第59話 最終決戦
前回までのあらすじ!
ワンルーム投資に騙された俺はトラックに跳ねられ、異世界に転移した。この世界ではスキルというアイテムみたいなよくわからないもので身体能力を強化でき、スキルは譲渡することができる。俺はシャルという勇者志願の少女と出会い、普通の生活を送っていたがひょんなことから街を守っていた結界を破壊してしまい、魔王と戦うことになってしまった。なんやかんやあって五大スキルをシャルに託し、魔王を撃退することに成功。俺はそのまま勇者にならず、今度こそ平穏な日常を手に入れるためにスキル資産家を目指すことにした。という設定だったけど、クロという奴隷の子(食いしん坊)を買ってしまったことから生活が窮屈になってしまい、スキル資産家とか言っていられない事態に陥った。その後、アルバイト先でアイリという少女を救い、三人で生活することに。でも俺が税金を納めていなかったことで再び窮地に陥る。一発逆転の賭けに出た俺達は大食い選手権的なものに参加するが、惜しくも激辛カレーによって敗退。しかし、クロの持っていたお菓子のシールにすんごい値段がつき、俺達は城を建てるほどの大金持ちになった。ところがドラゴンに襲われ……
「長い! 長いのじゃ!」
「なんだよ、爺さん。新規読者のためにあらすじを語っていたのに(´・ω・`)」
「最終決戦前にやることでないじゃろう! そもそも59話から読む読者なんておらん! というよりノリとかパッションとかそういうので読む作品だからあらすじなんて必要ないのじゃ!」
「なんて酷いことを言うんだ(´・ω・`)」
俺と爺さんが呑気に会話していると、空から石が降ってきた。
「ギャアアア!!!(´;ω;`)」
「気をつけて、二人とも!」
空を見上げながら注意喚起してくれるアイリ。どれどれと見上げてみると、無数の飛行型モンスター(ドラゴンとか)が飛んでいた。
「まだあんなにモンスターがいるんかい!(´・ω・`)」
「その通り、お前達の相手は我らダークマターなかよしフラワー軍団だけではない。我が旧友の魔王軍団もいるのだ」
「ぐぬぬ……( `ᾥ´ ;)」
「狼狽えるでない! 魔王の配下であるモンスターは魔王に依存しすぎている特性があるのじゃ! あのダークマターともう一体の魔王を倒しさえすれば解散して帰っていくはずじゃ!」
「サラッと新情報が出てきたな(´・ω・`)」
しかし、爺さんの言う通り、俺達が戦うしかない。騎士団は戦意喪失しているし、なんなら体育館に避難していた人達はどこかに逃げてしまった。街を守るためには俺達が食い止めなければいけない。
「仕方ない。俺達、Newタナケンオールスターズの力を見せつけてやる!( `ᾥ´ )」
「かかってこい、ナタケン! 貴様を倒すために勇者が不在になるまで半年間、知人の魔王を説得し続けたのだ! 今度こそ貴様を倒して勇者を無力化してくれるわ!」
「うおおおお!!( `ᾥ´ )」
ついにNewタナケンオールスターズVSダークマターなかよしフラワー軍団の壮絶な戦いが始まろうとしていた。
「そうじゃ、言い忘れておった」
「爺さん、なに!? 今から戦うのに!( `ᾥ´ )」
「いや、さっき体育館で市役所の人に聞いたんじゃがな。街がヤバいことになりそうだからに勇者を連れ戻してくるとかで移動系スキル持ちの人達が呼び戻しに行っているらしいのじゃ」
「え? シャル戻ってくるの?( `ᾥ´ )」
「え? 勇者戻ってくるんですか?」←敬語になるダークマター
「うむ。だからお主が殺されたら勇者の五大スキルが消えてしまうから戦闘に参加しないで逃げた方がよさそうじゃ。つーか足手まといじゃ」
「……でもアイリや爺さんを置いていくわけには( `ᾥ´ ;)」
「いや、本当にお主が死んだら迷惑だから逃げてほしいのじゃ」
「そうね。ここは私達が食い止めるからタナケンは早く逃げて。本当にあなたが死んだら迷惑だから」
「……しゅん(´・ω・`)」
落ち込む俺。
「ダークマター様、ちょっと話違くないですか?」
「そうですよ! 勇者が不在になるって言うから来たのに!」
「え? い、いや、わしも勇者いなくなれば攻めやすいかなーって思っていたから被害者? 的な感じで……」
「くそ! こんなやつが魔王なんて信じられないぜ!」
「全くだ! 次の魔王グランプリ決定戦に俺が出場してモンスター界を変えてやる!」
「……しゅん」←落ち込むダークマター
ということで――
「うおおお!! 逃げるぞ!!( `ᾥ´ )」
「タケナンを殺せ!!」
俺とダークマターの追いかけっこが始まるのであった!
『グオオオオオ!!!』
「ケタンナ! 気をつけるのじゃ! 上からドラゴンが襲ってくるぞぃ!」
「いい加減、名前覚えて……ひぃぃぃぃ!(´;ω;`)」
「させないわ!」
ドスン!!!!
アイリが空中から襲ってきたドラゴンが千切りにする。いつの間にあんな強くなっていたんか(´・ω・`)←あんま成長していない主人公
「待て! ンタケナ! わし、ダークマターが貴様の息の根を止めてやる!」
「ピギィー!」
「むっ! なにやつ!?」
「ダークマターよ、貴様の相手はわしらじゃ」
「フン、ジジィとガントバシウサギが魔王の足止めだと? 笑わせるな」
「ふぉっふぉっふぉっ、これを見るがよい」
爺さんとダークマターの話し声が聞こえるけど、全速力で逃げているからなにを見せているのかわからん。ちょっと気になる(´・ω・`)
「そのメダルは……! いや、なんだそれは?」
「わからぬか。勇者グランプリ決定戦に出場した者だけが手にすることができる記念メダルじゃ」
「……それがどうした?」
「つまりじゃ、わしらは勇者グランプリ決定戦に出場した強者ということじゃ!」
「ピギィー! ピギィー!」
「ほう、ただの爺さんではなかったのか」
「うむ。わしはモンスターを操るモンスターテイマーの資格を有しておるのじゃ」
モンスターテイマー? そんな設定あったか? もう59話だぞ? なんで今頃出てくるんだ?(´・ω・`)
「このウサ太郎はそこらにいるガントバシウサギと同じだと思わんことじゃの。なにせテイマーとモンスターは絆の強さによって格段に力が向上するのじゃ」
どんどん新設定が出てきますやん(´・ω・`)
「ゆけ! ウサ太郎! 人差し殺法じゃ!」
「ピギギギギギ!!!!!!」
ウサ太郎は人差し指を立てた二本の手を高速で動かし、ダークマターを突きまくる。
「ぐ、ぐわああああ!! 思っていたより少しだけ痛い!!」
ダークマターの苦痛の声が響く。地味に効いているようだ。
「どうじゃ! これが前回の勇者グランプリ決定戦出場者(予選敗退)の力じゃ!」
「くっ……調子の乗るな! ジジィ&ウサギ!」
後ろからアイリと爺さん、ウサ太郎が戦っている声が聞こえてくる。三人の覚悟を無駄にするわけにはいかない。どうかシャルが戻ってくるまで耐えてくれ(´・ω・`)
「待ちなさい!!」
「!? おでんツンツン魔王補佐、まだいたのか!!( `ᾥ´ )」
「いるに決まっているでしょ! 話は聞かせてもらったわ! あなたを倒せば私は人気者になれるってことを!」
「全然、話聞いてねー! 俺が死んだら大変なことになるんだぞ! 付き合っていられるか! 無視して逃げる!( `ᾥ´ )」
「あ、待ちなさい! この卑怯者!」
すたすた……ピタッ!
「卑怯者……だと?( `ᾥ´ )」
「そうよ! 主人公のくせに仲間に戦わせてばかりで、さらに逃げるなんて卑怯者よ!」
「取り消s……( `ᾥ´ )」
「タナケン! 乗っちゃダメ!」
「アイリの言う通りじゃ! パロディなんて入れとる場合ではないぞぃ!」
「ふふふ、仲間に助けてもらってばかりでいいのかしら? 敗b……」
「うるせー! くらえ! タナケンパンチ!卍(´・ω・卍#`)」
俺はついにキレて両手をぐるぐる回して、おでんツンツン魔王補佐に殴りかかった。そう、マンション投資詐欺のおじさんを殴りまくったタナケンパンチである(再登場)
「かかったわね! 物理攻撃反射バリア(レベル5)発動! 物理ダメージを1兆倍にして跳ね返すわ!」
ベキッ! バキッ!
「ギャアアア!!!!!(´;ω;`)」
岩を全力で殴ったぐらいの痛みが俺を襲う。めっちゃ痛い。
「タナケン!」
「むぅ……言わんこっちゃないのぉ……」
アイリも爺さんも戦いながら呆れている。だって、おでんツンツン魔王補佐が悪口言うんだもん(´;ω;`)←言い訳
奥の手まで完封された俺にはもう為す術がなかった。
しかし、おでんツンツン魔王補佐は動揺していた。
「そんな……まだ生きているなんて……! ハッ! あいつの攻撃力が低すぎて1兆倍にしてもダメージが低すぎるってコト!?」
どうやら俺の攻撃力が貧弱だったようだ。いや、女性相手だから手加減したんだよ? 本気出したら体が粉々になるぐらいの反射ダメージくらっていたからね? 嘘じゃないからね? 本当だから(´・ω・;;;`)
「タナケン! 今のうちに逃げて!」
「そうじゃ! 挑発に乗っている場合ではない!」
「ピギィー!」
「くっ! 悔しいが世界のために逃げるしかねー!=͟͟͞͞( `ᾥ’)っ」
俺は再び全速力で逃げるが、後ろからおでんツンツン魔王補佐の罵声が飛んでくる。
「ま、待って! アホマヌケ役立たず主人公!」
「なんだと!? くらえ! タナケンチョップ! ……ギャアアア!!!!( ;ᾥ; )」
「まだ生きている……! こ、このッ! バカ! アホ! ワンパターン主人公!」←悪口を言い慣れていないおでんツンツン魔王補佐
「もう許さねー! くらえ! タナケンスペシャルキック! ……ギャアアア!!!!)))ω;`)」←学習しない主人公
こうして俺とおでんツンツン魔王補佐の壮絶な死闘が始まってしまった。
はたして俺はおでんツンツン魔王補佐を倒し、無事に逃げ切ることができるのだろうか!?
「いや、逃げなさいよ!!」←ツッコミするアイリ
********************************
その頃、クロは――
「むにゃむにゃ……おなかすいた……」
まだ寝ていた。




