11話 侵入
終わりが変になりますが、気にしないでください。
---「ねぇ、やめとこうよ。どうせ会えないよ。」
「行ってみないと分からないですよ。なぁ玲?」
「そうだな…だけど、どこにいるんだ?」
俺たちは魔王討伐特別部隊-通称ラグネシクトの
No.3レガニス・ダリファーという人に会おうとしている。
だが、今とても迷子になっている。
こんなに広い都市で人を探すなんて、大変すぎる。
「クリファお前が言い出したんだから場所ぐらい分からないのか?」
「残念ながら、この都市にNo.3がいることしか知らないよ。」
おいおい。どうするんだよ〜、これでは日が暮れてしまう。
俺だってその人に聞きたいことがあるのに。
俺は周りをよく見てみる。
ラグネシクトに入隊してる人だぞ。
きっとすごい家に住んでいるはず……
例えば……あの大きな城ーーー
「あれだ!あのでかい城だ!」
俺は城を指差し、ミラとクリファが指差した方向を見る。
「あ…れは、国王の城だよ?」
クリファもうんうんと頷く。
あれじゃないのか〜だとするとどこにいるんだ?
…情報屋さっきいたのにどこ行った?
「すみません。この都市にあのレガニス・ダリファーがいるという噂を聞いたのですが〜何か知りませんか?」
ミラが通行人に聞き出そうとする。
クリファは「噂じゃないぞ!」とミラの後ろで言うが、ミラには聞こえてなさそうだ。
俺はクリファをミラから遠ざける。
ミラが話終わり、こちらに走ってくる。
「何か分かったか!?」
「どうやら…今日は都市の会談があって、あの大きな城で話し合っているらしいよ。」
どうやら、俺の予想は的中したようだな。
「よーし!行くぞー!」
俺は先頭で走り出し、お城に向かった。
---お城の入り口に到着---
「入城許可証を提示してください。」
門番が手に槍を構え、俺達を睨みつける。
どうやら、許可証がないと城に入らないらしい。
俺達は一旦その場を離れ、城に入る作戦を考える。
「どうする?正門には門番がいて、入れそうにないけど。」
「どうにかして、気づかれないように侵入するしかなさそうだな。」
うーん。正門以外は壁で中の様子がよく見えない。
さっき、裏門も見たけど正門とあまり変わらなかった。
ミラが「門番を倒す?」と聞いてきたが、それは危険すぎるし、城の護衛が来るかもしれない。
「いい方法があるよ!」
クリファが明るく言ってきた。珍しいな。
だけど、嫌な予感がする。
「誰にもバレずに潜入する方法が一つだけあるよ。
その代わり侵入するのは1人だけだ。」
「1人だけか…分かった!誰にするんだ?」
「玲お前だよ。」
え?…俺?なんで、俺なんだよ。普通俺以外のどちらかだろ。
俺はクリファに理由を聞いた。
「いつも思うけど、玲は魔力を隠すのがうますぎる
魔力探知に引っかからないし、足音さえ消せれば
絶対にバレないからね。」
俺は少し照れる。なんだろう、あまり褒めないクリファだからかな、とても嬉しく感じてしまう。
「クリファ、どんな作戦なんだ?」
---
ビュービューと強い風が吹く。
そしてとても高い。
まさか、時計塔の上に登るなんて。
「作戦内容は時計塔から、矢にロープを結びつけそれをミラがスキルを使って城に向けて打つ。そして、そのロープに滑車をかけ、玲がロープを滑り降りて城に侵入という作戦だ。」
「おいおい、この距離をか?」
クリファは「できるでしょ?」と言い、時計塔の中の階段を登り始める。
---
ようやく着いた。
ミラは階段を登っている間、ずっと弓を引き、溜めていた。
カチ、カチ、時計が進む。
ロープを棒に結びつけ、準備OKだとクリファは合図する。
俺は窓を全部開ける。
ビュービューとても強い風が吹く。
吹き飛ばされそうだ。
ミラはその場で止まり、城の方に足を向ける。
俺達は静かにミラを見守る。
カチ。カチ。時計の針が動く。
針の動く音が脳内に響く。
カチ。カチ。カチ。カチ。"ゴオーーーン"!!
--その瞬間、ミラが目を開け、矢を放つ!
矢は凄まじい速度で城に進む。
全然風にも動じない。そして、城の上にある尖った棒にロープを絡めることに成功した。
俺はロープに滑車をつけ、深呼吸し、一気に走り込んだ。
「うぉーー!!○*2〆÷<:々@」
やばい、このままだと速すぎて棒にぶつかってしまう。
俺は滑車を取る準備をし、ギリギリまで待つ。
ここだ!俺は素早く滑車をロープから取り、城の屋根に捕まる。
危なかった、、ここから下にある窓に向かってそこから侵入しよう。
俺はゆっくりと慎重に下に降りて、窓の所まで行き、窓を開ける。
「誰もいなさそうだな。」
誰かの部屋っぽいな。早くNo.3を探さそう。
廊下に出た。家政婦か?メイドもいるな。
俺は反対の道に進み続けた。
「ーーーっー!」
誰かの喋り声がする。ドアの隙間から覗いてみる。
どうやら、、ここで会談しているようだ。
この部屋は王の間?王様が王座に座り、話しをしている。
誰がレガニス・ダリファーだ?
すると、後ろから足音が聞こえた。俺は振り返るがもう遅かった。
「侵入者め!バレていないと思っていたのか!」
俺は背後の護衛に気づくことが出来ず、捕まってしまった。
俺は護衛に引きづられ、王の間に連れてかれる。
偉い貴族たちは何事かと慌て始める。
「王様!この男が城に侵入し、会談の盗み聞きをしておりました!」
ヤバいな。このままじゃ俺は牢屋に入れられてしまう!
「誤解です!私はある人に会いに来ました!レガニス・ダリファーという人に!この中にいませんか?」
俺は呼びかけるが、出てこない。
もしかして最初からいなかったのか。
「お前みたいな奴があのレガニス様に会えると思うなよ。底辺冒険者が!檻にぶち込んでやる!」
くそ、こうなったらスキル発動!
とにかく、逃げるしかない。出口はどこだ?
とりあえずあのドアを出てそれから考えよう。
「おいおい、、待てよ。」
前から突然男が現れる。
ヤバい、止まれない。ぶつかる!
ドン、!図太い音が鳴った。
俺はその男に思いっきり殴られて、、気絶した。
そして周りの護衛達に取り押さえられた。
「侵入者確保!牢屋に連れて行け!」
「いや〜さすがです!レガニス様!あの侵入者を一発で気絶させるなんて!」
「あーあれ…侵入者だったんだ。突然突進してくるからびびって殴っちゃったけど、まあいいか。」
それにしても、あの侵入者……いや、まさかな…
「おい!--おい!起きろ!」
俺はハッとし、、急いで起きる。
周りの状況を確認し、自分が捕まったことを理解した。
手首に手錠のような物が掛けられており、外れそうにない。
「今日からお前はこの部屋でこいつらと過ごしてもらうぞ。…おい!お前ら、新入りだ!仲良くしろよ」
そう言い、、俺を檻の中にいれ刑務官の人はどこかに行った。
「おい新入り!何ボーとしてんだ……よ!!」
俺の腹を思いっきり殴る。
俺はその場で膝をつき、吐きそうなる。
おいおい、まじかよ。
ここからどうすればいいんだよ……
読んでくれてありがとう!




