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144【お寿司】

「さあさあ、みんな座って!

お昼ご飯にしましょう。

今日はお寿司の出前をとったの。

結構お高いやつだから美味しいと思うわ」


叔母さんがお寿司の入れ物をドンドン机の上に並べていく。


「うわ!

美味しそう!」


カエデが言うようにとても美味しそうだ。


「悪いな。

後で何円か出すよ」


「いいよ。

後でカエデちゃんにはめいいっぱい働いてもらうつもりだから」


来る前に少し言っていた巫女服を着るやつだろう。

いつもカエデの巫女服を見るためにお客さんが増えるから寿司代ぐらいの元は取れるのだろう。


「ん、でもちゃんとお小遣いちょうだいね」


「お、どうした?

今回はやけに素直じゃないか」


まあ、いつもは多少ゴネて俺がお願いすることになるんだよなぁ。

カエデの巫女服はとても似合っていて可愛いよ。

今日も見たいんだけどダメかな?

みたいな感じで。


「もぐもく。

今回は沙耶さんも一緒に巫女のコスプレしてくれるみたいだからちょっと楽しみなんだ」


カエデはお寿司をつまみ食いしながら叔父さんに答える。


「おいこら。

つまみ食いするな」


俺は軽く頭を叩く。


「いて!

ごめん〜」


「え!?

沙耶ちゃんもするの!?」


「するのするの!?」


「うん、そのつもりなんですけど大丈夫ですか?」


「うん!

全然大丈夫だよ!

それどころか大助かりだ!

早速、SNSで告知せねば!

あ、母さん!

巫女服の数って足りるよな!」


「何言ってるの。

そんなもの探せばいくらでも出てくるじゃない。

あなたが調子に乗って買ったやつが」


叔母さんがちょっと怒った口調で言う。

まあ、あの量だから仕方ないか。


「あはははっ!

そうだったな!」


叔父さんは笑って誤魔化そうとしている。


叔父さんは大の巫女好きで昔に大量購入した巫女服は、毎年、年末年始に巫女のバイトを雇ってその人達に貸し出しているが未だに一度も着られていないやつが何着もあるとか。


「「はいはい!

それじゃあ私達もやります!」」


君達はたまに手伝いでやってるんでしょ。


「おお、お前達もか!

今日は大盛況間違いなしだな!

巫女服に着替えたら一枚写真撮らせてくれよ!」


そう言い残して叔父さんはスマホを猛スピードで操作しだした。


「まあ、それはおいといて早く食べたら?

私は残りの料理を持ってくるわ」


「私も手伝うわ」


そう言って叔母さんと母さんがキッチンに移動する。


寿司以外にも何かあるらしいとても楽しみだ。


「すまんすまん。

先に食べようか」


「そうだな」


「それでは手を合わせて。

頂きます」


「「「「頂います」」」」


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