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閑話 もう一つの成長2

私はリータ13歳

アカマット村一の狩人の娘


狩人としての実力は結構ついてきたと思う。


標的を外さない弓の腕もそうだけど、

狼とドックファイトしてももう負ける気はしないわ。


父さんもアカマット村一を譲らないととかいってたけど、


冗談じゃないわ。


何年か前にまた、ライトの師匠とかいう魔法使いが来て

ライトにちょっと修行していったら・・・


ライトの魔法の威力がバカみたいに強くなってたわ。


もう、デカブツが10頭来ても、きっと楽勝ね。


その時に身体強化も教えてもらったけど、それは私の方がちょっとだけ上手みたい。


あと、その時にやたらとライトがベタベタしてきて、ベリーや肉をたくさんくれたわね。


何だったのかしら・・・




ライトが村を出て、半年がたったわ。


つまらないわね。


父さんに付いて森に入っても、狩り過ぎるなって言われるし、強敵がいるわけでもないしね。


「たいへんだー!」

旅商人のマルケスさんが馬車を飛ばして駆け込んできた。


隣村にゴブリンが出たらしい。珍しいわね。


集団で行動していたから巣があるかもしれないらしいわ。


それだけ聞いたら矢筒に入るだけ矢を詰めて、狩り用のポーチを下げ、干し肉と水の革袋だけ持って家を出る。


出かけに父さんと顔を合わせたけど、私の恰好を見て何も言わずに頷いてくれたわ。


「リタ姉、行くの?シオユデに乗ってく?」


ティファが気遣って言ってくれてるけど、貴女の大切なシオユデを借りるわけにはいかないわね。


「大丈夫よ、村が襲われていたならそうするけど、そこまでじゃないみたいだから」


「リタ姉、気を付けてね」

ティファはそう言って祈りの姿勢で目を閉じる。

本当の妹のように可愛いわ。ちゃんと義理の妹にしないとね。


「ありがとう、ティファ、ちょっと行ってくる」

それだけ言って私は駆け出した。



冬になり食糧が足りなくなって森を出てきたのだとしたら、結構な数がいるかもしれないわね。

そもそも、ゴブリンの巣ってどうなってるのかしら・・・?


装備は矢筒に矢が22本、手斧、ナイフ、解体ナイフ。

冬なのでローブを羽織っている。

ゴブリンが30匹以上いるようなら、矢を回収しながら戦わないとね。



タタタタッ

隣村までは今の私の足なら鐘一つもかからないはず、そろそろ、ゴブリンが見えてくるかもしれないわね。


キンッ


剣戟が聞こえた?


「オラァアァ!」

音の方に向かうと若い男がゴブリン数匹と大立ち回りしていた。


「あのバカ・・・」


男はメント、ショートソードを振り回しているが、ゴブリンに半包囲されかけてる。


リータはローブを脱ぎ捨て、背負っていた弓に矢を番える。


シュッ

弓を引き終えたと同時に放つ。


ドスッ

ドスッ

ドスッ


瞬く間に3匹のゴブリンの頭に矢が刺さり倒れる。


「ウサギや鳥より簡単だわ」

そう言いながら矢を番え放つ。

シュッ


ドスッ


残るのはメントと対峙するゴブリン1匹だけになった。


リータはローブを拾って近づき声を掛ける。

「手伝う?」


「リータ!大きなお世話だ、黙って見てろ!」


「あ、そ」

リータはそう言ってゴブリンに刺さった矢を引き抜いて回収していく。


メントは盾持ちゴブリンの攻撃を躱して蹴っ倒し背中からショートソードでとどめを刺した。

「やったぜ!どーだ!」

「5匹なら普通、逃げるでしょ」

私がそう言うと

「そんなカッコ悪いことできるか!」

と返ってきた。

「あ、そ」

(バカになに言っても無駄ね)


「村の状況は?」

「ホッキーのヤギが盗まれてムムスンの畑が荒らされたくらいだ」

(村はまだ大丈夫ね)

「ゴブリンの数や巣の場所は?」

「森の中だ!」

「・・・・何匹くらい見た?」

「5匹は見た、それよりたくさんだ」

「わかったわ、ありがと」

(自分で確認したほうが早いわね)


「じゃ、ね」

リータは後ろてに手を振って立ち去ろうとしたところ


「俺も「いらない!邪魔だから帰って」・・・」

「女ひと「足手まといだし1人の方が楽」・・・」


メントはリータより2歳年上で隣村のガキ大将的立場だったのだが、

リータは最初からウマが合わない。


ライトをイジメようとしたり、ライトの採取したものを取ろうとしたことがあるからだ。


メントにしてみれば村にはちょうど年頃の女の子がいなかったのでリータと仲良くしたかったのだが

リータは小さい頃からいつもライトと一緒にいたのでライトが邪魔でしょうがなかった。


「なぁ、一緒にゴブリン狩りしようぜ」

「あんたバカじゃないの!さっきだって私が通りかからなかったら死んでたわよ」

「はぁー!ゴブリンなんかにやられるわけねーだろ!」

「ギ、ゴギギゴギギ!」

「ゴギャ!ギギゴ!」

森の奥側からゴブリンの声がしたわ

怒鳴り合っていたらゴブリンたちに見つかったみたいね。


リータはゴブリンから離れるように移動し

メントはゴブリンの声がする方に移動した。


「あ~ほんとバカ」


メントは同世代では体格がいいので喧嘩で負けることはほとんどなかったし、

ゴブリンは小柄な男の子くらいなので負ける気がしなかった。

先ほどもリータに4匹も倒されたのでここで引いたら恰好が付かない。


メントの方に2、茂みの奥に3、木の横・・

6~7匹、武器は確認できない。

でも、


弓に矢を番え、放つ。


ギャッ

そう悲鳴を上げて木の横で倒れたゴブリンは弓を持っていた。


シュッ、シュッ


グギゥ、ギャッ


リータは続けて手当たり次第に倒していった。


シュッ


ドスッ


冬の森は少し風が出ていたが、ものともせずにリータは矢を命中させていく。


「手伝う?」


先行していた2匹のゴブリンとメントが対峙している。

「だ、だいじょぶだ!」


「あ、そ、じゃあ、矢を回収してるわ」


武器は木の棒くらいね、この弓を持った子だけは・・・・この弓。


汚れてはいるけど、立派な店売りの弓ね。

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