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第1話 再び新聞委員会に
4月。茂備高等学校3年の伊藤祐樹は、何委員会になろうか迷っていた。この高校では前期か後期に委員会もしくは学級委員に所属しなければならなかった。
委員会の中には、通年やるものと半期のみやる委員会があった。過去どこに所属していたかと言うと、1年の時は通年の新聞委員会、2年の時は修学旅行委員会をやった。どちらも通年委員会である。ただ、修学旅行委員会は通年と言いつつ数か月しか活動しないうえに、2年生限定の委員会であった。
しかし、やりたい委員会がなくどうしようかと迷っているうちにどんどん埋まっていく。残っているのは… 生活・清美…あんま好きじゃない奴じゃないか! 新聞…1年の時にやったやつじゃないか!
でもこのままじゃ決まらない。と思い、結局新聞委員会をやることをすることにしたのである。相方(新聞委員会はクラスから2名なのである)がなかなか決まらなかったが―結局誰になったかというと3年間同じクラスの菊池圭介だった。
このとき、後ほどやってもいいと思ったアレがあったが、まさかそうなるとは思わなかったのである。