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防衛最強のチーム異世界行っても負けること無し  作者: 本倉庫
防衛最強のチーム戦力増強に動く
29/31

ポチのターン

光が消えた先は真っ暗な洞窟だった。

後ろを振り返っても光はない。

目は少し慣れてきた。

洞窟の大きさは横はポチ3つ分位で縦は2つ分くらいだ。

目がこれ以上慣れないと悟ったポチは歩き出した。

洞窟の中で唯一しっかりとした光を放つ2つの光源の方へ。

ポチの攻撃が届く少し前に奴は動き出した。

光の輝きを強めそしてザラザラと砂が落ちる音がした。

ポチは開幕の一発をかましてやろうと一気に距離を詰め懐に拳を放った。

だが、それは容易に防がれた。

その強靭であろう肉体に届く前にゴーレムのスキルによる壁によって。

ゴーレムは自身の作った壁ごとポチに攻撃を仕掛けてきた。

その攻撃は予想以上に鋭かった。

一直線にポチを狙った攻撃を紙一重でかわしたポチは距離を取らず殴り合いを開始した。

ゴーレムも距離を取るつもりはないらしくそのままの距離で殴り合いとなった。

ポチの攻撃は四肢を使ったものだが、ゴーレムは四肢の攻撃に加えてスキルを使った攻撃もある。

攻撃の多さ、威力共に負けているポチは野生の勘だけを頼りに攻撃し回避する。

そして、持ち前のスキルで避けそこなった攻撃で自身を強化する。

攻撃を受けたら強化されるのだから攻撃を受けまくればいいと思うやつもいるかもしれない。

だが、それは不可能だ。

攻撃をもろに食らいすぎるとダメージが蓄積し疲労となる。

まあその疲労蓄積もポチは基本的に無いのだが、攻撃を食らわないことに越したことはないし、攻撃をよけ損ねた者で自身を強化するぐらいがちょうどいい。

両者一歩も引かずに殴り合っているがダメージを与えているのはポチの方だろう。

ポチが今の所ゴーレムの攻撃全てに対処している。

だが、ゴーレムはポチの攻撃捌き切れていない。

少しずつ、少しずつだがダメージを与えていっている。

このままいけば勝てる!とここに誰かがいたら思うのかもしれない。

だが、それは浅はかだ。

今のポチがゴーレムに勝っていること、それは経験だ。

攻撃力、防御力などにステータスは確実に負けている。

戦闘で培った経験が今のこの状況を作り上げているのだ。

だから、相手がこの戦闘中に学ぶでもしたら途端に形勢は逆転し、風は相手に吹くだろう。

そうなってはポチも、あれは使わざる終えなくなる。

今折角温存している切り札を出来るだけ使いたくないのだ。

(ゴーレム何だから何も学ばず終わってくれよ)

ポチは心の中で祈ったが、戦闘で学ばないものはそうそういない。

現実での遊びならまだしも、自身の未来が変わるこの場では嫌でも吸収して進む他ないのだ。

初めてゴーレムがその場を動いた。

後退する動きだ。

ポチはそれを行かせまいと距離を詰め攻撃を繰り返す。

さっきダメージを食らっていると言ったがそれは些細なもので、相手に対処を強制するほどの威力ではない。

そしてゴーレムは更に学ぶ、後退に加えてスキルによる攻撃を追加してきた。

だが未だに攻撃は素直なものだ。

ポチはゴーレムを射程に入れ続け、攻撃を続ける。

今のポチの状況は中々に危うい。

さっきよりも防御をするのは簡単になったしダメージは殆どない。

だが、距離を開けられるのはまずいのだ。

体力が多い状態で後退するのは、自身に有利な状況を作るためだ。

ゴーレムにとってその状況とわ、スキルで攻撃しつつ、自身の射程に入れば攻撃をし、移動をスキルで妨害するというものだ。

この状況を作られるとポチがゴーレムを射程に入れるには最初の数倍の労力と体力が必要だ。

このゴーレム急速とまでは言わないがそこそこの速さで戦いに慣れ始めている。

どうすれば勝てるかをしっかり考えている。

(ゴーレム何だし何も考えずに戦って欲しいもんだな)

まだ一度も拳をモロに受けていないポチはどうやって距離を詰めるか考える。

幸か不幸か相手はポチが下がったからと言って攻撃に専念しているわけじゃないので攻撃はまだ捌けた。

だが詰め寄ることもできない。

一定の距離を保たれ続けている。

(何か均衡を崩す何かが無いと俺がジリ貧になって負けるな。・・しゃあない、強硬突破だ)

ポチはゴーレムの攻撃をモロに受けながら距離を詰めた。

ダメージをステータスに変換して、さらに強くなった体で攻勢に出た。

ステータスが急に上がりゴーレムは動揺したのか自身とポチの間に壁を作った。

両者が見えなくなるような壁を。

だが、ポチはそれが完成する前にその壁を乗り越えていった。

そしてその勢いのまま、ゴーレムの頭を掴み地面へと叩きつけた。

そしてそこに馬乗りになったポチは容赦無く攻撃を繰り出す。

(俺は乗る方より乗られる方が好きなんだけどな)

ポチの攻撃は関節、顔、胸など弱点を探るように多種の場所を攻撃した。

ゴーレムも反撃はするが馬乗りにされた状態で下から放たれる攻撃は優に避けれた。

攻撃を続ける中で弱点らしき場所を見つけた。

ポチがそこを集中狙いしようとした時、ゴーレムが暴れ出した。

重心に載っているため起き上がることはできない、だが暴れたなら乗ることを意識して攻撃の手が緩むのも事実。

ポチは攻撃を止めはしなかったが、攻撃の頻繁さは減った。

そしてゴーレムは暴れながら自身の位置を動かし、さっき作った岩の壁に足をつけた。

ポチはそれにまだ気づいていない。

暴れることを辞めたゴーレムに連撃を入れようとした。

だがそれはゴーレムのスキルによって邪魔された。

壁から岩がポチに突撃してきたのだ。

ポチはそれをモロにくらい転げ回った。

途中で回りながら立ち上がったが、急に後ろから頭に強力な一撃を入れられたらポチと言えどふらつく。

そしてゴーレムはその隙を見逃さなかった。

すぐに立ち上がり何度も攻撃を放った。

ポチも防御はしただろうが、フラつく体でどれ程の防御ができるというのだろう。

だが、これは戦闘豊富なものだろうと勘の鋭いものでも気づかなかっただろう。

それが戦闘経験の少ないゴーレムなら尚更だ。

ポチが攻撃される度に力を増していたということを。

ポチは攻撃をくらったことによってステータスとエネルギーを手にした。

フラつきが治ったポチはすぐに攻勢に出た。

さっきより数段速く鋭く重いポチの攻撃はゴーレムの弱点を正確に当てていった。

ゴーレムは防御しようとするが絶好調時よりもさらにエネルギーが溢れている今のポチは止められない。

防御は追いつかず、壁は破壊される。

もはやポチを止めることは今のゴーレムにはできない。

ときっとポチ自身も思っていたのだろう。

ゴーレムの壁を張る速度はだんだん加速していっている。

熟練度が上昇しているのだ。

命がけの戦いの中で普通よりも早い速度で上昇する。

だんだんと加速するが壁は遂にポチの速度に追いついた。

割られてももう一枚それを割られる前にもう一枚。

壁がポチの拳をゴーレムから遠ざけた。

だが、ポチは攻め続ける、自身が攻勢というこの状況を変えないために。

一歩も引かずに攻め続ける。

そうしなければこの上昇した熟練度で攻めてこられるから。

ゴーレムも攻めに出たいが、何か区切りなしに攻めに出れば壁を破壊されまた攻撃で押し切られる気がしたのだ。

実際その通りで今守りに入っているべきだ。

少しでも守りの手を緩めたらあるのは敗北の2文字だけなのだから。

変わらぬ景色がずっと流れている。

攻めてが攻めきるのも守り手が攻勢にでるのも不可能な状態。

攻守変わらず数十分が経った。

ポチの顔に疲弊の色が現れてきた。

攻撃は目に見えるほど緩まってはいないだが、少しずつ遅く弱くなっていっている。

(これが仲間になるのはありがたいんだけどちょいと厄介すぎるな)

ポチが息を荒くしながらそう考えていると、遂にゴーレムが攻勢に出た。

壁を押し倒しそれに乗るように攻めに出た。

ゴーレムの乗った壁を壊すことも出来たがポチはそうしない。

隙が生まれ反撃が来る可能性があるからだ。

だからポチは一歩さがり連撃ではなく一撃をためた。

(これで終われなかったら使うしかないな。ハ~一週間分だしあんましダメージ来ないといいんだけどな~)

ポチは弱点に向けて一撃を放った。

この戦いで一番鋭く重い攻撃だった。

だが、それをゴーレムは手で防いだ。

そこを狙うと読んでいたのだろう。

ゴーレムは綺麗に攻撃を防御した。

(成長しすぎじゃね、マジで。こんなに一回の戦いで成長するもんか普通?まあもう一瞬で終わるんだけどな)

ポチは距離を取り首輪を外した。


「あ~レベル上げたの数時間前か。これなら疲労も少なめかな。あの疲労感嫌いなんだよな~」


そうおどけた様に言った後ポチは四速歩行の獣のような姿勢になりそして、さらに数段上がった速度でゴーレムの体を殴りつけたのだ。

弱点でもない部分を殴ったのにもかかわらずゴーレムはよろめいた。

そしてポチはとどめと言わんばかりに弱点に一撃を入れた。


目の前が光に包まれた。

ポチは終わったことを確認するともう一度首輪を付けてから息を吐いてこういった。

「疲れた~。俺が一番てことは無いだろうが、他の奴は大丈夫かな?」

余裕な姿で背伸びした。




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