はじまりの夢と終わりの合図
「君を異世界に招待しよう」そういわれたのなら君はどうする?
きっと、これを聞いている者のほとんどが一度は想像したことがあるはずだ。
自分が異世界に召還され『勇者』や『魔王』、『英雄』や『王』になることを夢見ただろう。
もしかしたら『料理人』や『鍛冶屋』になりたい者もいるかもしれないね。
そんな夢や想像が、叶うとしたら君はどれだけのことをできる?
君の敵は億を越える数の人間だ。
なのに、行ける者は1000人だけだ。
そこには男も女も凡人も天才も関係ない。
いけるのは1000人だけだ。
そんなの無理だ。
僕には、私にはいけるはず無いと諦めるかい?
ああ、確かに君たちが行ける可能性なんて1%にも満たないだろう。
だけどね、0じゃないんだよ。
0がいくつ続こうと、それは本当の0にはなりえない。
夢を無理だと、想像をありえないと思っていた君たちへのおそらく最初で最後のチャンスをあげよう。
立ち上がれ挑戦者君が挑むは億の敵だ。
敗者になるも勝者になるも君しだい。
だけどね一つだけ覚えておいてね。
君たちはどこに行こうと、誰になろうと挑戦者だってことおさ。
さあ、それを手に入れた時点で君は挑戦権を獲得している。
戦え、のし上がれ、幾多の敵を信頼にたる仲間達とともに打ち破るのだ。
そして、もし君が1000の人々の中に入ったのなら歓迎しよう。
僕の世界に!!
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不意に、こいつを手に入れたときにそんな夢を見たのを思い出した。
思い出すとつい、口元が緩んでしまう。
なぜ口元が緩むかって?それは俺が・・いや俺たちがその1000人のなかに入っているからである。
このゲームのトップ1000人そのうちの一人それが俺だった。
まあ、ありえないだろうけど、あの夢が本当だったらいいのになぁ。
そう思いながら一人だけでインしているのも飽きたのでログアウトしようと操作する。
ログアウトするとまたいつもの見慣た天井を見た。
時間が止まったと錯覚するほど静かな部屋の中で俺は、直ぐに眠りへといざなわれた。
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おめでとう!とまずは言っておこう。
よくその地位を、一年間守りぬいた。
正直、もっとかかると思っていたよ。
君たちには驚かされたよ、本当に。
さあ、もうすでに君たちはこちら側への入場券を持っているわけだが、まあだがもう少しそちら側で楽しむといい。
入場はそうだね、一週間後にしようか。
最後の一週間どう過ごすかは君たちに任せるよ。
こんなこと言っても、忘れてしまうのだがら意味はないんだけどね。
それでも言っておこう。
ありがとう。
君たちがそこで、何を成すのかみんなでじっくり楽しませてもらうよ。
おっと、もう時間だね。
じゃあ、さようなら。
君たちがここまで来るのかは知らないが、待っているよ。
君たちはいつでも挑戦者なのだから。