13話 鍵
書き終わったー!!読んでくれると嬉しいです!
「い…一番強い男!?それが脱獄の鍵なんですか?」
レガニスは黙り込んだ。
「あれ?…レガニスさーん?」
「おっとそろそろ行かなくてはそれじゃ!」
レガニスはささっと部屋を出て行った。
この刑務所で一番強い男か….
---就寝時間
部屋のみんなが布団を敷く中、俺はずっと座っていた。
布団を敷こうとすると、殴られる。
だからこうして角で座っている。
さて、一番強い男は誰なんだろう…
この部屋にはいなさそうだ。全員細いし……
まあいいや。明日考えよう。
俺は座りながら寝た。
---朝食の時間
俺は朝早くから、食堂にいてA棟の全員を待っていた。
そして、列を作り並び出した。
大体強い奴って先頭の方にいる感じがするから…
……アイツか!
俺は先頭の奴が座った席の前に座った。
「貴方がこの刑務所で一番強い男ですか?」
「だったらなんだ…」
男はため息をつき、飯を食べ始めた。
「この刑務所を脱獄したいんです。力を貸してくれませんか?」
それを聞いた男は大きな声で笑い出し、俺を馬鹿にし始めた。
「この刑務所を脱獄!?出来るわけないだろ〜!」
すると男が小さな声で言い出す。
「どれだけ、、罠があると思ってるんだ…それに脱獄のことを刑務官に聞かれたらどうするんだ。」
「俺はA棟の中でなら、一番強いが、この刑務所の中で一番強い男なら俺ではない。」
「どこにいるんですか…?」
男はスープを、スプーンで一口飲み顔を再び上げた。
「C棟だ。」
C棟だと、、A棟だけかと思っていたらC棟もあったなんて…
だがどうする。A棟からC棟に行くことはできない。
それにC棟はどこにあるんだ?
俺の表情を見て、男は笑う。
「A棟だけだと思っていたな?まあそれはそうだ。
C棟は地下にあるんだから」
ち、、地下だと!地下に刑務所があるのか!?
俺は慌てるが男に質問をし続ける。
「その…C棟はどうやって行くんですか?」
「そうだな…俺もよく分からないが、ここA棟の中に地下に通じる階段があるそうだ。それでC棟まで行けるぞ」
よし!後はタイミングを見計らって、行けば会える!
「おい小僧…気をつけろよ、C棟の連中はA棟より優しくねーぞ。それに、C棟に行く途中B棟を通ると思うが絶対に無視しろよ。誰にも反応するな。」
俺は小さく頷いた。
B棟か、、反応してはいけない。
よし!大丈夫だろ!
「あ、あと特徴とかって分かりますか?」
「…残念ながら」
「そうですか…」
俺は肩を落とし、落ち込む。
「知ってる。」
俺は「知ってるんかい!」とツッコむ。
「と、言ってもそれは前の奴だがな。一週間前…ある奴がC棟に入ったんだ。」
「俺は可哀想な奴だと思ったよ。だが、そいつはC棟の最強を倒し、今この刑務所で一番になっている。」
なるほど。最近入ってきた奴が今一番強いのか。
それは情報が少ないな。
俺は「ありがとう!」と言い、席を立ちA棟の探索に向かった。
やっぱり警備が多いな。どうにかして、注意を惹きつけれたらいいけど。
………そうだ!この方法があった!
「うん?なんだお前?また殴られにきたのか?」
思いっきり、玲は食堂にいる奴ら全員の朝食をひっくり返した。
「お、お前!どうなるかわかってんのか!」
朝食がなくなった奴らは玲を殴ろうと暴れ出す。
だが、玲は他のテーブルへ行き、違うグループの朝食もメチャクチャにする。
そしてその工程を何回も繰り返す。
食堂は大混乱。廊下までも行き、暴れ出す。
それを見て、止めにかかる刑務官。
「よし!この隙に行くぞ!」
作戦は大成功!警備がいなくなり、俺は奥へと探索する。
部屋が沢山あり、所々探していると地下への階段を見つけることができた。
俺は少し階段を降り、さっきの会話を思い出していた。
B棟に入ったら、絶対に反応してはいけないか。
よし、行くぞ!
---B棟
ここがB棟か。薄暗いな。
進んでいくと、囚人たちが入っている檻が次々と見えてくる。
俺は檻の中が気になり、チラッと見てみる。
!!
う…嘘だろ!?
こいつら人間の手足を食ってやがる…
しかも、同じ部屋の人の手足だ。
そこはまさに地獄絵図だった。
部屋の壁には血痕が残っており、食べられている人の内臓や骨が飛び散っていた。
俺は吐き気を催すが、なんとか奥に引っ込め先に進んだ…
確かに話しかけたらヤバそうだ。
その瞬間!
何かが俺の腕を掴んだ。
檻の中に入っている囚人が鉄格子から、手を伸ばし俺を引っ張ろうとしてきた!
くそ!離せ…!
俺は必死に抗い、腕を振り払う。
そして、薄暗い廊下を全力で走り抜けた。
---C棟
前を見ずに全力で走った結果。
階段を踏み損ない、そのまま転がり落ちてしまった。
ここがC棟。さっきのB棟よりは光が明るいが、異様な空気が漂っている。
俺は慎重に奥へと進んだ。
…警備がいないな。
さっきのB棟の時も警備がいなかったけど、地下は刑務官があまり居ないのか?
そして…囚人達がいる檻へと辿り着いた。
ここか……。
俺はゆっくりと中を覗いてみる。
あれ?人がいない。ここも、、あそこも、
C棟の檻を全て見たが誰も居なかった。
どういうことだ……誰も居ないなんて…
俺は冷静になり、一度考えてみる。
あの男の人が嘘をついているのか?それとも、ここはC棟ではない?
俺は頭を掻き、ぶつぶつと呟く。
すると、後ろの方から誰かが近づいてくる。
誰だ…まさか刑務官か!?
お前は……。
暗闇から現れたのは、あの時取り調べ室に居た新人の刑務官だった。
「こんにちは!島坂玲さん、君のおかげでこっちはC棟とかいうヤバい場所の管理をする羽目になっちゃったよ〜」
俺は黙り込み、一歩後ろへ下がる。
「おっと〜動くな。動くと打つぞ。」
男は銃を取り出し、俺の方に向けた。
この世界に銃なんてあるんだな…ヤバいどうする…
絶体絶命すぎる。
刑務官は問いかける。
「なんで君がここにいるんだ?」
「……俺はこの刑務所で一番強い男に会いにきたんだ!」
それを聞いた刑務官は銃をゆっくりと下ろし、
「そうか…お前か…」と言う。
何故こいつは銃を下ろしたんだ??
俺は戸惑うが体制を立て直し、逃げる準備をする。
「あー待って待って。合わせてあげるよ…その一番強い男に。」
「はぁ?どういう風の吹き回しだ!」
「まあ単刀直入に言うと、僕はその強い男に頼まれたんだよ。近々俺に会いたがってる奴が来るから、来たら案内しろとね。」
俺が来ることを知っていた!?一体何者なんだ?
「もし、僕が君を怪我させたら痛い思いしなくちゃいけないから。大人しくついてきて。」
刑務官は俺を横切り、手招きをする。
俺は警戒しながら後ろをついて行った。
廊下を歩いて行くと、大きな扉が見えた。
「この奥に君の会いたい人がいるよ」
俺は深呼吸し、扉を開けた。
俺は部屋の中を見て、ゆっくりと歩き出す。
「貴方が刑務官の中で一番強い男ですか?」
その男はくるりと振り向き、俺の顔を見て言った。
「あぁ、そうだ。俺がその強い男だ。」
「お前がレガニスが言っていたガキだな。」
男は「名前は?」と聞いてきた。
俺は「島坂玲。貴方は?」と聞き返した。
男は俺の方へと近づき、目線を同じ高さに合わせ
俺の顔の近くでこう言った。
「俺の名前はバーザス。魔王を殺す男だ」
バーザスと見た目。
暗い紫色の髪。短髪。身長190cm。筋肉ゴリゴリの脳筋系。いつもタンクトップを着ている。




