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は
「いない?」
「はい」
志摩はお茶を啜る
「夢でも見てたんじゃないですか、恥さん」
うんうん、とナイは頷く
それじゃあ失礼しました
志摩は家をあとにした
【夢】
あれから2週間
やっぱり夢だったのか....
ピーンポーン
「はーい」
「ごめんください」
【教師登場】
「播磨霧と申します」
「はぁ....」
『サンタマリア女学校の者です』
.....!
「照眞さんをご存知なんですね」
「やっぱりいるんですね!」
霧は目を伏せる
『正確に言えば....存在していました』
え....?
「彼女は突然姿を消しました」
「どういうことですか」
「といっても.....」
【60年も前のことですが】
「60年前....彼女が入学して7日後、音楽室で姿を消しました」
音楽室....
「ピアノが大好きな生徒だったそうです」
「どうしていなくなったんです?」
「理由はわかりません....本当に忽然と。まるで...」
恥は息を呑む
【神隠しにあったみたいに】