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1 詫びチートとかいらないんで転生もしたくないんで

「――はっ!?」


目がさめるとわけのわからないセーシントトキノヘヤみたいな場にいた。


「ようやくきがつきましたね」


なんかめっちゃまるで女神かのごとく麗しいオネーサンが俺をみてる。


「俺、死んだのか?」


と女神みたいな美人にたずねる。


「はい」


と女神は微笑む。


「転生は待ってくれ、さっき丁度お湯がわいたとこなんだ」


とおもむろに懐からカップラーメン担々麺あじをとりだす。


「はい没収」


女神?は俺の愛しのmyハニーを強奪しやがった。


「俺のタンタンメェエエン!!」


なぜだ……なぜなんだ―――――目からカプサイシンの涙が流れる。


「貴方の死因は辛み成文の過剰摂取によるものです。

致死量クラスのソレが含まれたスーパーの試飲ドリンクを飲みまくったことによる……」


うるせぇえええ!!


あの【辛いよドリンク】とかいう商品なら全部買い占めて俺のハーレムにしてやったよ。

店もウハウハでWinWinじゃないか何が不満なんだこら!!


とは流石に女神かもしれない人には言えないので黙っていることにしたぜ。


「とにかく、貴方を転生させるには死因のない世界にしなければ」


女神?が転生先のパンフを見せた。

つーかカプサイシン過剰摂取による死亡者は天界が区分けするほどそんなにいるというのか?


「なら詫びチートとかいらないんで、ディウラスとかニヴァエルとかいうやつで魂で金儲けとかの死神ごっこでいいんで」


「あーそれはもう定員オーバーです。つーか詫びチートはトラック限定です」


女神?はマジック?で×をつけた。


「普通に転生とかもういいんで、宇宙の一部コースでお願いします」


「注文が多くて面倒だからそうしてやりたいのは山々なんですが…

三度は必ず転生させる規則がありましてね。貴方はまだ一度も転生していないので……」


「つまり担々麺のない世界に転生は不可避!?」

「そうです」


ふざけんなああああああ。転生なんてしたくねえええ!!


あのちょっぴり辛くてしょっぱくてとにかくうまい引き肉の入ったとにかくうめぇアレをもう一生食えないだと!?


「どうしたらいいんだ……」

「あ、ならまずは、お試しで見学にいきますか?」

「?」

「どっちにしろ転生は避けられませんけど、一週間限定で世界を見にいけますよ」


「ぜひ!」


俺はいいことを考えついた。隙をついて転生からバックレる。



―――【2通過っつーか】


「よってらっしゃいみてらっしゃーい」


なにやら出店で武器を売っている。なんだあれは。


「どんな敵もミンチになる振り回し武器のオロシガネンが半額だよ~」


なにやらでけーオロシガネだ。


「それいくらだ~」


屈強なおっさんが値段をたずねている。


「えっとー税込みで2000コエマドゲルポになります」


つまり定価4000コエマドゲルポか。


「あれがほしいんですか転生待機者の下付<かふ>オレさん」


女神?が指をさしてとう。


「ああ、まあ。つーかコエマドゲルポってなに?」


―――――【3はらへった】


「あーはらへったーカップラーメンいや、ソバくいてーなー。うどんも捨てがたいな」


いつものように七味を5振りしてくいたいな。つーかふざけんなよオレの唯一の楽しみである【カップラーメンに七味を降ること】を奪いやがって。


ぜってーゆるさねー。マジで神ゆるさねー


「あのー」

「あ、さっきのオロシガネンの人」

「お腹なってますよ。よかったらこれ買いませんか?」


ニクマァーンとかいう肉マン。つーか金とるんかい。


「ぽっけに100円しかないんだが」

「丁度100コエマドゲルポなので買えますよ」

「じゃあそのニクマァーンを買うよ」


――――【4しにたい】


肉まん食っていたらふと小学生時代、運動会でコケてビリになって好きな子に笑われた記憶が蘇った。


「うわあああ死にたい……ってもう死んでるんだったわ」

「?」


水色髪の商人ちゃんにサヨナラしてオレは女神?に案内されながら住み家にいく。


「ここが新しい家か」


なんつーかログハウス。酷く言えばゲームで村人が住んでるボロ家だ。


内心、ぇーこんな家住むのぉ?マジ最悪なんですけどぉ。


「ていうか七味くれぇい!!」

「ダメです」

「うどんにかけてくれぇい!!」

「どこの芸人ですか」


――――【5ごはん】


「ごはんには七味より麻婆豆腐」


クソ……甘口麻婆しかないとか!

麻婆は辛口にバンジャン入れんのがいいんじゃんかよ!


「女神ゴッデスが特別に手料理をつくりますね」


女神ゴッデスがエプロソをした。ちなみに服は着ている。


「女神の手料理?」


嫌な予感がプンプンするぜ!!


「ペッスペリの林檎の木からむしったリンゴで作ったリンゴジュースと自販機で買ったネクタアです」

「それ料理ちゃうただのパシりや」


まあありがたくいただくが。


――――【6老化】


「あーなんかすっげー朝早くに目覚めた」

「昨晩はお楽しみでしたか?」

「なわけないだろ七味風呂は流石に無理だっつーの」

「七味がなくてもそれ以外のものはあるのですよ?」


ゴッデスはなにが不満なの?という顔で見ている


「七味があれば他はいらないとまではいわないが七味を10フリしないとカップ蕎麦やウドンが食えん」

「貴方はなぜ七味を求めるのですか?ストレスからですか?」

「そんなん知らねーよ。とりあえずぶっかけたいんだよ」

「そうですか、ではレモンは?」

「すっぱいのやだ(ヨーグルトのCM風)」

「では青汁は」

「昔の不味いほうが好きだったな。新しいのは口にあわない」


「では砂糖」

「甘いの見るのはよくても好きじゃないんだよな。舌が受付ない」

「よし、面倒なので今からモンスター退治しがてらグルメハンターごっこしにいきましょう」

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