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第4-1話 第149号新聞作成会議

 六月中頃、僕は記事のネタを個人的に考えていた。せっかく委員長になったんだから、なにかやったことがないことをやりたい、それは何がいいかと。今回の新聞は、夏休みに高校見学に来る中学生に見てもらうから、ぜひこの高校のことを知ってほしいとも思った。

 僕はある程度ネタを考えつつ、ワードで順次考えをまとめていった。

 


 六月下旬の某日、僕はPC教室に行き、田山先生に相談をした。内容は、前期の新聞である第一四九号の学校新聞作成のための「編集委員会」開催のことだ。

 田山先生によると、野球応援(夏の甲子園県大会の試合に参加する応援)が一番厄介だという。なぜなら、先日の抽選結果で野球の一回戦が七月十四日だという。それに勝つと、二回戦進出なので、書けなくなるのだ。もし二回戦も勝つと、三回戦、四回戦、更に準々決勝、準決勝、決勝と続く可能性があるので、どこかで区切らないと原稿が間に合わない。八月三日にある高校見学に間に合わせるには、原稿を七月二十九日の朝までには出さないといけないと言う。

 ともかく、近々に前期担当のクラスを集めて、記事の内容と担当を先に決めてしまったほうが良いということになった。結局、七月一日の放課後に集まることを決定し、該当クラスに通達してもらうことにした。


 そして、七月一日の放課後。集合場所は三年六組の教室であった。ちなみに、伊藤・菊池は三年四組であり、教室は二階であるるが、三年六組、ついでにPC教室は三階にある。

 今回、集まってもらったのは三年生が多め(受験を考慮しているのだ。)の計十クラスである。まず僕は、

「今回の新聞について、意見はありますか?」

と聞いたが、特に意見がなかった。なかったので、僕が考えた意見を言ってみた。

「今回、全校生徒にアンケートを実施してみたいと思います。また、できる限り記事や内容を増やし、四ページではなく、六ページや八ページで製作できないでしょうか。」

―委員会メンバーの反応は、特に無かった。やはり、あまりやる気がないのだろうか。そこで、平井先生が、こう言った。

「記事のページ数は、最初に決める必要はないんじゃないの?実際に記事が集まってから、調整すればどうかしら?」

結局、ページ数は平井先生の言う通り、記事の集まり次第で決めることにした。


 次に、記事の内容を決めることにした。前期では遠足、クラスマッチ、野球応援などのイベントを入れることは決めた。では、残りをどうしようかという話になった。僕は、全十クラスに担当に就いてもらいたいと思っていた。クラスマッチ優勝クラスの学年別で三クラス、遠足も学年別で三クラス、野球応援は一クラス。残り三クラス余っていた。

(あとどうしようか…)

と思った。

(案が出ないなら、自分から出そうか。―うん、出そう。)

 悩んだ末、僕はある(・・)案を出すことにした。

「校内アンケートについてですが、携帯電話について聞いてみるのはどうでしょうか。比較的聞きやすい内容で、中学生にも触れやすいないようなのではないでしょうか。」

これが、自分が新たにやってみたったアンケートをやるきっかけとなった。

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