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第1話 知らぬが仏

「ほら見て、優。海が見えるわ。」

「え?あ、本当だ。……そういえば俺、海って初めてじゃない?母さん。」

「うーん……。そういえばそうだったわね。」


K県藤ヶ崎市。

K県南部の海に面する風光明媚な観光地。温暖で、いわゆる「湖南」地域として県外でも有名である。

海産物がよく獲れ、たたみいわしは名産品の一つ。


8月半ば、その藤ヶ崎市に引っ越してきた彼の名前は久遠優(くおん ゆう)。高校2年生の17歳。

小柄で細身。フランス人のクォーターなので、瞳が青色をしている。

中学時代は随分と女子から人気があったが、本人が恐ろしくその点に関しては鈍かったので、自分が「モテる」という自覚が全く無いある意味かわいそうな男である。

そんな優が転入する高校は市内にある私立霧ノ宮学園。自由な校風で有名だそうだが、優はそんなこと別にどうでもよかった。

実はこの高校には一般の編入試験のほか、いわゆる「一芸編入」というものがあった。

常日頃「勉強なんかめんどくせー」と言っていた優にとっては勉強せずに高校に転入できるチャンスだったのだ。

……、まあ「一芸」というには何らかの特技が無いと入れるはずがないが。

そんな試験を何とかクリアして優は今、この藤ヶ崎にいるという訳だ。


「とりあえず引越しも落ち着いたし、高校に挨拶に行くか。」


霧ノ宮学園についてほとんど知らなかった優。

彼が学園の真実を知るまでは、あと少し時間がかかる。


第1話 終
















第1話「知らぬが仏」をお読み頂きありがとうございました。

第2話「初めての男子生徒」掲載まで今しばらくお待ち下さい。

作者が高校生ですので何分忙しく…。


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