表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/160

11【笑顔は怖い】

教室に着きドアを開けるとそこには松本さんが立っていた。


「快人くん、私の友達が迷惑をかけたみたいでごめんなさい」


松本さんが謝ってきた。


「別に松本さんが何かしたんじゃないんだし謝らないでよ。

謝るのは迷惑をかけた本人じゃないと意味無いでしょ」


「そうよね」


そうして松本さんが俺から目線を外し、木下さんの方を見た。


「美波、次の休み時間、私とお話ね。」


「は、はい!」


今の笑顔、めっちゃ怖い。


木下さんも震えてるじゃないか。


何か少し可哀想になってきたぞ。


「この際だから皆に言っとくね。

私は、快人くんのことが好き。

だからこれからいっぱいアピールするけど皆、邪魔しないでね」


そう、松本さんは教室にいる人達に向かって笑顔で言った。


その笑顔が怖くて皆コクコクと頭を縦に降った。


その後、先生が来たので席につき授業が始まった。


一限目が終わると、松本さんと木下さんはどこかに行ってしまった。


多分どこかで松本さんが説教してるのではないかと思う。


あー松本さん言っちゃったなぁー。

明日からこの学校の全男共から呪われるんだろーなぁー。


と落ち込んでいると。


「松本さん言っちゃったなぁー。

明日にはこの学校の全ての人が知ってるだろうな。

まあ、カイ頑張れ!

俺らはお前の味方だぞ!」


そうジンが慰めてくれた。


「ありがとうジン。

松本さんの好意は素直に嬉しいし頑張るよ」


やっぱりというか休み時間の度に知らない人たちが俺達の教室に来て俺を見てヒソヒソと話している。


「アイツが松本さんに告られたやつらしいぜ」


「あんな冴えないやつがか?」


「マジかよ!じゃあ俺にも可能性があったんじゃないのか?」


「いや無理だろ、現実見ろ」


「少しぐらい夢見させてくれよー」


「脅されてるとかそういう感じじゃないみたいだしアイツ何したんだろな?」


などと言っている。


まじうざい。


そう思いながら机に伏せていると奈緒が話しかけてきた。


「おう、大分参ってるみたいだね」


「見ての通りさ」


「そういえば、美波、沙耶にこってり絞られたみたいであんたみたいに机に突っ伏してるよ」


「そうか、興味無い」


「あんた本当に自分の敵だと思った人には容赦ないね」


「逆にあんなことされて興味もてという方が無理だろ」


「まーそーだねー。

でもちゃんと反省して謝りに来たらちゃんと許してあげるのよ」


「まあ、そうだな」


四限目の授業が始まりそうだったので奈緒は自分の席に戻って行った。


今日も読んで下さりありがとうございます。

よろしければブックマーク、感想、評価お願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ