閑話 ギルマスの独り言
フェイからの報告書を読んで固まっているのはカインズの冒険者ギルドマスター
豪炎のサイクロプスことマルディローズだ。
内容は半年前に田舎から出てきた少年の魔力に関しての考察である。
「そんなこと・・・知るか」
マルディローズが一人ごちる。
報告書の最後には『国家滅亡の危機』と占められている。
考察
1・ライト氏の魔力循環には他者に属性の付与および魔力増進する能力(=αとする)を有する
2・αの使用方法に如何によって大量の魔法使いを育成、軍隊化の可能性
3・αの出現条件がライト氏限定の場合、ライト氏の所属コミュニティの強大化
(パーティー、ギルド、領、国など)によるパワーバランスの崩壊の懸念
4・αが既に他所で実用化されている可能性。
ライト氏の証言「魔法使いの師匠に教えてもらった」オリジナル魔法サンダーボルトを付与は高度な魔法理解に因る英知の最先端と考えられ、同時に成長促進のリミッターに何等かの制御を受けており結果、αの出現に至ったものと考えられる。
もし、『ライト氏の師匠』がαを偶然ではなく、必然と付与できる能力(=βとする)を有していたら
レベルは国家滅亡の危機である。
隻眼を閉じ腕を組んでしばらく何かを考え込んでから
「めんどくせぇーな」
そう言ってマルディローズは報告書を丸めて握り込み灰にしてゴミ箱に捨てた。




