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40 ライトの魔力循環

「なんで2人はE級なんですか?!」

「だって、まだE級のクエストこなしてないから」

「こないだE級になったばっかりだヨ」

「D級の私より全然強いじゃないですか~!!」

「そうかな、よくわからないや」

ライトもヨークも比較対象がいないのではっきりと自分たちの強さが判るはずがない。

「あの身体強化ってどうやるんですか?」

ケリーが知っている範囲では身体強化は少し力が強くなる程度しか使える人がいなかった。

「僕は3年前に師匠に教えてもらったんだけど、昨日使った無属性の魔力を足に使う感じかな」

ライトは昨晩、ケリーに使った癒しのある魔力循環のことを言った。

「あの気持ち良かったやつ?」

「そう、ライトに魔力循環してもらうと気持ちいいんだヨ」

ちょっと恥ずかしそうに身体をくねらせながらヨークが同意する。

「わたしは使えるようになって半年だからまだアレくらいなんだヨ」

(半年で・・・)あんぐり案件である。

「わたしも身体強化を使えるようになりたい!てかならないと役に立たないわ」


「ケリー属性は?魔法の質と量を調べるテスター受けてない?」

「ファイターって普通、受けないんじゃないですか?」

「わたしもライトと出会ってなかったら受けてないヨ」

「魔法使いって弱くて死にやすいですからね」

「え~そうなの?知らなかった・・・」

ケリー曰く

魔法使いになりたては2,3発しか魔法、例えばファイアーボールが打てない上に確実に倒せるわけではないのでソロはほぼ不可能。

パーティーでも最初はお荷物扱いらしい。

例外で言えば、貴族が子供の頃から家庭教師を付けるなどして英才教育している場合くらいとのこと。


とりあえず、受付にて相談したところ、今ならすぐに受けられるらしい。

当然、受けるので3人でフェイの研究室へ行くことになる。


「別に私の研究室じゃないっスよ」

3人で喋っていることにフェイが反応する。

「D級ファイターのケリーです、よろしく」

「たしかにD級ファイターが受けに来たのは初めてっスね」

フェイはそう言ってテスターの使い方をケリーに説明していく。


「では、どうぞっス」

フェイがテスターに手を向ける。


「無属性・・・」

ケリーはそう祈りながらハンドルを握る。

「はい、終わりっス」

あっけなく終了した。

「ケリーさんは魔力量F無属性に適正があるっス、良かったっスね」

「おお~!神よ感謝します」

ケリーは両手を組んで跪いて天に祈っている。


「ところでライトさん、お願いがあるんっスけど」

「はい?」

「私にも無属性の魔力循環してもらってみていいっスか?」

「はい」「え?」

ライトの肯定と同時にヨークが疑問の反応をした。

それをフェイが見逃さずに理由を話す。

「実は、お嬢の無属性の伸びが異常なので原因を知りたいんっスよ」

ヨークの無属性魔法の先生はフェイである。

「伸びが異常って」

ヨークの反応にライトとケリーもヨークの顔を見る。

もうすでにヨークの顔が少し赤くなっている。


ゴクっ


何故か2人分、生つばを飲む音が聞こえた気がした。


「で、、わ、お願いするっス」

若い研究者風の眼鏡のフェイが少し躊躇しがちに両手をライトの方に伸ばす。

「はい」

なんの躊躇もなくライトはフェイの手を握り慣れた感じで魔力を流し始める。


「ん、なるほど・・・っス」

目を閉じたままフェイが呟く。

「これで、どれくらいっスか」

「いつもヨークに流してるくらい」

ヨークがピクっと反応するが誰も気が付かない。

「まだまだいけるっスよ」

「はい」

「ブッ・・・」

フェイの胸がビクっと跳ねる。

「・・っと、これはくるっスね・・ハァハァ」

「大丈夫・・・ですか?」

ライトが目を開けてフェイの様子を窺う。

「い、一旦、止めときましょう・・っス」

「はい」

ライトは魔力循環を止めて手を放す。


スーハー


フェイが大きく息を吸い吐き出して呼吸を整えて顔を上げる。


「2つ,いや3つ解ったっス」

フェイが指を3本立てて見せる。

「凄いヨ!3つも」

ヨークが声を出しライトとケリーもフェイに注目している。

「1つ目はライトさんの魔力には多分、サンダーが混ざってるっス

なので体の内面を撫でられてる感じがするっス」

ヨークがコクコク頷いている。

「2つ目はライトさんの魔力循環には循環器を押し広げる感じがあるっス」

「押し広げる?」

「あ、うん、なんかわかるヨ」

「ちょっといいっスか」

フェイはそう言ってケリーの手を取る。

「軽く流すっス」

「おう」

「多く流すっス」

「おう」

「あんまり変わらないっスよね」

「変わらない」

フェイは手を放しライトの方を見る。

「じゃあライトさんお願いします」

「はい」

「主・・・のは気持ちいい」

フェイが頷いてから

「ちょっと多く流してみてください」

「はい」

「ヒャッフ!」

ケリーの身体がビクっと跳ねた。

「もう結構っスよ」

「ハァハァ、これ、、やばいね」

「そうなんっス、やばいんっスよ

自分が多く流してもその人、この場合はケリーさんに流れる量はかわらないんっス」

ケリーも頷いている。

「でもライトさんが流すと多く流れるんっスよ、結果、たくさん流れるようになるんじゃないかと思うんっス」

「それって??」

「やばいっスね」

ヨークの疑問にフェイが肯定する。

ライトが魔力循環をすると相手の属性の魔力効率が各段に上がるかもしれない。


「最後、3つ目がまたやばいっス。

自分の限界を超えて魔力循環をしてもらうと・・・・

今日は仕事にならないっス」


ヨークがまた、

赤い顔で大きく頷いていた。

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