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プロローグ

プロローグ



何度、見てきたのだろう。



もう何回めかなんて覚えてもいない。



思い出したくも無い。



ただ一つ、覚えている事。



それは、あの子が遠くへいってしまったことだ。



例えば、あの子が鉄柱で貫かれるところを。



例えば、あの子が目の前から消えるところを。



何度、何度、あの子を救えなかったんだっ…け…?



ごめん、ごめん…。



次は、絶対に救うから。



だから、また…



また、一緒に。






一緒に、あの日に戻ろう。





『これは、あの日の物語。』


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