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魂送り  作者: 緋夕 夜菊
プロローグ
10/14

帰宅

短めです。

「ただいまー」


 (れん)はそう言いながら自宅の裏口の門をくぐった。漣の家は道場も経営しているため、正門を通れば当然生徒と会う。それだけなら何ともないが、会ったら会ったで練習相手になってくれと言われるのは必至であり、漣としてはそれは面倒なので敢えて裏口から入ることにしている。

 裏口の引き戸を開けて家に上がる。


「あ、おかえり……って何でまた裏から」


 恐らく漣の声を聞いてわざわざ出てきたのだろう。長い髪をポニーテールに結った少女……と言うよりはどちらかというと女性がやってきた。


「そんなの俺の勝手だろ」

「まぁまぁ、そう怒らないの。理由とか結構前から知ってたし」


 軽く睨むような目で彼女を見るが、彼女はあははと笑ってごまかす。


「そんな怖い目で見ないでよ。悪気はなかったんだからさ」

「……そんなことだろうと思ったよ。ていうか、舞依(まい)姉わざわざ出迎え?」

「いや、まあ……うん、多分そんな感じだ」


 舞依と呼ばれた彼女は、困ったような顔をしてそう言った。


「多分て何だ!?」

「多分は多分だよ!とりあえず、そんなとこに突っ立ってないで上がりなよ。他人の家じゃないんだし」


 舞依は呆れたような口調で漣にそう言って、彼女自身はやらなきゃいけない事があるなどと言ってぱたぱたと奥へ走っていった。


「本当、舞依姉って忙しい人だな……色んな意味で」


 漣はそう呟きながら自室へと向かった。

 どうやら今は自分と舞依しか家にいないらしく、屋内はしんと静まり返っていた。他は恐らく道場にいるのだろう。出掛けているという可能性も否定できないが、正直今はどうでもいい話だ。

そんな事を考えているうちに彼は部屋に着いた。やっと1日が終わったなどと思いながら部屋の中に入る。

 今回の依頼は相手の数が多かったぶん、結構な時間が掛かった。洞窟に向かったのは朝のはずなのに、街に戻ったのは昼かなり過ぎた頃だった。案の定詞音は街に戻るなり自分はいつでもゆっくりしていられるほど暇じゃないとかなんとか言ってすぐに(やしろ)へ戻ってしまった。それで漣は1人で依頼主へ報告に行き、結局家に帰ったのは夕方だった。そのせいか、今日は何だかやけに長かった気がした。


 自室に入るなり、すぐに布団にごろりと横になる。

 とにかく、今日はいつも以上に疲れた気がした。そのせいか、少し横になるだけのつもりだったが、漣はいつの間にか眠りに落ちていた。

何か最近色々(?)あって若干気分が沈んでますorz

あ、でも別に心配されるほどのことでもないんで大丈夫です!

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