留夏VS竜忌〜真李菜side〜
ちょっと長くなってしまいました〜
飽きずに読んでもらえると嬉しいです♪
はぁ…
また始まったよ
この2人のけんか
「おい留夏。今日こそは決着をつけようぜ?」
「あぁ、いいよ。これで俺たちの闘いの決着がつかないと俺たちの闘い178回目になっちまうからな」
「表にでろや」
「挑むところだ。竜忌」
「ちちちょーっと待ったぁあぁあ!!」
私が慌てて2人を止める
「なぁに?真李菜?」
「おい留夏!!てめぇ、ぬけがけすんな!!」
「うるさいな…。真李菜と付き合ってる訳じゃないんだから、そんなこと言うのはおかしくない?」
「真李菜を呼び捨てすんな!!」
「お前もするな!!」
「だー!!もう、うっさい!!!!!」
こいつらはー…!!!!!!!!
一言しゃべるとすぐけんかになるんだから!!
「真李菜、今日の闘いの種目は!??」
「だから真李菜のこと呼び捨てにしないでって言ってるでしょ?竜忌」
何故か私いつもこの2人の闘いの勝敗のルール決めてます
「じゃあ・・、ボーリング!!」
「ボーリングねぇ…。留夏、お前ボール投げて後ろにいかねぇようにな」
「竜忌こそ、ガターばっかり出したあげく総合点数が0にならねぇようにな」
バチバチバチバチ…!!!!
キャー!!
2人の間に火花が見える〜!!!!
しばらく2人の争いがあったあと(どんだけ!?)
ボーリング場についた
「今回は2ゲームにしようよー!」
そう私が言うと…
「真李菜がそういうならいいぜ」
「真李菜がそういうならいいよ」
またまたはもった!!
本当、この2人気ぃ合いすぎ♪
「てめぇ、俺サマがカッコいいからってマネしてんじゃねぇよ!」
「竜忌がカッコよかったらこの世の男子全員イケメンすぎて怖いよ」
「どういう意味だ!?コラ!?」
「だーかーらー!!竜忌はカッコよくないって意味だよ!」
「てめぇ…、顔が可愛いという理由で女からモテてるお前よりはマシだね!顔が可愛いだなんて冗談じゃねぇぜ!!」
「はぁ?そのチャラチャラな感じの服や髪の色で、内心は見てもらえず顔だけいいから女の子からモテてる竜忌よりは断然!マシだね!これだからチャラ男は…」
「チャラ男ってなんだ!?童顔男!!」
「男のくせにひがむなよ!」
「ひがんでねえよ!!」
「俺が内心も顔でもモテるから羨ましいんだろ?」
「自意識過剰もいいとこだっつーの!!童顔野郎!」
「俺は童顔じゃねぇ!!!」
あのー?
私の存在忘れてないか?
どうしてこうも次々言葉が出てくるかな…この2人は!
他のお客さん引いてんじゃん!
「なあ、真李菜」
たっくんが私を呼んだ
よかった…けんか止めたんだ
「童顔の意味を今すぐ調べろ!!」
「はい!!!??」
「童顔はまさしくお前のことだってことを留夏にわからせるんだよ」
「だから!!俺は童顔じゃないって言ってるだろ?」
「この俺サマが童顔って言ってんだから、おとなしく自覚しろ!!」
「おとなしく自覚しろってなんか意味わかんねぇよ!!」
「だから!!俺サマの言うことをおとなしく聞いてろ!!」
「意味わかんねぇよ!!」
「すとーっぷ!!」
私は2人のけんかを止めた
まったくこいつらわ〜〜〜〜〜〜!!!!!!
「真李菜、童顔の意味を携帯の辞書で調べろ!!」
「はいはい…」
…、って私!!
おとなしくこの2人の命令に従ってどうすんだ!!
「ケンカのもとになるからヤダ!!早くボーリングやろーよー!!!!」
「しょうがねぇなぁ!」
「しょうがないな!」
ヒャー…!!
今2人の間に雷が落ちた気がする〜!!!
ていうか、しょうがないってなんだよ!!
やるつもりじゃなかったのか!?
「別にやりたくないならいいもん。賞品あげない!」
「「は?」」
またはもった!!
「へっへーんだ!!今回は素敵な賞品がついてまーす♪勝った方は私に3つ!!命令できるよ♪」
「マジか!?」
「マジで!?」
「ぶふーーーっ!!!!!」
もー、やばい!!
こいつらヤバい!!!
はもりすぎて怖い!!!!
「留夏…」
たっくんが俯きながら留夏を呼んだ
「今日だけは勝たせてもらうぜ?」
「俺だって。本当の本当に真剣勝負だ!」
真剣勝負だったらもっとカッコいい闘いにすればよかった
ま、いっか♪
「2人とも頑張ってね♪」
私はそう言って自販機のとこまで行った
あの2人はなんともぐら叩きでも超本気でやっちゃうの!!
それでいつも「喉がかわいた」って煩いから今日は飲み物を私が買いに行くことにしました♪
「留夏は…昔はオレンジジュースが好きだったけど…」
さすがにこの年でオレンジジュースはないかな?
「うーん…」
これは困った
さてどうする真李菜ちゃん!
2人に聞けば早いけど…
チラッと2人の方を見る
2人とも超真剣!!
これは聞いたら悪い気が…
「あー…っと」
たっくんは昔から炭酸系ばっかり飲んでるから…
ファンタでいいか
留夏は…ファンタのオレンジでいいか
「よしっ」
私は次におやつを選んだ
いつも「腹減った」って煩いから今日は先に買っておく
「うーむ…」
竜忌はポテチはコンソメ派
留夏はポテチはうすしお派…
ほんとは2つ買ってしまえば早いのだけどあの2人のためにそこまで出したくない!!
うーん…
どっちがいいかな…
…うすしお
コンソメ
うすしお
コンソメ…
のりしお?
うん、ここは中とってのりしおだ(←どう中をとったの!?)
「おい!」
誰かが呼んだと思ったらたっくんだった
「なに?ゲームは?」
「真李菜がちんたら買い物してる間に終わったよ!まったく、そんなジュースと菓子買うくらいで一時間もかかるか?普通」
呆れた顔をして私を見下ろすたっくん
うそっ!!!??
私ってばこいつら2人のために一度きりの人生の一時間を使ってしまったの!?(竜忌:おい、どういう意味だ、コラ!!)
「あれ?じゃあどっちが勝ったの?」
「それが…「それがね!真李菜!!!!!!!!!」
たっくんが何かを言おうとしたところを留夏が割り込んできた
あぁ…
またそんなことをしたら…
「おい!!!!!ゴラ!!!てめぇ、割り込んできてんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!!」
やっぱり…
すぐケンカになる…
「うっさいなぁ…」
留夏も留夏でケンカを売るようなマネするから…
って、違う違う!
「どっちが勝ったの?」
「それがね真李菜。俺たち、引き分けで…、まったく同じ点数なんだよ!」
「えっ!?」
それは君たち気が合いすぎなのでは…?
「何点だったの?」
「「568点!!」」
「ええっ!!!!?」
それって凄いほうだよね?(多分だけど…)
568点って…
だって、2ゲーム全部ストライクだったら600点
「す…すごっ!」
「この竜忌サマにかかればこんなの楽勝だ」
「黙れ豚ツキ」(←豚+竜忌)
「あん!!!?」
あぁ…留夏くん
君は可愛い顔してまたなんということを…
「じゃあどうやって勝敗決めるの?」
いつもはここで終わるけど2人はどうしても賞品が欲しいらしく…(そんなに私をパシりたいか!!)
「俺たちの最後の闘いを飾るのに素晴らし……くはないが」
素晴らしくないんかい!!
「とにかく、これで俺たちの闘いの決着がつく!」