1【平凡な俺と非凡な君】
暇つぶしになんとなぁーく書いた小説です。
良ければ暇つぶしにどうぞ
高校を卒業して行ったほとんどの男達は、「女子高生はブランドだ高校を卒業してからその価値に気付く」と言うらしいが本当にそうなのだろうか?少なくとも今高校生の俺には何の価値もない毎日そこら辺にいっぱいいる人達の1人に過ぎないように感じる。
本当にあと2年もすれば俺も女子高生の価値に気付くのだろうか?
などと、今日の最後の授業を聞き流しながら、俺はそんなどうでもいいことを考え空をボッーと眺めている。
すると「キーンコーンカーンコーン」と授業の終わりを合図する鐘の音がなった。
今日は、担任の都合でホームルームはないとのことなのでこのまま帰宅である。
俺も今日はバイトもないので家に帰ってゴロゴロするつもりだ。
「おーい、カイ、帰ろうぜー」
と友達の仁が俺を呼ぶ。
カイとは俺のあだ名だ。
フルネームが佐藤快人なので名前を短く言ってカイと呼ばれている。
顔は平凡で身長もほぼ平均ぐらい、体重は少し軽めである。
運動はある程度出来るが体力がない。
勉強はある程度ちゃんとしているので成績で言ったら上位には入る。
少ないとはいえちゃんと友達もいる。
以上のことからわかる通り俺はごくごく平凡な高校生である。
そして俺を呼んだのは中村仁だ。
仁とは中学時代からの付き合いで俺の数少ない友達の1人だ。
こいつは俺と違ってイケメンで学校でモテモテだ。しかしこいつは年上好きで今、大学生の彼女がいるのでそんなことはどうでもいいという感じだ。
「おう、帰るか」
俺がそう言って荷物を詰め込んだ鞄を持ち立ち上がったところで
「あの、佐藤くん、今からちょっと時間いい?」
と想像もしていなかった女性徒から声をかけられた。
彼女の名前は松本沙耶だ。
彼女はこの学校で1位2位を争うぐらいの美人でモデルの仕事もしているらしい。
性格も穏やかで友達も多いい。
成績は普通ぐらいだが忙しいらしいモデルの
仕事をしながらにしてはいい方だし、授業も
真面目に受けているので先生からの覚えもいい。
簡単に言えばこの学園のカースト最上位の位置に君臨している人だ。
そんな人間にこのカーストが真ん中より少し下ぐらいにいる俺が声をかけられるということはまずない。
実際に今まで業務連絡以外で話した記憶はない。
俺が現状の状況を整理出来ずにボーッとしてしまった。
「あのー聞こえなかったですか?
では、改めてこの後時間いい?」
改めて松本さんに言われて我に返る。
「あー、えっとジンと帰る約束が、、、」
と言いかけた時、ジンが。
「あ、ごめん快人。
今日、彼女に学校終わったら大学まで迎えに来てって言われてるの忘れてたわ。
だから俺先にいくな」
と変な気を使って帰って行った。
「無くなったからいいよ」
と言うと。
彼女は笑顔になり
「ありがとう!じゃあここだとなんだしいこ?」
「どこ行くんだ?
この学校の何処かか?
それともどっかの喫茶店でもいくか?
松本さんがどんな話をしようとしてるかわからないけど、今のみんなの様子を見ていると学校内で話すのは難しそうだよ?」
と俺はいって周りを見渡した。
松本さんも俺の真似をして周りを見渡して、「あー、どうしよう?」と呟いていた。
周りの人達は俺たちを見ていて、興味津々って感じの顔をしていた。
「帰り道のどっかによって話したほうがよさそうだね」と俺が言うと松本さんが「そ、そうだね」と同意してくれたので、荷物をまとめて帰路についた。