76【イメチェンの理由】
ラストスパート考え始めてるけど全然まとまらない!
「えっとね、快人くんには言ったけど、快人くんを好きになった理由の一つに合格発表の時に快人くんに助けられたからっていうのがあるの」
「へぇ〜そうだったんだ。
快人ってそういう事するタイプだっけか?」
タクが俺を見ながらそんなことを言う。
「いいじゃねーかよ。
何で人助けして責められなきゃいけねえんだよ」
「そうだよ!
快人くんは善意で私を助けてくれたんだから責めたらダメだよ!」
ごめんよ、沙耶。
あまり記憶にないが俺の性格上、善意っていうより女の子にカッコイイ姿を見せたかったって方が強かったと思う。
「まぁまぁ、そんなことはいいじゃない。
沙耶ちゃん、続き続き!」
奈緒が沙耶に話しの続きをするように促す。
「そうだね。
それで、もし同じ高校だったら是非ともお近付きになりたいと思ったの。
でも、その時の私は三つ編みメガネの根暗みたいな感じだったから、これでは話しかけれないと思ってイメチェンをすることにしたの」
「へぇー、結局は快人のためってことか」
「まあ、簡単に言うとそういうことだね」
俺と話したいがためにイメチェンまでしてくれたと思うと凄く嬉しいな。
「愛されてるねぇー」
「本当に羨ましいな。
歳上だったら」
タクとジンが冷やかしてくる。
「じゃあ、次に木下さんのイメチェン理由は?」
「それはね〜」
「あ〜内緒にするって約束したじゃん!」
「もう今更でしょ!」
あ、この会話さっきもしてたな。
「では改めまして、沙耶の話しの続きになるんだけど。
沙耶がイメチェンするのを決めたのはいいけど、中学の頃は結構恥ずかしがり屋で一人でイメチェンをするのはとてもじゃないけど出来ない感じだったの。
それで白羽の矢が立ったのが中学の時から沙耶の親友だった私ってわけ。
合格発表の次の日にうちに来て、半泣き土下座で私に一緒にイメチェンしてください。
一生のお願いですって言ってきたの」
「それで心良く了承したの?」
「いいや、私はそんなに乗り気ではなかったんだよ。
だって沙耶の気になった男とか私からしたらどうでもいい訳だし、イメチェンって結構お金使うんだよ。
服を全部買い直したりメイク道具を買ったりね。
それに女性向け雑誌とかも買ってきてファッションの勉強もしなくちゃいけないのよ。
何が悲しくてそんなことしなければいけないのよ」
え?
イメチェンってそんなに難しいの?
服を買ったりメイク道具を買ったりはわかるけど、雑誌を買って勉強までするの?
「じゃあ、何で今イメチェンした姿なの?」
あ、それ思った。
周りを見てみるとジンとタクもうんうんと首を縦に振っている。
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