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プロローグ

瓦礫の山


真っ赤な夕焼け



そこはまるでたくさんの爆撃にあったかのように荒れ果てていた。夕日を背景にして、五人の人間が立ちつくしている。


そしてそのうちの一人の男が口を開いた。


「任務は完了した。 さっさと学園に戻って報告をしにいくぞ。」


その冷たい口調で言った男の胸倉を、他の男が掴んだ。


「おい!! ふざけんなよ!! てめぇには血も涙もないのかよ!!」


胸倉を掴んでいる男の口調からは明らかな怒りが感じられる。しかし胸倉を掴まれた男はずっと下を向いたまま言葉を発しない。そしてそれを涙を流し続けている女の一人が止めようとする。


「まって……彼も辛いの、冷静になろうと頑張ってるの…………」


女は涙を流し続けながらも、あくまでも冷静な口調で言う。


「そんなわけねぇだろ!! あんなことが起こったのに表情ひとつ変えない奴がよ!! 」


胸倉を掴んでいる男は女が止めたにもかかわらず、そのまま拳を大きく振り上げた。胸倉を掴まれた男は一向に動く気配がない。


ガシッ!


「やめなよ。 彼の手を見て。 血が出るくらい強く握って、まだ震えたままじゃないか。」


先の二人の男とは違う男が、殴りかかろうとした男の腕を掴みながら言った。


「きみも彼の気持ちはわかっているはずだ。 だけどその怒りをどこかにぶつけなければやっていけないだけなんでしょ?」


「くそっ…………くっそーー!!」


叫んだ男は胸倉をつかんでいた手を放し、涙をながした。放されたにもかかわらず、胸倉をつかまれていた男はずっと下を向いたままである。


「ありがとう……」


そして女は止めてくれた男に短くお礼を言った。男はニコリと微笑んだ。


「いやいや、こういうときこそ冷静にならないとね。」


男はそう言った。しかしその男は触れると簡単に崩れてしまうかのように脆く見えた。


「さて、あともう一人、どうにかしなきゃいけない人がいるね。」


男はそう言うと、目線を残りの一人の女に向けた。先の女もそれにつられて、その女の方を見る。その女はうずくまり、手で顔を隠しながらだれよりも大量の涙を流していた。


えっぐ、ひっ、えっぐ


その女の泣き声が辺りに響く。


「ひっ、な、なんで……? なんでこんな事に……えっぐ…………」


その泣きじゃくっていた女のつぶやきはその場にむなしく響いた。


初執筆なので、確実にめちゃくちゃになりますが、あたたかい目で見守ってあげてください。


どうぞよろしくお願いしまッス。

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