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目が覚めて、鳥の鳴き声が聞こえる。


身体が重い。


日差しは明るくて、眩しいのに。


目の前は、少し暗く感じた。


…また、戻ってきてしまった。


日付はやはり、7月15日。


流石に2度目は驚かなかった。


僕が冷静すぎる、と言う事もあるかもしれないけれど。


が、毎回驚いていたら頭の理解が追い付かなくなる。


もし、こんな状況が今後も続いたら…。


そう考えただけで、ゾッとした。


彼女をもう苦しめたくはない。


たとえ、あの子が忘れていたとしても。


僕は、自分の頬を叩きリビングに向かった。


冷静に考えよう。


彼女がいつも来る時間は、今から30分後だ。


…大丈夫だ。



「よし。」



僕はノートを開き、ペンを取り出す。


取り敢えず、今の状況を整理する。


恐らく、あのビルにあの時間近付かなければいいのだろう。


安易な考えだが、それしか思いつかない。


…つまり、僕が帰り道いつもと違う道を選べばいいんだ。


…なんだ、簡単じゃないか。


僕がノートにまとめた内容を見てそう思った。その時、ちょうどチャイムが鳴った。



「あ!おはよう、若竹君!」



「…おはよう、月ノさん。」



僕はそう返した。



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