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スキルが一つしかない世界で、魔王は倒せますか?  作者: けいけき
東部最大都市リースト・ランブレッジ
16/21

16話 目的

読んでくれたら嬉しいです!

バーザスとの別れを告げた玲はゲートを通り、リースト・ランブレッジに戻る事に成功した。


「ここは…」


そこは東の都市の冒険者ギルド場だった。

なるほど、ここから俺を刑務所まで連れ出したんだな。

確かに違和感などあまり無いな。

いや…こんな事してる場合じゃない、追っ手が来る前に逃げないと。

俺はギルド場から出て、商店街の方へと逃げ込んだ。


数秒も経たずに、刑務官達が追いかけてきた。

やばい、焦りすぎて足に力がうまく入らない。

このままじゃ……捕まる!


「こっちだ。」


俺は手を掴まれ、路地裏へと引き込まれた。

---

「これに着替えろ!」

フードを被った男に服を渡され、戸惑ってしまう。


「急げ!!」


その言葉で俺は自分自身の目的というものを思い出し、すぐに着替えた。


そして、路地裏を出て商店街を歩いた。

刑務官達が横を通り過ぎた。

…よかった〜バレてない。

俺はすごく安心してその男について行った。


---

男は「入れ。」と言い、家に入った。


「ここは貴方の家ですか?…貴方は誰?」


「おいおい…忘れちまったのか。あの時の約束覚えてるだろ〜な〜」


俺を助けてくれた人はレガニスさんだった。

たまたま俺が逃げている所を見て、助けてくれたらしい。


「ありがとうございます!おかげで脱獄できました!」


「そんな事はいいから早く報酬をくれ。」


レガニスの態度は冷たく、図々しく椅子に座り、足を広げてダラけている。


「わかりました。報酬は…情報です。」


「はぁ?金目の物じゃ無いのかよ。」


「別に報酬は金目の物と指定してませんよね?」


レガニスは軽い舌打ちをし、黙り込んだ。

この人こんな感じだったっけ。


「情報というのは…絶対にレガニスさんに伝えなくてはいけない情報でして…」


「さっさとしろ!今タバコ切れてイラついてんだ!」


あぁ〜タバコか。確かにあの時、沢山吸ってたな。

早めに言うか。


「…情報屋って知ってますよね。その情報屋から魔王軍に関する情報を手に入れたからレガニスに伝えて欲しいって伝言に来ました。」


「…魔王軍は"五大魔獣"を使い、世界を支配しようとしているようです。」


レガニスは、椅子から飛び起きその情報に食いついた。

「……五大魔獣…か。クク、ハハハ!面白くなってきた!!」


そう言うと椅子から立ち、くるりと後ろを向いた。


「お前ら!出てきていいぞ〜」


テーブルの影からミラとクリファがひょこっと出てきた。

そして俺の方に走り出し、抱きついてきた。


「玲!玲、、よかった〜!」


「このバカ!心配させんな…」


二人は少し泣いていて、俺は申し訳ないことをしたと思った。

俺は仲間の事をすっかり忘れていた。

待っていたミラとクリファの二人にどれだけ心配させたか…。


……それにしても…


「長い!痛い!いつまで抱きつくんだよ!」


それを聞いた二人はさらに強くギューっと抱きしめた。

それを見ていたレガニスさんは笑いながら、タバコを買いに行った。

---

俺たちは本題に入り、クリファの目的の事についてレガニスさんに話した。


「要するに、クリファは俺にアピールしているんだな、ラグネシクトに入るために。」


クリファは潔く「はい!」と答えた。

それを見たレガニスはタバコを一吸いし、肩の力を抜いた。


「確かに今ラグネシクトは3人も行方不明になっている…そもそも、ラグネシクトは圧倒的な権力と引き換えに国の護衛をしているんだ。」


またレガニスはタバコを一吸いした。

「…それを国も町も守らず、魔王討伐にも協力しない!ずっと世界という広大な地面をうろちょろしてる奴なんか追い出してやりてーわ!」


はぁー!とレガニスさんはため息を吐き、ゆっくりと深呼吸した。

相当溜まってるんだな〜。

そして、冷静になったレガニスは話を進めた。


「それでも…俺はラグネシクトのメンバーが大好きだ。…だから、クリファには申し訳ないが今はまだ席が空いていない。」


クリファはがっかりな顔をし、残念がっていた。

…だとすればどうなるんだ?

この国に来たのはクエストをクリアして、レガニスさんにラグネシクトへの加入のアピールをしたかったんだろ?

クエストやる意味なんてあるのか?

すると、ミラがレガニスさんに言い出した。


「なんとかクリファちゃんをラグネシクトのサブメンバーにする事とかできませんか?」


それを聞いたレガニスは深く考え込み、椅子に寄りかかった。


「残念ながらそれは無理だ…ラグネシクトという権力者が増えると荒れるからな。」


このままでは、俺たちの最大の目的である魔王討伐が出来ない…

二人は黙り込み、椅子に座った。

たく…そんな顔するなって。俺に任せろ!

俺は自信満々な顔でレガニスさんに語り出す。


「レガニスさん。俺たちは魔王討伐という目標を持って冒険をしています。

だけど、そのクエストを受ける事ができるのはラグネシクトのメンバー。そして、そのメンバーから許可が下りた者たちだけです。」


「あぁそうだ。だがお前達は無理だ。明らかに戦闘経験や技術力、フィジカルなどの身体的スキルが全然ない、ただの役立たずになるだけだ。」


確かにそうだよ。俺たちは今、明らかにレベルが足りていない。貴方のようになるにはまだまだ経験が必要だ。

それでも…


「俺たちは絶対に魔王を討伐してみせます!そしていつか強くなり、絶対あなたに認めてもらいます」


レガニスは大きな声で笑うが、一瞬で切り替えてこちらを睨みつけてきた。


「普通に無理だ。お前らがこのレベルになるまで何十年もかかる。少々俺らのことを舐めすぎだ。」


クソ、、やっぱりダメか……


「だけど…もし、お前らが強くなったら許可は下ろしてやる。」


「本当ですか!?」


俺たちは、嬉しくなり肩を組み合い踊った。


「おい…まだ話は終わってねーぞ〜」


俺たちは肩を組むのをやめ、真面目に聞く。

レガニスは、ポケットからギルド場の壁にも掲示されていた大型クエストの用紙をテーブルに置いた。

そしてその紙を指差しながらこう言った。


「まずは、信頼からだろ?」


クリファはその紙を眺め、レガニスに「やってやろうじゃん!」と笑いながら答えた。

それを見た俺とミラも少し笑い出し、クエストを受ける覚悟を決めた。









次回、大型クエストを受け新たな戦いが始まる!


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