『自由を謳歌する無双軍師』
俺、ジェイ・ターナーは今、『自由』を謳歌している。
目の前に広がる平原を埋め尽くす敵の大軍。
そして背後にはわずかな味方たち。
圧倒的な兵力差にも、かつて『彗星の無双軍師』と呼ばれていた俺は臆することはなかった。
なぜなら俺は信じていたからだ。
横に並ぶ仲間たちを。
背中にいる兵たちを。
そして最後方にいる総大将を。
さあ、始めようじゃないか。
あの時誓った逆襲を果たす戦いを。
「全軍!! 進めええええ!」
天を震わせる雷鳴のごとき号令。
気高き獅子となって疾駆する兵たち。
――うおおおおおおおっ!
兵たち咆哮が平原の草花を揺らせば、俺の背には見えない翼が生えてくる。
その翼を広げて俺は巡らせるのだ。
乾坤一擲の奇策を。
愛しき君よ。
見ていてくれ。
これが俺の出した答えなんだ――
………
……
この物語は、天才と称された一人の男がたどる、挫折からの逆襲の軌跡である。
神算鬼謀の彼が導く先は……。
『希望』か。
それとも『絶望』か――
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