表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 羚羊
第二章 綺羅星
5/8

play possum

もしも錆びついたこの時代に


公園のブランコを漕ぎながら


愛を語り合う恋人たちを見たならば


きっと、そう、間違いなく


心は軋みだして嘔吐をしてしまうよ




見たくない景色を見なくてもすむ


賢いゴーグルは開発されないのかなあ




まだもう少し生きていたいから


自棄を起こして死んだふりがしたい




死んだふりをしてしまえば


きっとこの衝動はやり過ごせるはず




この歪んだ世界で呼吸を続けてさせて


浅ましいくらい、しがみつかせてよ




明日、眩しすぎる太陽が


揺れる木々を飾っている中で


夢を語り合う恋人たちを見たならば


しかし、ああ、だからこそ


幸せな道を歩んでほしいと祈ってしまうよ




まだもう少し生きていたいから


自棄を起こして死んだふりがしたい




貴族のような優雅さを意識して


斜に構えたポーズをとるんだ


そんな心の余裕をボクは愛している







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ