか言わないと絶対に空気地獄になりそうだ。

いや、絶対そうだ。クリファがマジかっていう目で見てきて、ミラが俺をフォローする未来がもう見えてる。

何か思いつけ〜おれ〜。


「玲…もしかしてだけど、魔物がわかんないって事ないよね?」


「あるわけないだろ〜!えーとそうだな。俺はそのアレだアレ…獣だ!獣。」

「なんかやばくて気性が荒い奴だよ。」


クリファは真剣に考え込んでいる。ミラも同じく考え込んでいる。

なんとか話題を変えよう…


俺は指を差し、「あー!アレなんだ!?」と大きな声で言う。


暗闇の洞窟の中で二つの光が光る。

なんだ?あれ?


「猛毒アカリトカゲだ!一旦距離を取れ!」


急いで俺は後ろへと下がる。思った以上に小さいが、とてもすばしっこい。


「アカリトカゲの弱点は火だ!みんな下がって!」


すると、クリファはずっと垂れ下がっていた拳銃みたいな物を取り出し、トカゲに向けて発射する。

なんとそれは火炎放射器だったのだ!

それを見たアカリトカゲは洞窟の奥深くへと逃げ込んだ。


「クリファ!それなんだよ、凄くかっこいい!」


「もしかして手作り!?すごい!」


クリファは少し照れ、微笑みながら話し出した。


「この手作り軽量火炎放射器はね、私の作品の一つですごく軽いのに凄い威力の火を出せるんだよ!」


確かに凄い。普通火炎放射器ってのは両手で持ちながら放つんだけど、これはとても軽く片手でも持てる。しかも威力が普通のと同じ。

クリファってマジの天才なのか?


「それにしても、ミラお見事だね。猛毒アカリトカゲだったよ。」


ミラは「いやいや」と否定しながら、後ろに一歩下がった。

すると、ミラと何かがぶつかった。


「ねぇなんか嫌な予感がするんだけど…まさかシャドウレイパーじゃないよね…?」


「残念ながら…」


これが…シャドウレイパー!人型の形をしている黒い魔物だ。すると、ミラの体を掴み、影へと引きづり込もうとしている。


「気をつけろ、玲。シャドウレイパーは影と影をワープできるぞ!捕まったら私たちも影に引きづりこまれるからね!」


相手は一体。冷静になれ、今なんとかミラが踏ん張って対抗している。

一気に片をつけるぞ!


「弱点は光による攻撃だ!」


「だったら、松明でどうだ!」


俺はミラが持っていた松明をシャドウレイパーに近づける。火の光が効いたようで、ミラを放し、影に隠れた。


「気をつけろ!視覚外から来るぞ!」


感じろ。魔力を追え…。そこか!

クリファは火炎放射器を使い、シャドウレイパーに命中した。

何とか倒せたか…?


俺は近づいて確認する。

「バカ!」クリファは咄嗟に俺を止めようとする。


俺はシャドウレイパーに捕まれ、影へと引きづり込まれた。


息ができない…苦しい……たす…け…

目を開けてもそこは真っ黒。何も見えない。

どんなに足掻いても何も掴まらない。


だんだんと気が遠くなる。

上へと泳いでも沈むばかり、どんどん沈む。

本当に………死ぬ!

スキル発動!

うおー!俺は必死になって上へと泳いだ。そして手を伸ばし、クリファとミラが掴んでくれるのを待っていた。

…息がもう…

意識がなくなりそうな間一髪の所でミラとクリファが俺の手を掴んでくれて、俺はなんとか影から出れた。


「はぁーはぁーマジでありがと!」


「今のうちに早く進もう!」


俺達は洞窟の奥へと走った。

---

ここまでくれば大丈夫だろう。

あんなやばい魔物がいるなんて…


「危なかったな、玲。あと少し時間が経ってたら爆弾投げ込んで影を吹き飛ばして助けようとした所だったよ。よかった〜!」


「よくね〜よ!爆弾投げ込もうとするな!」


クリファの冗談に俺は、笑いながらツッコんだ。

ミラが深刻そうな顔をして、話をし始めた。


「ねぇ、さっき私たちが話してた魔物順番ずつ出て来てるんだけど…まさかとは思うけど…次は獣系かな?」


俺達はゆっくりと洞窟の奥を見て、ゆっくりと少しずつ進んだ。













クリファのリュックには自分で作った道具が沢山入っている。それをクリファ自身、作品と言い、大切に手入れをしているそうだ。

読んでくれてありがとう!

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