デート前日〜真李菜side〜
ついに明日は竜忌とのデートの日
バリバリ緊張しまくっているあたし
それを証拠にさっきから部屋の中を歩き回っては溜め息をつき、また部屋の中を歩き回っては溜め息をつく…。その繰り返しだ
「真李菜さぁ…、なんで竜忌なんかに緊張してるわけ〜?」
「だっ、だって……、ん?」
ま…
「真李歌姉ぇ!!!!」
「確かに、竜忌は、すげイケメンだし?でも恋愛経験0のあんたが、竜忌と付き合えるだなんて贅沢な話よ。」
「そうだけど〜、って、なんで真李歌姉ぇが知ってるわけ?」
「なんかるっちゃんが泣きついてきたよ。あんたは罪な女ねぇ」
「な、なぜ留夏?あたしの恋応援してくれるって言ってなかったっけ??あれ?応援するとは言ってないか?」
「えっ、なによ。あんた竜忌が好きなの?」
「恋愛対象としては好きじゃないかな?でも“付き合え。”って言われてビックリしたけど、嫌ではなかったよ。」
カシャン!!
真李歌姉ぇが持っていたショートケーキのお皿を落として口をポカーンと開けている
えっ、なっ…なに?
「あああ、あんた!それはきっと竜忌が好きなのよ!」
「えー??そうかなぁ…」
「たっ、多分だけど」
「えっなに?」
「いや、なんでも」
私、竜忌が好きだったの?
でも特別ドキドキしたりしないしなぁ…
「あんたは私に似て、すげ可愛いからモテるからあんたが告れば多分断る男はいないだろうからさ、あんたから告れば?」
「ま、まだあたし竜忌のこと好きと決まった訳じゃ…」
「じゃっ、デートがんば」
そう一言残して真李歌姉ぇは去っていった…
まったく、
ほんとにあたしは竜忌のことなんか…