大好きなやつ☆大嫌いなやつ〜留夏side〜
うわーー!!!!!!!
俺にだけ抱きついてたんじゃねえのかよ〜〜〜!!!
真李菜の…
バッキャロー!!!!!!
バッキャロー…
バッキャロー…
うっ…
「うわーーぁ!!!!!!!!」
「だー!!!!!うっさい!!」
俺が泣きべそかいていると真李菜の姉の真李歌さんが来た
あっ、ちなみに俺、今真李菜ン家の真李菜の部屋のベットの上ね
真李菜の部屋の隣って真李歌さんの部屋だから騒ぐといつもこうやって怒鳴りに来る
「って、何?今日はるっちゃん1人?」
あっ、はい
俺、真李歌さんに"るっちゃん"ってよばれてます
「ちょっといろいろありまして…」
「なになに?痴話げんか?」
「違います。」
「じょーだん、じょーだん。じゃあ私これから彼氏とデートだから。留守番よろしく。」
「あー、通りでおしゃれしてると思いました。」
「そう?似合うでしょ?ってこんなことしてる場合じゃない。じゃあ頼んだよ。」
「はい。いってらっしゃい」
真李歌さんも真李菜似で可愛くて綺麗ですごくモテる
あっ、真李菜が真李歌さんに似たのか
とにかく2人ともすごくモテるんだ
そんなことをぼんやりと考えていた
その時
バタバタと階段をかけ上がる音がした
バン!!
「留夏っ!」
ドアがおもいっきり開かれた
そこに立っていたのは息を切らした真李菜だった
「まっ……、真李菜っ?」
「はぁはぁ、はぁはぁ…。真李歌姉ぇが今出てって、留夏いないか聞いたら"泣いてたよ♪真李菜、あんま、苛めないであげな!♪"って言われたから…」
なっ…!
真李歌さん、余計なことを〜〜〜!!!!!
真李歌さん、俺の気持ちに気づいてたのか…
えっ?なんの気持ちかって?
君にもわかっちゃうんじゃないかな?
そのうちね♪
「光輝のとこに行かなくていいのかよ?」
「あっ、うん!さっきバイバイしたところだから!」
「そうか。じゃあ昼飯くうか?」
「うん!パスタ♪パスタ♪」
「はい、真李菜」
「わーい!カルボナーラだぁ!」
そう言って満面の笑顔を見せる
「……っ」
かっ……可愛い!!!
くそー!!!!!
真李菜は誰にも渡すものかー!
そう心の中で叫んでパスタをガツガツ食べた
ピーンポーン
「ん?誰かな?」
真李菜がチャイムに気づいて部屋を出ていった
「あっ、たっくん。留夏来てるよ」
「何ぃ!?竜忌だぁ!?」
「何ぃ!?留夏だぁ!?」
「あはは…、なんでこの2人はこんなに仲が悪いのかな…。息ぴったりなのに♪」
「「こいつが俺と〜???」」
俺たちはまた睨みあった
ったく!なんでこいつまで来るんだよ!!