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4:同一人物……
今日も変な夢をみてしまった。
そこには、ラピスが一人、困った顔して空を見上げていた。
「…ラピス? 」
私の声に気づいたラピスは、我に返ってこちらをみた。
「あ、菜々子! 」
「こんばんは。また来たよ」
「うん! ……………。」
ラピスはもう一度、空を見上げた。
そして、困ってます感溢れる顔をした。
「……どうしたの? 」
すると、ラピスは答えた。
「星が、減ってる」
つられて私も見上げてみた。
…確かにそんな気がする。
「……ねえ、この星はどうすれば減ったり増えたりするの? 」
「…………。」
ラピスはだんまり状態なので、話題を変えて見ることにした。
「っそうそう、今日ね」
「私たちは同じ人間なの」
「っ、え? 」