表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

チャイムが鳴った。


僕は、急いで外へ出る。


夏の暑い日差しが、目に眩しく映った。



「あっ!おはよう、若竹君!」



そこにはニコニコ笑いながら、挨拶をしてきた女の子がいた。



「おはよう、月ノさん。」



彼女は、同じクラスの月ノさん。


彼女とは、高校に入ってから仲良くなった。


今まで面識は全く無かった筈だが、初めて会った時から初対面ではない気がしてならなかった。


実は一度、彼女にその質問をしたのだが…。



「えっ?そう?」



と、言う感じだった。


とぼけてるのか、素なのか。


心理学、もっと学んどけばよかったな。


分かれば、少しは彼女のことが理解できたかもしれないのに。


今更、後悔した。



「若竹君、学校行くよ。」



「うん、分かってる。」



僕は、準備をして外に出た。


空は晴れていて、鳥の声も聞こえてくる。


まだ7月という事もあり、ジリジリと暑い太陽の日差しが肌を照りつける。



「今日の運勢、どうだった?」



彼女がいつも通りの事を聞いてくる。



「特に面白いのは無かったよ。」



「いやいや、君はどんな事でも面白くないって言うから。」



まぁ、その通りなので流すことにしよう。


サラッと流すと、彼女が言った。



「ねぇ、若竹君。」



「何?」



そして、急にこんな疑問を投げかけられた。



「君に、好きなものや人はいるのかい?」



「…え?普通に、あるけど。」



僕の回答に、驚いたような顔をした。


そんなに驚くことだろうか…。



「と、いうか。なんで、そんな事聞くの?」



「だって、若竹君はいつも普通、とか別にとか言うから…。」



少し、不満気な顔をする彼女。


何故そんな顔をするのか、僕には見当がつかなかった。



「でも…そっか。」



そう呟いた彼女の笑顔は、少し寂しそうに見えた。


しかし、そんな表情はすぐ消え



「あっ、そうだ!実はね、昨日。」



思い出したかのように、いつもと同じ様に彼女が楽しげに話し出す。


昨日の晩御飯とか家族の事とかを話してくる。


そんなこと、僕に話して楽しいのかな。


なんて…。



「ん?どうかしたの?」



彼女のカバンについている、白くもふもふとしたキャラ物のキーホルダーが揺れる。


それと同時に、僕の顔を覗き込む彼女に、少し驚きながら別に、と返した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ