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65【高級腕時計】

「すみません。

いいですか?」


カエデは店に入ってすぐ女性店員を捕まえる。


「はい。

何かお探しですか?」


「お兄ちゃんの全身コーデを三万ぐらいで揃えたいのですが選ぶの手伝ってください」


「かしこまりました。

上半身から決めていきましょうか」


「はい、お願いします」


それから約二時間ほど服選びをして、時刻が九時半になった。

決まった服装は、紺のチェスターコートに白のTシャツ。

下は黒のスキニーパンツになった。

後はネックレスやらカバンやら靴やらを買い合計三万五千円だった。


いや、たけーよ。


「じゃあ、次美容室行くよ」


「お、おう」


歩き出してから十分ほど経ったところで俺がいつも行っている美容室の方向でないことに気がつく。


「なあ、カエデ」


「なに?」


「何処の美容室行くんだ?

いつも行ってるところと道違うよな?」


「隣町に評判のいいとこあったから今日はそこ行くの」


「隣町まで行くのか」


そんなに違うものなのだろうか?

髪なんて千円カットじゃない限りそこまで変わらんだろ。

そんなことを考えている間にその評判が良いと言う美容室に到着した。


「すみません。

予約している佐藤ですけど」


「はい。

お待ちしておりました」


こちらもまた女性の店員がそう言って近寄ってくる。


「カットとパーマをお願いします。

この男をカッコよくしてください。

髪に関する質問はこの男ではなく私にお願いします」


「かしこまりました」


俺に発言権は無いのね。

了解しました。


こちらもまた二時間ほどで終了した。

目にかかるほど長かった髪は眉上まで切られサッパリした。

緩めのパーマもかかっており、今時の若者感が出ている。


「うん!

お兄ちゃんカッコよくなったよ!」


「そりゃどーも」


そりゃこれだけいろいろしてもらったんだ、これでカッコ悪かったらもう目も当てられないだろ。


「お兄ちゃん、これが最後の仕上げ」


カエデが小物入れみたいなものを渡してきた。


「何これ?」


「開けてみて」


カエデに言われるがまま中の物を取り出す。


「おい!

これロ〇ックスじゃないか!

カエデ!

こんなもんどうしたんだ!」


中から出てきのは高級腕時計だった。

百万はするんじゃなかったかロ〇ックスって。


「お父さんの部屋を物色してたら出てきて、お母さんにこれお兄ちゃんのコーデに使っていい?って聞いたらいいわよーって言われたから持ってきた」


「まじか!

こんな高価なもん何で父さんが持ってんだよ!」


「さあ?

実はウチって結構なお金持ちなのかもね。

ほら、さっさとそれ付けて沙耶さんとの待ち合わせ場所に行きな」


「お、おう。

ありがとうな。

行ってくるよ」


「どういたしまして。

デート楽しんできなよ」


俺は、この時計傷つけたら父さんにめっちゃ怒られるだろうなぁーと考えながら待ち合わせ場所に向かった。


今日も読んで下さりありがとうございます。

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