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111【腹パン】

「いい加減にしなさーい!」


パシーン!


突然の大声と右頬にきた衝撃とジリジリとした痛みで俺は目覚めた。


「痛てぇ」


「快人くん大丈夫?」


俺に膝枕をしてくれている沙耶が母さんに叩かれた俺の頬を軽く撫でながら言う。


ああ、癒される〜。

もう一回寝よ。


そうして俺はもう一度目をつぶった。


「せい!」


次はお腹にすごい衝撃が走りソファーから転げ落ちてしまう。


「うぉおおおお!」


俺はソファーの下でお腹を抑えながら転がる。


「あんたがいつまでも寝てるからでしょ。

いいからさっさと起きなさい。

もうみんな揃って準備も出来てるんだからね」


「え?」


俺はムクっと体を起こし周りを見渡す。

そこにはニヤニヤするカエデや友達、そしてその親がいた。


「え?

今何時!?」


「もう8時よ」


「沙耶!

誰か来たら起こしてくれるって言ったじゃないか」


「もう!

私はちゃんと起こしたよ!」


「そうよ、ここにいる人の殆どは1回はあなたに声をかけてるわよ!

それでも「あと5分」とか「この枕が悪いのだ〜」とか言って幸せそうに沙耶ちゃんの膝に顔を擦りつけながら寝ていて全然起きないからこうやって私が力技で起こしたんじゃない!」


「あ、えーと。

怒って申し訳ございませんでした」


俺は怒ってしまったことを沙耶に素直に謝る。


「わかればよろしい」


「よし!

じゃあ、始めるわよ!

ほら、あんたもさっさと準備して!」


「え?

準備ってなに?」


あれ?さっき準備が終わったとか言ってなかったっけ?


「何言ってんのよ!

パーティーと言えば乾杯から入るものでしょ!

何でもいいから飲み物持って!」


「え?

あ、うん」


「快人くん、これどうぞ」


「ありがとう」


そう言ってどうしようと焦っている俺に沙耶がオレンジジュースの入ったコップを渡してくれる。


「それでは!

うちの息子の快人とまっちゃんの娘の沙耶ちゃんが無事付き合うことになったのを祝して!」


え?

何言ってんの?


「「「「「「「「「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」」」」」」」」


おい!

ちょ!待てよ!


まだ眠気が残っており目を擦りながらボーと母さんの音頭を聞いていたので恥ずかしい音頭を止めることもツッコミを入れることも出来ず母さんの恥ずかしい乾杯の音頭と俺の心の叫びによって今日のパーティーが始まった。


今日も読んで下さりありがとうございます!

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