表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 羚羊
第二章 綺羅星
6/8

藁の女

そうよ、わたくしは藁の女


わかりやすくお伝えすると

左心室のどこかで生活をしていて


唯一無二の自尊心に

手と足が生えているようなものね



わたくしはカラカラに乾いた

高級な藁で出来ているから


他の人から見れば

ほんの些細な

ちょぴっとのことで


頭や手足が焦げてしまうのよ



焦げたところは臭くて汚いから

黒くなる度に切り落としていったら


わたくしの身体は

小さく小さく小さくなった




「この部屋も随分広くなったわね」




わたしがずっと見つめている

あなたが愛でる可愛い人は


たぶんイチゴとミルクココアが好きで

ブラックコーヒーは飲まないんでしょうね



わたくしから煙が立ち上ぼり

嫉妬の炎が身体をなめまわす




さようなら さようなら


わたしが救われるためにも


どうか幸せになっておくんなまし




わたくしは燃え尽きる



さようなら さようなら




わたしが世界に抵抗をする


原動力は跡形もなく





消え失せてしまった













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ