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19 パーティー

「ライトさんヨークを貰ってくださいませんか?」


肉祭りのあとでくつろいでいた時にお茶をライトに差し出しながらヨークの母、アリーシャがライトに言う。


アリーシャの爆弾発言で場の空気が凍り付く。


「ヨークもライトさんのことを好いてるようですし、ライトさんなら娘を大切に守ってくれそうですからね」

アリーシャは言葉を続けるもヨークが慌てて立ち上がり母親に真っ赤な顔で叫ぶように言う。

「お母さん、急にナニ言い出すのヨ!」



「ライトさんからはもらうばっかりでうちには返せるものがなにもないからさね。

それにヨークがこの先、ライトさんよりいい男とお近づきになれることはそうそうないかもしれないからね」


ライトが返事をしようとしたその瞬間。


ガシャ・・・バンッ

湯呑が割れる音と共にホークが扉を開けて駆け出していく。


「「ホーク!」」

ライトとヨークの声が重なり2人はホークを追って家を出る。


夜の街の静寂をホークの足音が破る。


そのあとを2つの足音が追う。


ホークはガムシャラに石畳を蹴り駆けるも身体強化を使ったライトに追いつかれヒョイっと抱えられる。

そこにヨークが追いついて来て


「ホーク・・・」

と、心配そうに声を掛ける。


ホークはジタバタしていたがヨークのその声を聞いて大人しくなったのでライトはホークを優しくその場に降ろして口を開く。


「ドラゴンもお昼寝!」

思いのほか強い口調でライトがそう言うので姉弟は揃って口をあんぐりとしている。


「お腹一杯の時に急な運動は身体によくないんだよ!」

ライトは真剣にホークに詰め寄りながら指を突き付けてさらに言う。

「ドラゴンだってお腹が一杯の時はお昼寝するんだからな!」


「お昼寝・・・って」

ホークが眉をしかめながら言う。


「プッ」

ヨークが口を押さえるが押さえ切れない。

「プッハハハハハ」


今度はライトとホークが笑っているヨークを見ている。


「アハハハハーお昼寝ってライト」

ヨークはお腹を抱えて笑っている。


ライトはそんなヨークを見ているとなんだか自分も笑えてきた。

「ハハハ、何がそんなに可笑しいのヨーク」


「だってィヒッヒ、ドラゴンがァハハハお昼寝だヨォフォフォー」

「そうだねーヘヘヘヘ」


笑い転げている2人を見ていると悔しくなって今度はホークがライトに向けて言う。


「ねーちゃんは俺が守る!」


2人は一瞬ホークの方を見てまた笑い出す。


「アッハハハーあ、ありがとだヨ、ホ、ホ、ホーク」

「ヒーヒヒィ、そ、そうだ、ハハハ、ホークは男だからお姉ちゃんをま、ま、守ってあげて」


ヨークはホークの右に立ち腕を組んで笑いながら、ライトはホークの左に立ち頭をポンポンと叩きながら

そして2人は腹を抱えながらホークは煩わしそうにライトの手を払いのけながら家へと帰っていった。


家に帰るとアリーシャが部屋を片付けていた。


ライトはアリーシャの傍までいき

「またご飯を一緒に食べに来ていいですか?」

と元気よく聞く。


アリーシャはフフっと微笑んで

「いつでもライトさんの来たい時にいらしてくださいな。そしてヨークと仲良くしてやってくださいな」

母親はそっと頭を下げる。


ライトはヨークに振り向いて言う。

「ヨーク、僕とパーティーを組んでよ」

ヨークは一瞬、驚愕の顔を見せ

「私でいいなら喜んで」

ライトの右手をハシっと掴んで恥ずかしそうにそう言った。


「ありがとう」

「でも・・・わたし・・・・」

嬉しそうなライトとは反対の不安そうなヨークを見てアリーシャが言う。


「娘の不安は稼げる金額や能力の違いがあることだね、ただでさえ毎回、うちが貰いすぎだからね。

山分けではなくてライトさん2でヨークが1でどうですか?」

「・・・?」

ライトは意味が良くわからず困惑顔。


「稼ぎが銅貨30枚ならライトさんが20枚ヨークが10枚、銀貨3枚ならライトさんが2枚ヨークが1枚。端数はパーティーの資金って感じさね」


「僕はそれでいいです」

ライトは少し考えて、大人の意見を素直に受け入れる。


アリーシャは頷きながらヨークに言う。

「ヨーク、それでも貰いすぎだからあんたはサポートを頑張りな。ライトさんが街やギルドや採取場で困らないように助けてあげるんだよ」


「うん、わかったヨ、お母さん」


こうしてライトは初めてのパーティーをヨークと組むことになった。

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