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時空乱流

ブオーン

動揺を隠せない鬼羽外はそのまま階段を下り、会社の回転ドアの中をバタバタと3周し道路に飛び出した。

道路の向こう側でちょうど停まっていたパトカーに吸い込まれていくスカートを履いた鬼羽外を見た。


一方の罰九美はいたって冷静だ。

超太郎も裸の罰九美になぜか冷静でいられた。

それは罰九美の胸元に「タケカワユキヒデ」と書かれたタトゥーを発見したからだろうか。


服を差し出そうとした。その矢先、罰九美が超太郎の腕の中にまるで引越しの時のヤドカリの如くスルリンスルリンスルリンコと忍び込んできた。


罰九美「あなたは素敵な人よ超太郎さ~~~~~~ん」

超太郎「いけません罰九美さん、私はあなたを幸せにはできないだって僕はゴダイゴよりジ・アルフィ…」

罰九美「いいえ。9回ダメでも、次の10回目はうまくいく気がするの。あなたは私の最後の10%よ」

超太郎「わからん」

罰九美「だって、だって、冷凍ビームって結構な確率で凍るでしょ?」

超太郎「こおる」

罰九美「あれだって1割なのよ。10回に1回なのよ。」

超太郎「うるせえ」


超太郎は飛び出した。まるで鬼羽外を追うように。

鬼羽外が3周した回転ドアを超太郎は70000周した。

音速を超えて回転したところで時空乱流が発生し、亜空間を超えて先ほど鬼羽外が履いていた罰九美のスカートが持ち主の元に落ちてきた。


超太郎「ファブ○ーズが給湯室にあったぜ。鬼羽外の体臭に効くかは分からないがな。」

罰九美「素敵…」


時空乱流は何事も無かったかのように消えた。そう、ドラ○もんのタイムホールよろしく。


超太郎は走った。流れる汗もそのままに。

行きつけの熱帯魚専門ショップ「魚魚(うぉうぉう)トゥナイト~時には起こせよムーブメント~」に向かって。


どーも

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