転生
俺は死んでしまった、なぜ死んだかも思い出せない。覚えているのは名前だけたしか……ネイヴィン・クロードウォーカーだった。だが、いまつたえたいのはそれでは無い。ただ、何故意識があるのか、それだ、そうそれは間違いなく。
「おお、魔王よ死んでしまうとは情けない」
神様の仕業だ。
「神様、定例文はいいとして、早く逝かせて下さい。」
「らしくない事を言うのぅ、あの世界で悪逆非道を繰り返したというのに」
「知ないです、覚えてないです。」
「そうじゃったなぁ、儂らは魔王だったお前に苦労させられたんじゃよ、だがな、お前を地獄に送ろうとも
地獄が拒否するのじゃよ、悪人しか行けないというルールがあったのにな、実はお前良い奴だったのか?
まぁ覚えていないのだろうな、ただそれは困ったことになっての、天国に魔王を逝かせるわけにもいかんだからおまえを転生させる、前にいたときの記憶もないようじゃし、真人間としていきてくれ。」
「はい、分かりました」
(何故この好青年が魔王なんかになったんじゃろうか?)
「じゃ送るぞ」
「お願いします」
「うぎゃーうぎゃー」
「よしよしいい子ですねー」
このひとは母親だろうか?
「名前はどうしようか?」
父親かな?
「決めました冬馬、藤宮冬馬」
おお、生まれて初めて自分の名前が決まる瞬間を見たぞいや、誰だってそうか、
「いい名前じゃないか、灯」
「いいわよね、穂高」
子供の前で惚気けないでください。
そうして俺の名前は決まった、ときは流れて5年後、
「お父さま〜」
「冬馬どうした?」
「魔法が使えるようになりました〜」
「おお、冬馬はすごいなお父さんみたいな魔法使いになれるといいな。」
僕は5歳になって初めて魔法が使えるようになった。2年勉強してわかったことは
この世界は俗に言う剣と魔法の世界らしい僕は前世の知識があるのか、それとも前世の何か特別な素質があるらしい。よ〜し神様が言うように真人間になるぞ!