彼カノのカンケイ〜真李菜side〜
「……は?」
今たっくんはなんとおっしゃいましたか?
“オイラと散歩しろブー”(ちびま〇子ちゃんのぶー太郎風)
と言いマシタカ!?(※言ってません)
「あ、あともうヒトツだけ。俺のこと……、“竜忌”って呼んでくれないかな?」
と、耳元で囁いた
なんだかいつものたっくんと違って不覚にもドキドキしてしまう…
あまり近くで見たことなかったけど
たっくんってカッコいいなぁ…
そんなことを思って目の前にあるたっくんの顔を仰視していたら
「なぁに、見とれてるんだよッ!」っと、言って、額をツンっとつついた
「みッ…!!見とれてないよ!!」
私は顔を真っ赤にして言うから多分説得力がないだろう
……そう考えると
うわっ!!ハズッ!!
「よし、竜忌って呼んでみろ」
い、いきなり…
まぁ……いっか?
竜忌って呼ぶだけだしね!
「竜忌…」
私は少し小さめの声で言うと…
たっく……竜忌は嬉しそうに笑顔で「まーりな♪」と言った
うわっ…
なんかものすごくドキドキする……
竜忌…って本当、カッコいいなぁ…
「じゃあ、今度デートして?」
「デート?遊ぶだけ?」
「ううん。デート♪」
「いやいや、デートっていうのは彼氏&彼女の関係の人たちがするもので…」
「じゃあ彼氏&彼女の関係になりゃいいじゃねぇか」
「あっ、確かに……えっ?」
「それなら問題ないな!よろしく。彼女♪」
「へっ?はっ、えっ!?」
「じゃあ今度の土曜日空いてるか?」
「その日は留夏と…」
「ひまみたいだな」
「はい?」
私は留夏と遊びますけど…
「じゃあ今度の土曜日に駅前のレストランで待ち合わせな♪」
「はっ!?ちょっ、待っ……」
「彼カノのこと忘れんなよ!じゃあまたな♪」
「おう、またな!──って!違う!」
あー!!!!!!!!!
ついいつものくせでまたなって言っちゃった〜〜〜〜〜〜!!!!
最悪だぁぁあぁぁぁぁあ!!!!
私と竜忌が彼カノ?
なんかピンとこないなぁ…