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44 裏ダンジョン

宝箱を挟み、右側に先ほど戻る時に使った魔法陣が左側に新しい魔法陣が床に描かれている。


「これって?」

「隠しダンジョンや隠し部屋に通じる魔法陣ですかね?」

「先に宝箱だヨ」

ヨークが宝箱の前で開ける準備をしている。

「ヨーク、開けて」

「わかったヨ」


宝箱の中身は銀貨が十数枚と先ほどの3種類の石が入っていた。


「あ、さっきよりも大きいヨ」

銀貨を集めライトに渡し、石を拾い掌に並べる。

宝石は親指の先程の大きさだった。


「少し中身のグレードがアップした?」

「うん、そだね」

「コレって高いの?」

「多分、そうでもないけど、これなら・・」

ケリーはそう言ってヨークの首を指差し、自分の首に手で輪を作る。

「あ、コレ」

ヨークはそう言って装備に隠れていたネックレスを出す。

「多分、合うはず」

藍色のアイズストーンをヨークのネックレスの裏からパチンと窪みにはめる。


「これで主目(アイオブライト)のネックレスだね」

「・・・素敵・・だヨ」

ヨークは胸がキュンと苦しくなったがそれが感情の所為なのかネックレスの効果なのかわからない。


ヨークが感極まっているときに、

「この魔法陣って・・・」

宝箱より魔法陣に興味がいっているライトが2人に声を掛ける。


「・・・主」

ケリーがライトにジト目で見、

「ライト、ぶち壊し・・だヨ」

ライトはヨークから女心という名の説教を新たな魔法陣の前で受けることになった。



「で、どうするのライト?」

「んー、安全マージンがわからないから行かない」

DK(ウチら)なら大丈夫だと思うけど」

「いや、2人を危険な目に合わせたくない、トゥトがいれば相談できたんだけどね」

「呼んだか?」

声の方に3人が視線を送ると何もない空間からトゥトが姿を現す。

「トゥト・・・・ハインディング?」

ヨークがため息をつきながら問う

「そうだ、嬢、良く分かったな」

「2本の矢の謎が解けたヨ」

トゥトがヨークの頭に軽く手をのせながら言う。

「ライト、良い判断だ、リーダーは常にパーティー全員の命を背負っている

安易に未知の危険に飛び込むのは愚か者のすることだ」

「ずっと見てたの?」

ライトがトゥトに問う

「それが仕事だ」

「・・・そうだったんだ、僕らまだまだだもんね」

ライトが悔しそうに奥歯を噛む。

「そうでもないぞ、お前たちが自由に行動したからこのダンジョンの裏を発見することができたんだからな」

「「「ダンジョンの裏?」」」

「ああ、特殊条件下でダンジョンを踏破すると裏に行ける時がある。

場合によっては隠し部屋だったり、宝箱の下に通路があったり、不殺でボス部屋到達だったりな」

「今回の条件はなんだったんだろう?」

「あ、そう言えばボス部屋の入り口が違った気がしたヨ」

「多分、ボス部屋を含めた踏破時間だろうな」

「それで2周目はちょっとボスが強かったんだね」

「普通のE級には手に負えんがな、で、相談はなんだライト?」

「僕たちは先に進んでも大丈夫?」

「お前たちは2周目のボス部屋をどう感じた?」

「簡単」「楽勝」「余裕」

「まあ、そうだわな。俺が見ててもそう思う。この魔法陣の先はあのボスが基準になるのが普通だ」

「基準?」

「簡単に言うと、あのボスに苦戦するようなら進まない方がいいってことだ」

二人がケリーを見る。

「・・・2匹、いや3匹同時でも前衛は私1人で捌ける」

「あの大きい斧に当たるわけないヨ」

「よし、行こう!トゥトは?」

「俺は適当に着いて行くわ、罠にだけ気を付けるんだぞ」


ライトを挟んで右手にヨーク、左手にケリーと手を繋ぎ新しい魔法陣の前に立つ。

「ライト、作戦は?」

「ありありの1残しで!」

「了解!」「おう!」

2人が反応する。

ありありは身体強化も魔法もありで1残しは例えば新しいモンスターが3体出現したらライトが2体をすぐに魔法で倒して残った1体の動きや攻撃を観察しながら戦うことを意味する。

ついに制限なしでダンジョンに挑むことができる。

「行こう!」

ライトはそう言って2人の手を引いて魔法陣に乗り込む。


3人はさっきとは違い下に落ちるような浮遊感を一瞬感じ景色が変わる。


そこは石畳の色が黒っぽくなってるエントランスのような空間だった。

ライトは手を放し気配察知を使いながら周辺を警戒する。


「ケリーは前衛をヨークは後衛でマッピングをお願い」

「「了解!」」


先ほどの高速移動しながら一撫で敵を打ち倒すのとは全く違い、

ケリーが主に床を注視しながら一歩ずつ歩みを進めていく。


「床に違和感はない」

「通路の先の部屋にモンスターが2~3体いそう」

ケリーとライトが情報交換をしつつ前進し、ヨークはライトの隣で地形をノートに書き込む。


ケリーが慎重に部屋の前まで行くと部屋には3体のホブゴブリンがギラついた目でケリーを見ている。


「距離20、ホブゴブ3装備は剣盾が2、後ろのは・・・魔法使い(メイジ)?」

「サンダーボルト」

ライトの左手から2筋の光の線が前衛のホブゴブリンに瞬時に届く。

ホブゴブリンは対応できずに胸を貫かれる。


「ギ グゲグ・・・・」

メイジらしきホブゴブリンが詠唱のようなものを発している。


「注意して」

ライトが2人に注意喚起する。


「グゲ ギゴゴ ギグ・・・・」

「まだこない」「長いヨ」


「グ ゴゴロ グレ!」

言い終えて、ホブゴブリンは右手の杖をライトに向ける。

杖の先から氷の槍が構築されホブゴブリンが杖を振るとようやくそれが発射される。


「ファイアーボール」

ライトはそれを確認してからファイアーボールで迎撃し、右手で防御結界を張った。


アイスランスとファイアーボールが衝突する。

瞬間、アイスランスは弾かれみるみる小さくなり、消失する。

ファイアーボールはそのまま直進し部屋の壁にあたり炎が弾ける。


「ナイス迎撃だヨ、ライト」

ヨークが褒めてくれる。

「副ギルド長やヨークに沢山、魔法の打ち合いしてもらったから」

ライトは嬉しそうに返す。


「ギャ」

ホブゴブリンメイジはケリーが一刀で倒している。

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